2014年1月21日火曜日

学校で人種差別?


 去年のクリスマス休暇の少し前に、学校から帰ってきた怪獣の様子が変なので話を聞くと、学校の英語のクラスでクラスメイトとトラブルがあるようだった。

 怪獣の英語のクラスは、英語に少しハンディのある子を集めたクラスで、英語が母国語でない子やLDなどの障害を持った子が多いクラスです。

 その英語のクラスのアジア人のクラスメイトの一人が、怪獣の嫌がることを執拗に繰り返していて、本人に止めるように注意しても止めない。
怪獣が先生に話して先生からも注意されているのだけれど、その子は今度は陰で嫌がらせを続けていたようです。

 それまでずっと我慢していたけれど、我慢も限界になって、そのクラスに行きたくないと思うくらいまで悪化していました。

 怪獣に、先生に(嫌がらせのことを)もう一度話してみるように提案すると、それまでに5~6回は先生に話していて、先生も注意するけれど、その子は虐めを止めないので、話しても無駄だと感じているようでした。

 「それでも、もう一度だけ先生に相談してみてそれでも虐めが続くようなら、スクールカウンセラーにクラスを変えてもらうように相談に行くから…」
と、説得すると、
翌日怪獣はスクールカウンセラーの件も含めて、先生に話したようで、その晩すぐに、英語の先生から、にEメールが届きました。

 アメリカの公立学校の教師は、日本と違って公務員ではなくて、学校と(普通は年単位)契約しています。
 教え方が下手だったり、生徒や保護者の評価が悪かったりすると、契約が切れた時点で解雇(契約が更新されない)になってしまうこともあり、カウンセラーに相談に行かれるのは教師としてはマイナスの評価になるので、慌ててコンタクトを取ってきたのだと思います。

 クリスマス休暇が終わって、まだ1週間しかたっていないけれど、今のところ虐めはストップしているようです。

 アメリカは移民の国なので、いろんな国からいろんな民族や人種の人が集まっています。
60年代の公民権運動の成果もあってか、白人が表立って有色人種を差別することはまれ(心の中で差別していても、表面は人種差別者でないように行動している)ですが、移民してきて間もない人たちの中には、母国での偏見や差別をそのまま持ち込んでトラブルになるケースが多いです。

 今回の嫌がらせも、怪獣が日本人だということで起こった可能性が高いです。
アジアの国の中には、国家予算を使って国際的に日本を貶める「ディスカウントジャパン運動」に力を入れている国がある。
 日本政府も本腰を入れて「ディスカウントジャパン運動」を止める対策に当たってくれないと、これからますます日本人が国際社会で不当な差別を受けることになるのではないだろうか?

 

14 件のコメント:

  1. 大変ですね。人種差別の根は深いです。私にだってどこかにその根っこは持っています。でも、自分の子が誰かをいじめる側にいない事を誇っても良いですよね。暴力なら退学なんでしょうけどね。。。

    投稿: ペリカン | 2014年1月21日 (火) 08時20分

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    1. >ペリカンさん
       訪問&コメントありがとうございます。
       人間自分と違うものは、理解しにくいし、怖いのだと思います。
       差別をする人は、臆病なのかもしれません。

      投稿: yuuki | 2014年1月23日 (木) 08時29分

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  2. スクールカウンセラーっていい制度ですね。
    日本にも、欲しいと思いました。

    投稿: あのこら | 2014年1月21日 (火) 08時49分

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    1. >あのこらさん
       訪問&コメントありがとうございます。
       アメリカの高校でカウンセラーがついているのは、日本のように学級がなくて、担任制ではないからだと思います。
       アメリカのスクールカウンセラーは日本の担任のするような仕事をしています。

      投稿: yuuki | 2014年1月23日 (木) 08時29分

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  3. 日本人であるがための不利益
    息子さんに落ち度がないことで
    責められる(虐められる)のは何とも不当
    自分自身人種差別意識はないとは言いませんが
    〇〇人だからという理由で人を判断する事は
    相手を見ていないということだから

    また教師の対応もいかがなものか?と感じます
    自分の評価が下がるから対応します?
    違うんじゃないの?先生!
    って言いたくなりますね

    スクールカウンセラー制度は
    日本でもここ数年設置されてますが
    機能してるのかしら?

    投稿: Lino | 2014年1月21日 (火) 09時13分

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    1. >Linoさん
       いつもコメントありがとうございます。
       今回の件は人種差別と言うか、日本バッシングに近いのだと思います。
      「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」状態で、日本と関連のあるものには敵意をむき出してきますから…
      本当に困ったものです。
       教師は注意をしてくれてはいたのですが、あまり深刻に考えていなかったみたいです。
      日本と一緒で、アメリカでも教師に当たり外れはあるので、仕方ないかと…
       アメリカのカウンセラーはどちらかと言うと、日本の学級担任のような役割で、日本のスクールカウンセラーのような仕事は、アメリカでは心理士かソーシャルワーカーが担当しています。

      投稿: yuuki | 2014年1月23日 (木) 08時29分

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  4. モッチーヌ2024年9月7日 10:42

    怪獣君、辛かったでしょうね。。。
    鎖国が長い日本では人種差別は無縁な気がしますが
    欧米では昔は黒人を奴隷としていたのですもんね。。。
    外国人として暮らすってことは、こういう弊害にも
    立ち向かわなきゃいけないのですね。
    私は子どもの発達障がいに気が付いてから
    差別ってこういうものなんだな~って実感しました。
    ところで公立でも先生は公務員じゃないんですね。
    先生に打算的な駆け引きがあるとしても、
    その方が先生も一生懸命で質が上がるし
    イジメに屈しないのでいいなぁと思いました。

    投稿: モッチーヌ。 | 2014年1月21日 (火) 15時55分

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    1. >モッチーヌさん
       コメントありがとうございます。
       うちの子は人に説明をするのが苦手で、虐められていても我慢できなくなるまでじっと耐えてしまうタイプなので、気がつくのがどうしても遅くなります。
       忍耐に忍耐を重ねて切れるので、切れ方も半端ではなく、小学校低学年の時はパニックを起こして暴れていました。

      投稿: yuuki | 2014年1月23日 (木) 08時29分

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  5. お久しぶりです。

    それは辛いことですね。

    不当ないじめ…

    涙が出てきます。

    今まで、日本は何を言われても黙っている事が美徳と思っていたかも知れませんが、日本政府は国をあげて正論を発言していかなければなりませんね。

    子供達のためにも!

    投稿: みやんど | 2014年1月21日 (火) 23時06分

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    1. >みやんどさん
       訪問&コメントありがとうございます。 反日教育をしている国の人たちの日本人に対する嫌がらせは、年々酷くなっています。
      感情を上手くコントロールできない子どもだけでなくて、いい年をした大人まで虐めをします。
      私もESL(語学学校)に通っていた時は、集団で授業を妨害しての執拗なジャパン・バッシングに辟易しました。
       日本政府には、国際的にきちんと日本の立場を説明して欲しいし、子どもたちに日本バッシングに理論武装で対応できるように、事実に基づいた教育をして欲しいです。

      投稿: yuuki | 2014年1月23日 (木) 08時29分

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  6. こんばんは!
    私もアメリカに住んでいたので、状況はよくわかります。
    アメリカは自由とチャンスの国だけれど、あらゆる差別の国でもあると思っています。
    アジア人の日本嫌いは厳しいものがありますからね。
    息子さんにとってはとても辛いですね…
    状況が良い方向へ向かいますように!
    息子さんが楽しく過ごせますように!

    投稿: ミナゾウ | 2014年1月23日 (木) 00時02分

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    1. >ミナゾウさん
       訪問&コメントありがとう~
       アメリカはアンフェアということを極度に嫌う風潮があるので、差別はないのに、自分に事を有利に持っていくために、「差別された」「ヘイト・クライムだ」と大声で主張する人たちもいます。
      それが、さらに差別の問題をややこしくしているんですよね。

      投稿: yuuki | 2014年1月23日 (木) 08時29分

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  7. 物凄くナイーヴな問題ですね。
    先の大戦で日本軍がアジアの国々に行った事に対する知識が全くない世代の怪獣クンには可哀想過ぎる理不尽な事件です。
    私たちも高校までの知識では計り知れないほど、日本軍の侵攻は凄惨を極めるものだった事…大学の講義や留学生から聴いて、「こんな大変な事を無かった事にした教科書で勉強していたなんて!」と怒りで震えました。
    何も知らされない私の子供世代はどんな国際人になってしまうのだろう…。

    投稿: 梓 | 2014年1月25日 (土) 02時42分

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    1. >梓さん

      戦争はいつの時代、どの国で起こっても残虐なものです。

      「勝てば官軍負ければ賊軍」
      で、国際社会では先の大戦で負けた
      国が悪者ということになっていますが、
      勝った国も、相当残虐なことをして勝っています。
      (そうでなければ戦争には勝てません。)
      人道的な戦争なんてありえないのですから。

      投稿: yuuki | 2014年1月28日 (火) 04時56分

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