ラベル 書籍・雑誌 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 書籍・雑誌 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年3月26日土曜日

時計(時間を計る?)

 私たちは3次元で生活しているので、時間を自在に動かすことはできずに、過去から未来へ一定のスピードで動くという(時計で計る時間の概念の)制約の中で生活せざるをえないです。
 時間は五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)で感じることが出来ないので、時間の感覚は人それぞれだし、状況によって長く感じたり短く感じたり伸び縮みするようにも感じることがあります。


(←脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか) 

 以前読んだ『Time Warped(邦題=脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか)』と言う本の中の第3章に、面白い質問がありました。

 日本語版は読んだことがないので英語なのだけれど、質問は

Next Wednesday's meeting has had to be moved forward by two days.

What day is the meeting now?(←原文)

来週の水曜日の会議は2日先に移されなければならなくなりました。
さて、(移動後の)会議は何曜日ですか?(←私訳)

日本語の訳は私なので、上手く原文の意図が伝わっているかどうか不安なのですが…

あなたの答えは?

答えと解説は↓から…

 

↓ 

 

↓ 

 

↓ 

 

↓ 

 

↓ 

 

↓ 

 

↓ 

答えと解説:

上↑の質問の、答えと解説ですが…

答えの可能性は2つあって、

一つは『月曜日、もう一つは『金曜日

です。

Next Wednesday's meeting has had to be moved forward by two days.

What day is the meeting now?(←原文)

来週の水曜日の会議は2日に移されなければならなくなりました。
さて、(移動後の)会議は何曜日ですか?(←私訳)

ポイントは、英文ではforward、日本語ではの部分の解釈です。

本によると…

月曜日と答える人は、未来の時間が自分に向かって流れてくると考える人で、

金曜日と答える人は自分が未来に向かって動いて行くと考えてる人、だそうです。


時間が自分に向かって動いてくるか、自分が未来に向かって動いて行くかは、気分や状況によっても変化するらしく、楽しいイベントなどは自分が動いて行くように感じるし、試験や締め切りなどは未来の時間が自分に向かって動いてくると感じる傾向もあるそうです。

(ちなみに、怪獣は「金曜日」と答え、私は「月曜か金曜か確認が必要」と答えました。)

時間の感じ方は人によって様々で、更に体調や気分によって変化するのだから、何らかの基準と言うか取り決めがないと個々の時間の感覚で生活していたら世の中カオス状態になっちゃう。

一人一人が別々の時間で行動していたら、電車や飛行機などの交通機関は運行できないし、イベントなどの開始日時などは決めようがない(皆が集まったら開始と言うアバウトな決め方は出来るけれど、人数が多ければ多いほど難しくなってくる)。

時間の単位が世界で統一されていてよかった~と、本当に思います。

時間の単位と言えば…

20世紀半ばまでは1日の長さ(地球の自転)を基準にした1秒=1/86400日が使われていて、その後地球の公転周期を基準にした1960~1966年頃までは1秒=1/31556925.9747年に変わり、1967年~現在はセシウム原子時計を基準にしているらしい。(Wikipedia参照
(1日の長さや1年の長さを基準にした定義と違って、セシウム原子時計はWikipediaの『秒』の項目を読んだのだけれど、さっぱりわからなかったです。)

前述のWikipediaによると、2026年には新たな光格子時計の基準に変わるかもしれないと書かれていたけれど、私の頭の中の1秒の感覚は未だに20世紀半ばまでの1日=60(秒)x60(分)x24(時間)=86400秒のままなのである。

 

2019年5月15日水曜日

Mindset マインドセット「やればできる!」の研究
& 4月中の出来事など


  先学期に履修していたPsychology of Adjustmentのクラスで、self-improvement(自己啓発)を実践してレポートを書くという課題がでました。

 クラスメイトは『PTSDを克服してBBQパーティーをする』とか『学業成績を上げる』とか『煙草をやめる』とか『怒りをコントロールする』などの課題を決めて取り組んでいました。
 私の課題は『新年の抱負を継続する』で、毎朝朝食前にラジオ体操をすることと、毎日本を読むとことを5週間(課題を始めた日からレポート提出まで)続けてペーパー(レポート)を書くことでした。

 毎日本を読むというタスクで、キャロル・S・ドゥエック著の"Mindset -The New Psychology of Success "(邦題:『マインドセット「やればできる!」の研究』)を読んだのですが、面白かったのでリビューを書くことにしました。

(←日本語訳の本
楽天ブックより画像を引用) 

 著者のドゥエックは若い研究者だった頃、『人はどのように失敗に対処するのか』に興味を持って研究調査を始めます。
 ドゥエックは、難しい課題に生徒がどのように取り組むかを調べるために小学校へ行って、子どもたちにいくつかパズルを与えて解かせる実験をすることにしました。
 子どもたちに与えたパズルは最初のものは年齢相応に易しいもの、次のパズルは難しいもので、著者は子どもたちが難しいパズルを解くのにどのように振る舞うのか感情はどうなのかを観察していました。
 その時の様子を観察していて、子どもの多くは難しいパズルを与えられると、やる気を失って、唸ったり、汗をかいたり、苦労しながらなんとか失敗しないようにしようとしていましたが、中には、難しいパズルを与えると「僕、挑戦が好きなんだ!」とやる気満々だったり、嬉しそうに著者を見上げながら「ねえ、これって(新しい知識を提供するもので)私にとってためになるんだと思うんだけれど…」という失敗を恐れない子どもたちがいることに気が付きました。

 著者は、これらの失敗を恐れない子どもたちについて、実験をしたり他の研究者の論文を読んだりして研究して、人の思考には才能や能力は固定していて努力では変えることができないと考えるfixed mindset「硬直マインドセット」と人間の資質は努力によって伸ばすことができてその成長の過程に喜びを見出すgrowth mindset「しなやかマインドセット」の2つに大雑把に分かれていて、人はどちらかひとつに属しているのではなくて「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」の混合で場面や状態によってどちらかが強くでるのだという結論に至ります。

 この本では著者は「しなやかマインドセット」のパラダイムを持つことに肯定的で、それを「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」の実例を挙げることで示しています。

 この本を読んでみて、以前に記事にした"kids are worth it!"(邦題:『子どもに変化を起こす簡単な習慣』)の親のタイプを「レンガ壁(支配や秩序に重きを置いた規則に厳しい)」「クラゲ(無秩序、ネグレクト、不安定)」「背骨(親が手本を見せて子供を励ます)」の3つに分けた考え方と似ているなぁ…と感じました。
(「レンガ壁」が「硬直マインドセット」で「背骨」が「しなやかマインドセット」にあたる)
 また、これも以前の記事にした"Nasty People"(邦題:『どこにでもいる「イヤな奴」とのつきあいかた』)の「イヤな奴(他人を卑しめることで自分の優越感を得る、自分の非は絶対に認めない)」と「生来の人(間違うことを恐れない、間違った時は直す)」の考え方にも似ているなぁ…
 その他にも、『七つの習慣』の著者が書いた『第3の案』の考え方と共通する部分もあり、いろんな意味で興味深い本でした。

 

 

4月中の出来事など:

 4月中は試験期間ということもあって、行事や食事会などはしませんでした。
唯一した食事というと、イースターの時(21日)にバイク仲間のIさんご夫婦を誘って簡単なイースターの食事をしました。

(↑イースターの食事に使ったテーブルデコレーション)

 イースターの3日後はファイナル(期末テスト)の予定だったので、特別にお客様を呼んでの食事会は予定していなかったのですが、イースターの前日にバイク仲間に声をかけたら、Iさんご夫婦が予定がないとのことで来てくださって5人での食事会になりました。

(↑イースターの食事)

メニューは、
・オムライス
・ハムのオレンジソース添え
・シーザー・サラダ
・ロールパン
・レモン・チーズ・パウンドケーキ(デザート)
を準備し、Iさんがおかずをもう1品持ち寄ってくれました。

 

SUV譲渡:


(←に譲渡したSUV
車全体が写った画像が見つからなかったので、以前の記事にUPした画像を使いました。)

 去年の夏、大学を卒業したの卒業式が5月の頭にあるという事で、家族で参加するために以前住んでいた州に行くことになりました。
 旅行に行く時に、我が家で使っている唯一のAT車のSUVに乗っていって、に卒業祝いとして譲渡して、帰りは飛行機で帰って来ることにしました。

 折角車でいくのだから、ついでに観光もしながら行こうという事で、行く途中に3か所観光スポットに寄ることにしました。

 次回からの記事では、ドライブ旅行の様子を書いていこうと思います。 

 

2017年7月31日月曜日

The 3rd Alternative
第3の案


 5月~6月の中旬にかけて、スティーブン・R・コヴィ-著の『The 3rd Alternative』(日本語訳版は『第3の案 成功者の選択』)を読んでまとめを書いていました。

 読んでまとめを書く事になったわけは、ここ数年夫婦間でコミュニケーションがうまくいかないため、今年の頭くらいから夫婦でカウンセリングに通っていて、私がに読むように勧めたけれどが読む時間がないと話したので、 カウンセラーから(英語で)まとめを書くように宿題がでたためです。
(カウンセラーも読んでいなかったので、内容の要約を知りたかったのもあると思う。)

 折角読んで要約したので、リビューを書く事にしました。

 スティーブン・R・コヴィ-はベストセラーの『7つの習慣』の著者。
 『The 3rd Alternative』は『7つの習慣』の中の第4の習慣(Win-Winを考える)、第5の習慣(まず理解し、そして理解される)、第6の習慣(シナジーを作りだす)の3つの習慣について更に詳しい説明と応用を実例などを交えて書かれた本。

第1章と第2章で3rd Alternativeについて説明し、第3章以降が実例を踏まえた解説、になっている。

この本の内容をもっともシンプルにまとめたのが↓の画像

 この図と下にかかれている短いシンプルな説明がこの本に書かれている考えの全てと言って差支えないだろうと思います。
 この本を読んで感じたことは(『7つの習慣』もそうだけれど、)シンプルな考え(原則)なのにも関わらず、多くの読者が著者の伝えたかった事を理解して読者自身の生活に応用するのは難しいのではないか?ということです。
 著者もその事を知っていたので、実例をいくつもあげたり、図を使ったり、実践リストを提示して試すことができるように、あの手この手をつくしたのだと思います。

 この本で紹介されている考え(原則)を理解するにはインスピレーションというか、ある意味悟りのような境地(著者はパラダイム・シフトと言っている)が必要なのじゃないかと…
 かといって、スピリチュアルな本でも哲学の本でもない。
極めて現実的な内容で一つ一つの例はわかりやすいのだけれど、それらの例の根本にある考え方(原則)が自分の実際の生活の場面で起こっている事とどのように関わっているのか把握(理解)しにくいと思います。

 私の知り合いの何人かは、「スティーブン・R・コヴィ-の本はわかりやすいけれど、綺麗事で、現実は必ずしもその本に書かれているようにはならない」と懐疑的なコメントや「本に書かれていることはあまりにも常識で、今更本なんか読まなくても知っている」と、本を途中で読むのを止めちゃった人も…
 確かにくどいくらい実例が多いし、わかりやすい例が多いため元になる考えも浅薄だと勘違いされちゃうのがこの本の残念な所かもしれない…

2016年7月14日木曜日

図書館で勉強&ポケモンGO


 5月のはじめに、春学期が終わって夏休みに入った怪獣
 5月の下旬(24日ころ?)から、図書館でグループ勉強室を借りて、月曜日から金曜日の朝の二時間親子で勉強している。

 前半の1時間はリーディング。
(現在、怪獣は『パーシー・ジャクソン』シリーズを読んでいて、私は『Time Warpped』を読んでいる。)
 後半はライティング(エッセイを書く練習)をしている。

(←ハリーポッターシリーズの8作目の宣伝の看板
2016年7月31日に前編と後編が同時発売らしい。)

 6月の後半になった頃から、公立の学校が夏休みに入って、図書館でもイベントやお知らせの案内板が沢山掲示されるようになったし、学齢の子供や一緒に勉強する(多分)親子連れも多く見かけるようになった。

 インデペンデンスデーのお休みが明けた頃から、図書館や図書館の周りをスマホを持ってうろつくティーンエイジャーが増えた。

 中には何もない所で立ち止まって写真を撮っているように見える子もいたりして、こんな所で写真を撮って何をしているのだろうと不思議に思っていた。

(←怪獣のスマホに入っているポケモンGOのアプリのアイコン:左の端の一番下のアイコン)

 やっと今週、それらの謎の行動が『ポケモンGO』というGPS(位置情報)を利用したゲームをプレイしていたからだということが判明。

 怪獣も既にアプリをスマホにダウンロード済みだったので、ゲームの画面を見せてもらって、いくつかはスクリーンショットで撮ってもらいました。

 『ポケモンGO』は、アプリもプレイも基本的には無料で、課金制の特殊アイテムなども配信予定らしいです。

(←地図上にポケストップや近くにいるモンスターが表示される。
写真はポケストップのサイン)

 ポケストップというポイントでは、モンスターボールやアイテムを手に入れることができるらしく、地図に表示された場所と実際の場所の写真を頼りにポイントに辿り着いて、場所の画像をスワイプすると、スマホの画面にアイテムが表示されるので、アイテムをタップして入手。

 図書館など、公共の施設の周りにはポケストップが多いらしく、勉強が終わって図書館の周りを散策してみたら、建物の周りだけで4カ所くらいのポケストップがあった。

(←図書館の勉強室の中でキャタピーを発見!)

 ポケモンが近くにいると、スマホがバイブレートするので、画面をチェックするとカメラに写った背景に、ポケモンが表示される。

 画面の下に出ているモンスターボールをモンスターにめがけてスワイプして投げると、モンスターをゲットできる。
(図書館で立ち止まって写真を撮っているようにみえたのは、モンスターボールをスワイプしているところだったらしい。)

 うまく投げられなかったり、時間がかかりすぎると逃げられるし、中にはモンスターボールをかわすモンスターもいるみたい。

(←ポケモンのゲットに成功した瞬間)

 ポケモンの捕獲に成功すると、ポケモン図鑑に記録されて、捕まえたポケモンのレベルなどのデータの画面が表示される。

 

 今までのポケモンのゲームと同じように、捕まえたポケモンは進化させたり、交換したり、トレーナーのレベルが上がるとジムに出入りして、ジムで他のトレーナーのポケモンとバトルさせることもできるらしい。

(←捕獲に成功したコダックのデータ画面)

 

 今までのゲームとは違う点は、ゲームの中だけの架空の場所ではなくて、地図で表示された現実の場所に実際に自分で歩いて行ってポケモンをゲットするという、リアルの世界とバーチャルの世界の混ざったところが、このゲームの面白いところだと思う。

 図書館の帰りに怪獣と一緒に歩いていたら、2人組や3人組の10代の子がスマホを片手に、歩いているのとすれ違った。

 中には自転車で回っている子もいたし、「ポケモンGO?」と声をかけてくる子もいた。

(←図書館の近くの遊歩道を歩くプレーヤーたち)

 スマホの地図を見ながら歩くグループが一杯で、いつもは静かな図書館の周りが、いきなり有名な観光スポットになったような感じでにぎわっていた。

 図書館の近くの小さな広場に、ポケモンジムがあるらしく、その周辺でうろついている子がかなり多かった。

 配信されてまだ間もないのにかなりの人気の様で、アクセス過多で時々サーバーが止まってしまうことも…

(←アクセス過多でサーバーの応答待ちの画面)

 同じ場所でも夜と昼では捕まえられるポケモンの種類が違うといううわさがあって、夜出歩く人もいるみたい。

 また、位置情報に使うGoogleのアカウントの個人情報やその他の個人のアカウントの個人情報の保護の問題や、ポケモンGOを利用して、ポケモンやアイテムを取りに来るプレーヤーを待ち伏せて、銃で脅して強盗を働く事件が早くも起きていて、楽しいだけじゃないトラブルも多発中の模様。

 この夏は、スマホ片手に歩き回るポケモントレーナーをどこに行っても見ることができそう。

 私にとっては、普段会話のない怪獣と会話できるチャンスなので、このゲーム有難いんだけれどなぁ…

 

 

2016年7月5日火曜日

Time Warped(脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか)


 ひとつ前の記事を書いていて、私たちが(時計ではかる)時間という概念を理解する(獲得する)のはいったい何歳くらいなのだろうか?

 もう少し年齢上がって時計が読めるようになっても、大人が時間と認識している(時計ではかる)時間の存在に気が付くのはいつなのだろうか?

 時間は一定の間隔で一方方向(過去から未来に向かって)進んでいるという(私たちの社会で共通の)認識が定着するのはいつなのだろうか?

 など、時間の感覚(知覚)について、色々考えていたら、時間の知覚に関する面白そうな本を見つけたので、図書館でかりて(この記事を書いている時点で)読んでいる最中。

 本の題はTime Warped(原題)で、日本語訳の題は『脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか』。
 著者はクラウディア・ハモンドで日本語訳者は渡会圭子。
 ジャンルは一般向けのサイエンス本です。

目次は、

◎はじめに : なぜ時間はワープするのか

◎第1章 : 時間の錯覚
・時間のいたずら ・うつ病になると時間がゆがむ
  ・体温が高いほど、時間の流れが遅くなる ・クロノスタシス

◎第2章 : 脳の中の時計
・内的時計を探る冒険 ・昼休み前なのに一日の仕事が終わったと思う男
・感情とリズム ・脳は自分で時間を計っているのか

◎第3章 : 月曜は赤い
・混乱した時間地図 ・SNARC効果
・言語が時間の感じ方を変える? ・時間が動く派? 自分が動く派?
・時間を巻き戻す

◎第4章 : なぜ年をとると時間の流れが速くなるのか
・トータル・リコール(完璧な記憶) ・望遠鏡ごしの人生
・時間タグのついた記憶 ・一〇〇〇日が転換点
・思い出の隆起 ・ホリデー・パラドックス(予期と追想)

◎第5章 : 未来を思い出す
・イヌは来週のことを想像できる? ・起こらなかったことの記憶
・人間の知性の極致 ・最高と最悪
・楽観的な思い込み ・幸せになる時間志向 ・時間の深さ

◎第6章 : 時間の流れを変える
・課題(1) 時間の流れを遅くするには?
・課題(2) 時間の流れを速くするには?
・課題(3) やることが多すぎて時間がないときは?
・課題(4) 先の計画が立てられない場合は?
・課題(5) いつの出来事か、より正確に思い出すには?
・課題(6) 将来を心配しすぎないためには?
・課題(7) 今この時を生きるためには?
・課題(8) 将来、どう感じるかを予測するには?

(↑目次はアマゾンより引用)

 まだ第2章を読み終えて3章を目を読んでいるところなので、本全体についてはコメントできないのですが、1章と2章では、
 熱の出ている間は時間の感覚が違うんじゃないかと考えた学者が病気で寝ている妻の体温を測って、60秒数えてもらって実際の時間をストップウォッチで計るという実験を妻が病気の間48回もやった話や、
 光の届かない氷河の下の洞窟で、時計を持たずに一人で2か月間生活したらどうなるかという実験など、
 時間と私たちの知覚についての研究やトリビアがちりばめられていて、発達障害者の時間の知覚の例もあったりして、興味を持ちながら読める作品だと感じています。

 英語(原文)で読んでいるので、日本語訳がどうかはわからないのですが、日本語訳でのアマゾンのレビューを見ると高評価と低評価にバラつきがあるようです。

 

 

おまけ:私が英語の本を読む時の癖

 この本は一般向けにしろサイエンスの本だからなのか、The Rosie Project(日本語訳は『ワイフ・プロジェクト』)などの小説系の本と比べると読むのに時間がかかっています。

 著者がイギリス人で、イギリス英語で書かれていることもあるのだろうけれど、心理学系や脳神経学系の用語や他の学問の用語などが多く、おまけに大学を休学して6年も経っている私は、「聞いた事はあるけれど、なんて意味だったけ?」という単語が多くて、辞書を引き引き読んでいるからだと思います。

 私がわからない単語の多い本を読む時は、その本だけのための単語帳を作ることがあります。
 本来私は単語帳を作って単語だけ覚えるのは苦手で、語彙を増やすために単語帳を作ることはないのですが、わからない単語の多い本を読む時は、アルファベット毎にカードを作って、単語と意味を書いたその本を読むための辞書みたいなものを作ります。

 小説にしても、エッセイにしても、その本の著者が好んで使う単語や言いまわしなどがあるので、初めの1~2章は1ページあたり調べる単語の数は多くなりますが、章が進んで行くと、作った単語帳を見れば辞書で調べなくても済むことが多いからです。

 その本を読むためだけの単語帳なので、読み終わったらその単語帳を見返すことはないです。
 本を読み終わったらお払い箱なので、無駄といえば無駄なのだけれど、私は一度引いた単語を覚えておくことができないので仕方がないです。

2015年8月31日月曜日

As a Man Thinketh
「原因」と「結果」の法則


 As a Man Thinkethはイギリスの哲学者ジェームズ・アレン著の1903年に出版された自己啓発本。
 日本語訳は「『原因』と『結果』の法則」で、2003年にサンマーク出版から単行本が出ています。
(それ以前にも日本語訳が出版されていたかどうかは不明。)

 この本にたどり着いたのは、アール・ナイチンゲールの著作「人間は自分が考えているような人間になる‼」(原題:Earl Nitingale's Greatest Discovery)を読んでいて、本の内容に関連のあるナポレオン・ヒルやジェームズ・アレンの著書も読んでみたくなったからです。

 この記事の画像に使われている本には、As a Man ThinkethとEight Pillers of Prosperity(1911年のジェームズ・アレンの著書。題を日本語直訳すると「繁栄の8本の柱」)と、ジェームズ・アレンの生涯と作品についての簡単なまとめが含まれていて、Eight Pillers of Prosperityには、8つの原則を神殿の柱に見立てて説明されていました。

 人格主義を元にした応用哲学・自己啓発本で、「宇宙を治める法則(原則)があって、その法則にしたがって生活している人は繁栄する、法則を無視した場合は一時的な成功は納められるかもしれないが必ず失敗し没落する」という考えがAs a Man Thinkethの主題になっています。
 この本で述べられている原則(正直、誠実、正義、智恵、洞察力、忍耐、冷静、勤勉、自立など)と成功の関係が説明されています。
 ジェームズ・アレンの著書や思想はD・カーネギーやナポレオン・ヒルにも影響を与えたと言われていて、彼らの著書にアレンの思想が反映されているらしいです。
(ナポレオン・ヒルはまだ読んでいないし、D・カーネギーの「人を動かす」を読んだのは小学校高学年の時なので内容をほとんど覚えていないので、読んでみたいです。)

 本の内容は、ユングの提唱する「集合的潜在意識」やS・コヴィの「7つの習慣‐原則中心のリーダーシップ‐」の内容と一致する部分が多く(「7つの習慣…」はこの本の現代版解説本じゃないかと思うくらい内容が似ていて)、100年以上前に出版された本だけれど現代に生きる人にも参考になると感じました。
 著者自身が作品の中で、「原則は廃れないが、詳細は廃れるのでこの本にはビジネスの詳細は書いていない」と言及しています。
原則に重点を置いたため、現在まで読み継がれるロングセラーになったのではないかと思います。

 この本は原則に重点を置いた内容だけれど、原則を説明するために比喩や例えや引用は使われています。
 この本の書かれた時代は、哲学が広く研究されていた時代で、本の中にもカントやエマーソンの著書や言葉の引用が所々に見られます。
 まだ心理学の分野が学問として確立される前の黎明期で、発達障害や人格障害もサイコパスやソシオパス等の存在も発見されていなかった時代でした。
 また、その当時の文化や生活様式(フェミニズム運動がまだ起こっていなくて女性の活動に制限があった。外燃機関から内燃機関への移行期。大量生産が大量消費の文化の先駆けの時期。)の背景などを考慮に入れながら読まないと、例として挙げられたその当時の情報だけに目が行ってしまって「現代の生活には使えない」と誤解してしまうのではないかと感じました。

 

 

おまけ:

この本は100年以上も前のイギリスの作品という事で、読むのに大変苦労しました。
著者の主張自体は普遍的な原則に沿っていて、どれも納得できるものでしたが、使われている単語が今では違った意味で使われていて、この作品とEight Pillers of Prosperityを読むのに、1000語近くの単語を辞書で調べなければなりませんでした。
辞書で引いた時、(古)のマークや(廃)のマークがついている意味が、この本で使われている単語の意味に近いものが多かったです。

もう1つ気が付いたことは、日本語は英語に比べると語彙が少ないのでは…という事です。
例えば、
「無頓着な」という意味の単語は
・indifferent
・inattentive
・negligent
・careless
・heedless

「非難(する)」
・reproof
・rebuke
・upbraid
・condemnation
・recrimination
・criticism
・reproach
・censure
・accusation

「詐欺師」
・deceit
・impostor
・swindler
・fraud
・trickster

日本語にしたらひとくくりだけれど、英語だといろんなケースや色んな種類によって使い方も違っているのかも…
「詐欺師」という単語の多さに、「(英語圏では)どんだけ詐欺師が多いんだよ。」と、思ってしまった。

他にも「偽る(偽り)」、「怠惰」、「曲げる」など、
日本語の意味を見る度に、「さっきも調べたんじゃなかったけ?」
と、思うことが何度もありました。

 

 

 

2015年5月31日日曜日

Nasty People
どこにでもいる「イヤな奴」とのつきあいかた


 一昨年(2013)の秋に"People of the Lie"(邦題「平気でうそをつく人たち」)を読んで以来、"Dinosaur Brains"(邦題「ディノザウルス考現学」)や「7つの習慣」など、80年代~90年代にかけての実用心理学や心理学を応用した自己啓発本?を読む事が多くなっています。

 元々はの職場での人間関係のトラブルの解決方法を探して読み始めたのですが、読んでいるうちに、私の生活や発達障害への対応にも役立つ考えが沢山あって、興味が湧いて、似たような系列の読書が続いています。

 "Nasty People-How to Stop Being Hurt by Them without Stooping to Their Level"(邦題「どこにでもいる『イヤな奴』とのつきあいかた」)も、1990年代に出版された本で、この記事の画像の本は改訂版で2003年に出版されています。
 日本語版は集英社から2004年に単行本が出版されています。

 著者のジェイ・カーターは、大学やアダルトスクールで心理学やコミュニケーションについての講義をしていて、アダルトスクールで教えた生徒が、彼の"Invalidation"の仕組みについての講義を聴いて人生が変わるほどの影響を受けて、同じ事で悩んでいる人のためになればと、ジェイ・カーターの"Invalidation"についての論文を配っていたのですが、それを読んだ人たちが、もっと多くの人に広めるためにジェイ・カーターに本を執筆するように頼んで出版される運びになったそうです。

 この本の中心になっている"Invalidation"と言う言葉の定義は他人を貶めることによって自分を優位にする(見せる)または優越感を得る行為のことで、相手の自尊心を破壊して操る事が目的です。
 "Invalidation"を行う人を"Invalidator"(日本語訳では「イヤな奴」)と、(この本では)呼んでいていて、誰もが一時的に"Invalidator"に豹変する可能性はあって、殆どが無意識でやっている。
 人口の1%が意図的に"Invalidation"を行う人で、これらの人は要注意らしい。
(1%についての記述は"People of the Lie"の内容と重なる部分があって、理解しやすかったです。)

 英語版のページ数はたったの100ページ。
ページ数が少ないことについて、著者は
「この本には"Invalidation"について基本的で重要な原則と、短い事例しか書いていない」
「料理の本と違って、一つ一つの手順を手取り足取り書いたHow toものではない」
「野球に関する本を何冊も読破しても、プロの野球選手になれないように、この本も読んで原則を理解して、読者個人個人のスタイルや状況に合うやり方を見つけていくしかない」
と、書いています。
 

 

 

おまけ:

 

 この本に出てくる単語は解説の必要な心理学用語は殆どなく、一般書として読みやすく理解しやすいです。
 唯一の例外は"Invalidation"や"Invalidator"で、直訳の意味は「無効にすること、失効」「無効にする人」で、この本では一般的な意味ではなく、他人を貶めることによって自分を優位にする(見せる)または優越感を得る行為と定義しています。
 恐らく、著者のジェイ・カーターが"Invalidation"の行為を一言で言い表すために使った言葉で、心理学の一般用語としては使われていないのではないかと思います。
(当然辞書にも載っていなかったです。)

 

 

2015年1月27日火曜日

Tuesdays with Morrie
「モリー先生との火曜日」


Tuesdays with MorrieはMitch Albom著のノンフィクション。
1997年に初版。

 この本は怪獣が学校の英語のクラスで読んでいた本で、面白そうなので図書館から借りてきた。

 著者のミッチはデトロイトで新聞のスポーツ欄のコラムニストをしている。
 彼は社会学の教授モリー先生の教え子で、大学を卒業して以来16年間、モリー先生には会っていなかった。

(↑http://en.wikipedia.org/wiki/Tuesdays_with_Morrie
より引用)

 ある日テレビのトークショーでモリー先生の特集をしていて、恩師のモリー先生が筋萎縮性側索硬化症(ALS)で、死期が近いことを知る。

 ミッチは16年ぶりにモリー先生を訪ね、毎週火曜日にデトロイトからボストン郊外のモリー先生に面会して、最後のレクチャーを受けることになる。

 本の主な内容は14回の会話を録音したものを、書き起こしてまとめたもの。
本を朗読したCDもあって、CDブックの最後のCDには、録音された本人の肉声が、短い時間だけれどついていた。

 日本語訳版も、電子書籍と本で「モリー先生との火曜日」の題で出版されている。

 また、この本を元にした同名のテレビ映画が1999年の12月にABCテレビで放映されていて、図書館にDVDがあったので借りて観賞した。

 モリー先生役をジャック・レモンが、ミッチ役をハンク・アザリアが演じている。

 本はノンフィクションだけれど、映画はフィクションで、人間関係などの細かい部分が変更になっていたし、レクチャーも(当然)全部はカバーされていなかった。

 例えば、本の中ではミッチは結婚しているのだけれど、映画の中では彼女はいるけれど独身。

 売れっ子コラムニストだったミッチが毎週火曜日モリー先生を訪れることができたのは、本の中では新聞社の入っているビルディングでストライキがあって、建物が閉鎖されて仕事が出来なかったためだけれど、映画では上司が配慮してくれたことになっている。

 また、本の中ではモリー先生に弟がいたが、映画では一人っ子ということになっている。

 どの映画にも言えることだけれど、原作を超える映画はないので、ぜひ、本の方を読むことをお勧めします。
(少なくとも、英語の本とCDは良書だと思った。CDはモリー先生本人の肉声が少し聴けたのも感動しました。)

 

 

2014年9月20日土曜日

The Rosie Project


The Rosie Projectは、オーストラリアの作家Graeme Simon著のロマンティック・コメディ小説。
 2013年初版。

 Don Tillman(39歳)は、遺伝学の科学者でオーストラリアの大学で講師を務めている。
 彼の趣味は武道で、子どもの頃から空手や合気道の練習を欠かさず理想的な体型、見た目もハンサム、大学の講師をしていて社会的な地位も収入もあるのに、彼女のいない歴=年齢。

 と、いうのも、彼は発達障害(アスペルガー)で、空気が読めなかったり、ジョークや皮肉が通じない。
 挨拶も、Hi(こんにちは)という代わりに、Greetings(こんにちわの古語)を使ったり、会話でYes(ハイ)の代わりにCorrect(正解)を使ったりと特殊な喋り方をする。

 おまけに、効率にこだわりがあって、曜日によって決められたスケジュールを時間通りに厳密にこなしている。
 スケジュールの変更は極力しない。
予定外の仕事や誘いなどが入った場合は時間を計算し、スケジュールを調整出来る場合のみ変更し、それ以外の場合は断るという徹底ぶり。
 曜日によって決まった食事を作り、行きつけのスーパーの店主も彼の食事に使う材料の種類や量まで把握していて、ちゃんと取り揃えている。

 大学の教授でDonの(数少ない)友達のGeneとその妻Claudiaは心理学者で、ClaudiaはDonのカウンセリングをしている。
 GeneとClaudiaの紹介で何人かの女性とお見合いっぽいデートをするのだけれど、空気が読めないために失敗してしまって、2度目のデートの約束に結びついたことがない。

 そんなある日、Donは質問事項のリスト(アンケート)を作って、自分の好みや考えと共通点が一致する女性とデートすれば上手くいくのではないかと考えた。

 GeneとClaudiaにそのことを話して、質問事項の作成に協力してもらい、「ワイフ・プロジェクト」と名前を付けて、花嫁候補の女性探しを始める…

 この作品は、日本語訳版が「ワイフ・プロジェクト」 という題で、講談社から出版されているようです。
日本語訳版はどうなのかわからないのですが、英語版は(ネタバレになっちゃうので、書けないけれど)色んな意味で面白い作品でした。

 この作品の続編The Rosie Effectという題で、2014年の12月に出版予定らしいです。

 

 

2014年7月14日月曜日

Overflowing Brain
オーバーフローする脳


 Overflowing BrainはTorkel Klingberg著のワーキングメモリーに関する心理学の本で、初版はスウェーデン語で2007年に出版、英語版の初版が2008年、日本語訳版が2011年に出版されています。

(←英語版の表紙※1)

 日本語訳版のタイトルは「オーバーフローする脳」で、翻訳者は苧阪 直行です。

 この本はワーキングメモリーについての、(当時の)最新の技術を使って、その働きや訓練の仕方などについての実験結果や、その他の関連する論文などの研究と考察を元に、ワーキングメモリーを訓練して発達させることができるのかどうかを検証していく内容でした。

(←日本語訳版の表紙※2)

 結論として、「人間はワーキングメモリーを鍛える事ができる」という事が書かれていたのですが、具体的な方法については詳しく書かれていませんでした。

 本の最初の部分では「ワーキングメモリーとは何か?」について、解説されていて、その後研究の結果や関連論文の考察なども交えて、説明が進んでいきます。

 また、ワーキングメモリーとADHDについての関連を考察する章もあって、興味深いと思いました。

 英語版を読んでいて思ったのは、(本は一般向と研究者両方向けということになっていましたが、)この本を読むには最低でも大学の教養レベルの心理学と教養レベルの生物学の知識がないと無理だと思いました。

 日本語版はどうなのかわからないけれど、英語版は気軽な楽しみのための読書には向いていない本だと思いました。 
(ワーキングメモリーについて興味のある、人にはいいのかもしれないけれど…)

 

 

 

 

 

↑の表紙の画像の参照

※1:http://www.amazon.co.jp/The-Overflowing-Brain-Information-Overload/dp/0195372883/ref=pd_rhf_ee_p_t_1_FM2S#reader_0195372883
より引用

 

※2:http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4788512610/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
より、引用

2014年7月4日金曜日

Dinosaur Brains
ディノザウルス脳考現学


 Dinosaur Brains はAlbert J. BernsteinとSydney Craft Rozenの共著で、初版は1989年。
 一般向けのビジネス心理学の本で、サブタイトルにもあるように、職場の手におえない人の例と、付き合い方の指南の本で、人間の本能を恐竜の脳に、理性を大脳皮質に例えて説明されています。
 心理学の本だけれど、心理学用語が殆ど出てこなくて読みやすい本でした。

(←http://www.amazon.co.jp/Dinosaur-Brains-Dealing-Impossible-People-ebook/dp/B003H0607M/ref=la_B001IGSNV8_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1404260334&sr=1-2 より画像引用)

 日本語訳も出ていて、タイトルは「ディノザウルス脳考現学―エクセレントビジネスマンへの手ほどき 」訳者は今泉佐枝子です。

 日本語版は読んだことがないので、どう訳されているかわからないのですが、英語版では、

 私たちの脳は、恐竜の脳(本能)を軸に大脳皮質(理性)が被さっている状態で、大脳皮質が働かない時は、自動的に恐竜脳が行動を支配してしまう傾向にある。

(←http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4274022110/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&n=465392&s=books より引用)

 

 恐竜脳の論理は、

1.戦え、逃げろ、もしくは硬直
 恐竜脳は危機に面した時に、反撃するか、逃走するか、恐怖で動けなくなるかの行動にでる。
2.今、手に入れろ
 恐竜脳は、即座で反射的。考察や計画はなし。何が重要かよりも何が刺激的なのかに視点を置いている。
3.支配しろ
 階級のトップに位置するために戦え。そうすれば自分より下の階級をいじめることができる。
4.縄張りを守れ
 自分に関わるもの全てをマークして、守れ。他の人との共有は絶対ありえない。
5.繁殖の相手を手に入れろ
 どんな時も「愛(性的な刺激)」が優先、キャリアは二の次。
6.痛い時は、威嚇しろ。
 何か都合の悪いことが起こったら、叫べ、警告しろ、非難する対象を探せ。それらが問題の解決にならなくても一向に構わない。
7.自分に似ているものは良い、自分と似ていないものは悪い
 全てのものを善と悪との2つのカテゴリーに分類する。自分の側はいつも善である。

などの、著者の視点が示されていて、職場の困った人たちの例も多くて理解しやすかったです。
ただ、アメリカの職場の例や文化なので、日本語版ではどのような例で説明されているのか興味が湧きました。

 

2013年12月31日火曜日

People of the Lie
平気でうそをつく人たち


 この記事がUPされる頃には、大晦日。
多分、この記事が今年最後の記事になると思います。
 今年の新年の抱負は「早目に年越しの準備をする」だったけれど、クリスマスが終わってすぐに、1階のトイレの改装を始めてしまったので、忙しいギリギリの年越しになりそうです。
 今日は今年読んだ本の中で、一番印象的だった本を紹介します。 

 "People of the Lie"はM. Scott Peckの著作 で1983年に出版、日本語訳版のタイトルは「平気でうそをつく人たち」森英明訳。

(↑http://www.amazon.com/People-Lie-Hope-Healing-Human/dp/0684848597
より引用) 

 1年位前に、ココログ広場に参加しているブログで、日本語訳版のリビューが紹介されていて、面白そうだったので英語の原書を図書館から借りてきて読みました。

 この本は、人間の邪悪を心理学の観点から、科学的に検証しようと試みる本ということで、前書きには「Handle with Care(取り扱い注意)」と言う題がついていて、危険な本であると警告されていました。

 本の始めの4章では、邪悪な人たちの特徴について、彼の患者のケースなどを例にあげてわかりやすく説明されています。

 この本が出版された1983年当時は、サイコパスもソシオパスも一般には全く知られていない時代に、専門書ではなくて一般向けにそれらに関して書かれたというのが凄いと思いました。

 終わりの2章には、エクソシストと集団で起こる悪について書かれていました。
 エクソシストの章は、宗教に関する事柄を扱っているので、心理学と言うよりは少し哲学っぽい感じもしました。

 この本は、今年の9月の初めに図書館から借りてきたのだけれど、前書きに書いてあるとおりいろんな意味で「危険な本」だった。
 最初の2章を読んだところで、色々考え込んでしまって挫折していたのですが、その後気を取りなおして10月の頭には読了しました。

 それでは、みなさんよいお年を~
(* ̄▽ ̄)ノ~~

2013年2月19日火曜日

The Book of Awakening 「自分を変える」心の磨き方


  "The Book of Awakening: Having the Life You Want by Being Present to the Life You Have "は詩人で哲学者のMark Nepoの著作。
 日本語訳も三笠書房から出版されていて、「『自分を変える』心の磨き方: 迷っても、つまずいても、もっと『幸せ』になれる!」野口嘉則[
訳]です。

 著者のマーク・ニポが、癌で闘病している時に自分らしさを求めて気がついたことを日記形式で書きとめた形で、それぞれの日付の最後の部分が、一日をよりよく過ごすためのメッセージで締めくくられています。

 その中で、心にとまったのは"How Does It Taste?"という題の1月15日の日付の日記。

 要約すると、

 ある年老いたヒンズー教の師が、いつも文句ばかり言っている弟子にうんざりしてきたので、ある朝塩を持ってくるようにいいつけます。
 弟子が塩を持ってくると、コップ一杯の水に片手にいっぱいの塩を入れて飲むように言います。
 師が「どんな味がする?」と聞くと、
 弟子は「(塩)辛い」と答えます。

 今度は、同じ量の片手いっぱいの塩を湖に入れて、湖から水を飲むように指示します。
 弟子は湖の水を飲んで、師の「どんな味がする?塩の味がするか?」という質問に、「真水の味で(塩の味は)しない」と答えます。

 師は、「人生の痛みは塩だ。痛みの量は同じだが、辛さの度合いはそれをいれる入れ物の大きさによる。辛いと感じたら自分の感性を広げなさい。コップになるな、湖になりなさい。」

(原文は↓から。)

 この本は去年の11月頃、図書館から借り出してきて読みました。
去年の11月には我が家にとって一大事件が起こった時期で、試練の時にこの本を読む機会があったのは、ラッキーだったと思います。
 
 

 

原文:

January 15
How Does It Tast?

The more spacious and larger our fundamental nature,
the more bearable the pains in living.
-- Wayne Muller

 

An aging Hindu master grew tired of his apprentice complaining, and so, one morning, sent him for some salt. When the apprentice returned, the master instructed the unhappy young man to put a handful of salt in a glass of water, and then to drink it.

 

"How does it taste?" the master asked.

 

"Bitter," spit the apprentice.

 

The master chuckled and then asked the young man to take the same handful of salt and put it in the lake. The two walked in silence to the nearby lake, and once the apprentice swirled his handful of salt in the water, the old man said, "Now drink from the lake."

 

As the water dripped down the young man's chin, the master asked, "How does it taste?"

 

"Fresh," remarked the apprentice.

 

"Do you taste the salt?" asked the master.

 

"No," said the young man.

 

At this, the master sat beside this serious young man who so reminded him of himself and took his hands, offering, "The pain of life is pure salt; no more, no less. The amount of pain in life remains the same, exactly the same. But the amount of bitterness we taste depends on the container we put the pain in. So when you are in pain, the only thing you can do is to enlarge your sense of things... Stop being a glass. Become a lake."

 

* Center yourself and focus on a pain that is with you.

 

* Rather than trying to eliminate the pain, try to breathe through it.

 

* With each in-breath, notice your efforts to wrap around the pain.

 

* With each out-breath, try to enlarge your sense of Self, and let the pain float within the depth of all we'll never know.

"The Book of Awakening "pp.39-40より引用

2012年1月25日水曜日

聖書&マザーグース&童話


  日本で生活しているなら必要ないだろうけれど、アメリカ留学を考えているなら、聖書とマザーグースと童話(フェアリー・テール)は(日本語でいいから)読んでおいたほうがいいかも。(マザーグースは童謡だから、読むと言うよりは聞くだけれど。)

ブログネタ:「これだけは読んでおけ!」と思う本は?参加数

 アメリカは宗教の自由を求めてヨーロッパから入植して来た人たちが、現代のアメリカ社会の基礎だから、多くの人がキリスト教(プロテスタント)で文学や言い回しなど聖書の話が基になっているものが多いです。
 日本でよく知られている聖書からの引用を使った表現は「目からウロコ」で、新約聖書の※使徒行伝の9章の18節からの引用。
「目からウロコ」のような聖書からの引用が英語では頻繁に出てきます。

 聖書と同様に、マザーグースの歌詞やグリム童話などもよく引用されます。
映画「シュレック」のフィオナ以外のお姫様はグリム童話からの引用だし、クッキーマンが拷問にかかって「マフィンマンを知っている?」と拷問に答える台詞は、マザーグースの"Muffin Man"と言う歌の歌詞そのまま。
 映画「妖精ファイター」なんかは、「歯の妖精」の話を知らないと、かなり理解しにくい内容だと思います。

 聖書やマザーグースや童話から引用されていることがわからなくてもサバイバルできるけれど、知っているとアメリカでの生活をより楽しめると思います。

※使徒行伝の9章の18節
するとたちどころに、サウロの目から、うろこのようなものが落ちて、元どおり見えるようになった。…(「新約聖書、1954年改訳」、日本聖書協会、より引用)

 

2011年10月8日土曜日

kids are worth it!「子どもに変化を起こす簡単な習慣」
(ペーパーバック15)


 「kids are worth it!」
バーバラ・コロロソー著。
この本には色んなバージョンがあって、左の写真の本は改訂版です。 

ブログネタ: 今読んでいる本は何?参加数

作者は修道女や特殊教育やソーシャル・ワーカーなどの経歴や学位を持っていて、この本では教職の時の経験や自分の子育てを通した経験や、宗教学的な倫理観を生かした彼女独自のユニークな子育ての方法を紹介しています。

 著者は家庭を
1.レンガ壁タイプ(秩序や支配に拘る、規則に厳しい家庭)
2.クラゲタイプ(無秩序、ネグレクト、不安定な家庭)
3.背骨タイプ(親が手本を見せて子どもを励ます、親子共々問題の解決に取り組む家庭)
の3つに分類していて、多くの家庭は3つのタイプのどれかが混ざった状態だと述べています。

(←"Kids are worth it!"の日本語訳「子どもに変化を起こす簡単な習慣」
田栗美奈子訳、PHP研究所発行)

 作者は特殊教育の学位を持っていて教師をした経験もあることから、定型発達の子どもだけでなく、発達障害を持った子どもの子育てにも応用できる提案が沢山あってとても参考になります。
 この本の日本語訳版「子どもに変化を起こす簡単な習慣」を図書館で見つけて読んで以来、私の子育てのバイブルになっていました。

 上の写真のペーパーバックはESLの時代に自由課題で読もうと思って買ったのですが、英語を習いたての私には子育てや心理学の用語のボキャブラリーが少なすぎて一向に進まず読むのを断念。
 暫く不用品と一緒に放って置かれていました。
 現在大学を休学中で、最近読んだ英語の本といったら怪獣の学校の宿題を手伝うための教科書くらいでしたが、この間ひょんなことから地下の物置から"Kids are worth it!"を発掘。
 読んでみると結構面白い。
ESLの時には違いがわからなかったのですが、改訂版にはあって(多分オリジナルがそうだからだと思うのですが)日本語訳版にはない項目がいくつかありました。

 この著者の勧めている子育ての方法は親の手本を通して子どもの人格を育てていくことを重視する子育て方で、即効性のある子育てテクニックでないためか、日本での評価(受け)はあまり高くないのが残念です。

2010年10月26日火曜日

Diary of a Wimpy Kid (グレッグのダメ日記)


 小学校の時は、「マジック・ツリー・ハウス」シリーズにはまっていた怪獣が、今はまっているのは、Jeff Kinney(ジェフ・キニー)著の"Diary of a Wimpy Kids"です。
 日本語訳も「グレッグのダメ日記」と言う題で出ています。

(←"Diary of a Wimpy Kids"の裏表紙)

 ミドルスクールの生徒グレッグの日記と言う設定で、イラストと手書き文字の風の文章で書かれています。
 どこにでもいそうな※ミドルスクールの生徒の生活や考えている事が書かれていて、同じ年頃の怪獣にとっては共感できることが多いみたいです。

 今まで読書課題で読むことは読んでいたのですが、「面白いから」と私に薦めて来たのは初めてです。
 どうやら私と本の内容について話し合いたかったみたいで、「なんでも一人が好き」「非社交的な性格」の怪獣にしてみれば大進歩です。


 同名の映画もあって、DVD化されていたので、この間レンタルしてきて見ました。
 日本でも来年(2011年)の1月に、日本語訳の本と同じ「グレッグのダメ日記」と言う邦題でDVDが発売される予定らしいです。
(「妖精ファイター」と同じで、日本人受けしないためか劇場公開されないのが残念です。)

(←映画の中のカフェテリアのシーン)

 この本と映画は、「ハイスクール・ミュージカル」や他の映画に出てくるティーンエイジャーや学校の様子とは違って、かなりリアルな公立学校の様子が描写されています。

 使われているスラング等も、ティーンエイジャーが実際に使っているものが多く、映画のために作られた学校ではなくて、実際のアメリカの学校の様子を知るには良い作品だと思います。

※ミドルスクール
 エレメンタリー・スクール(小学校)とハイスクール(高校)の間の学年に位置する学校で、日本で言えば中学校にあたる学校。
スクール・ディストリクト(教育委員会?)でミドルスクールに入学する学年がまちまちなのですが、日本の小学校5年生から中学校3年生くらいの年齢の子供が通います。
ミドルスクールに通う期間も、4年、3年、2年と入学する学年とハイスクールが始まる学年によって色々です。
 例えば、の通っていたミドルスクールは7年生(日本の中1)から始まって8年生(中2)までの2年間。
現在怪獣が通っているミドルスクールは、6年生から始まって8年生までの3年間です。
の通っていたミドルスクールの隣のスクールディストリクトでは、7年生から始まって9年生までの3年間でした。

2009年12月31日木曜日

○○ for Dummies シリーズ


 "dummy"は「ニセモノ」とか「とんま(ばか者)」と言う意味で、"○○ for Dummies"シリーズは素人でもわかるように解説されたHow to本のようなものです。

ブログネタ: あなたが今年、読んで良かったと思う本は?参加数

 ビジネス、コンピュータ&ソフトウエア、電化製品、手工芸&趣味、教育&言語、食べ物&飲み物、健康&運動、家&庭、インターネット、音楽&アート、個人財政、ペット、写真とビデオ、人間関係&家族、宗教、スポーツ&アウトドア、ゲーム、旅行など様々なカテゴリーががあって、更にカテゴリーごとに細かいテーマに別れています。

 中にはDating(デート)、Divorce(離婚)、ipod/itune/iphoneの使い方、カジノ、改築、等、
「こんなものまであるの?」
と、言うテーマもあります。

 「Dummies 」シリーズの良いところは、全くの素人にもわかりやすい平易な言葉で書かれていること、難しい専門用語などは本文中にも解説がありますが、巻末にも用語集になって解説が付いている事、色んなマークが付いていて重要ポイントや読み飛ばしても差し支えのない場所が一目でわかる事です。

 ↑の写真はHome Buying(住宅購入)とPersonal Finance(個人財政)の本ですが、アメリカの不動産用語や住宅ローンの仕組み、税金の仕組み銀行の使い方や保険の掛け方などがわかりやすく書かれていて、アメリカの社会で暮らしているとわかる筈の常識が全くわからない外国人の私達が、情報を得るためにはとても役に立ちました。

2009年11月23日月曜日

The Frog Princess シリーズ (ペーパーバック14)


 昨日は11月22日で「いい夫婦」の日でした。
最近読んだ本で、夫婦愛の美しさに感動した作品が、フロッグ・プリンセス・シリーズです。  

 フロッグ・プリンセス・シリーズはE.D.Baker著の児童書です。
以前の記事で第1話の"The Frog Princess"を少しだけ紹介した事があるのですが、(2009年11月)現在はハードカバーが第6話まで、ペーパーバックが第5話まで出版されています。

  (←第1話。"The Frog Princess")
 
 カエルの王子Eadric(エイドリック)を人間に戻そうとして自分もカエルになってしまったお姫様Emma(エマ)のストーリーで、ドラキュラの騎士やジンジャーブレッド・ハウスに住んでいる魔女、ドラゴンや人魚や妖精などが出てきて、おとぎ話風のどちらかというと女の子向けのストーリーです。

(←第2話。"Dragon's Breath")

 小学校5年生のお奨め図書のリストに載っていて、「ナルニア国物語」や「ハリーポッター・シリーズ」と同じくらいのレベルです。
 1冊250ページ前後で「パリーポッター・シリーズ」よりはページ数はすくないのですが、日常会話ではあまり使わない形容詞や擬態語が沢山出てくるので、形容詞の語彙を増やすには良い本だと思います。

(←第3話。"Once Upon a Curse")

 第1話のストーリーをもとに"The Princess and the Frog"というディズニー製作のアニメ映画(2009年公開)もあるそうです。
 アニメの予告を見たのですが、時代設定も主人公の名前も全然違っていて、キスをしたお姫様がカエルになってしまうと言うアイデアだけを拝借した感じで全く別の印象でした。

(←第4話。"No Place for Magic")
 
 1話~3話までは読み終えて、現在4話目を読んでいる途中ですが、夫婦の愛情で感動したのが第3話の"Once Opon a Curse"のクライマックスにEmmaのお祖父さんが言う台詞

"I love you, Olivene(Emmaのお祖母さんの名前). I always have, and I always will."

愛しているよOlivene。今までずっと、そしてこれからもずっと。」

( ´;ω;`)ブワッ

に感動して不覚にも泣いてしまいました。

(←第5話。"The Salamander Spell")

 日本語に訳すとコテコテのキザな台詞になっちゃうのだけれど、英語で読むとすごく自然で泣けてきちゃったんですよね。
児童書を読んで泣くなんて、「はてしない物語」の時以来。

Emmaのお祖父さんのように↑の台詞を私に言ってくれる人はいないのかなぁ~
典型的な日本人のにはちょっと期待できそうにもないなぁ。

2009年7月19日日曜日

涙なくしては読めないで賞「はてしない物語」


ミヒャエル・エンデ原作、日本語名は「はてしない物語」。

「ネバー・エンディング・ストーリー」と言う名前で1984年に映画化された本ですが、84年に映画化されたのは物語の前半の部分だけです。

 その後1990年と1994年2001年にもネバー・エンディング・ストーリーⅡ、Ⅲ、はるかなる冒険がでますが、どれも原作とは程遠いストーリーでがっかりです。

 原作の日本語訳の本は「真の友情」がテーマで、感動的なラストシーンになっていて、
「涙なくしては読めないで賞」
を贈りたいと思います。

 
ここからは少しネタばれです。
これから読みたい方は注意してください。
 

 

 

 

 

「記憶のないものは、ここへ入ってくることができない、蛇たちは通さない、と言っている。」
「かれにかわって、ぼくがみんな覚えています。」
アトレーユが叫んだ。
「かれ自身のこともかれの世界のことも、ぼくに話したことみんな覚えています。ぼくが証人になります。」

と、言うアトレーユの台詞です。

 なぜ主人公が記憶を失ってしまったのか、なぜアトレーユが主人公の証人になることが感動的なのかは、本を読んでみるとわかります。

 真の友情を体験したい方はぜひ読んでみる事をお勧めします。 

コネタマ参加中: 今まで読んだ本の中で“賞”をあげたい一冊は?