Dinosaur Brains はAlbert J. BernsteinとSydney Craft Rozenの共著で、初版は1989年。
一般向けのビジネス心理学の本で、サブタイトルにもあるように、職場の手におえない人の例と、付き合い方の指南の本で、人間の本能を恐竜の脳に、理性を大脳皮質に例えて説明されています。
心理学の本だけれど、心理学用語が殆ど出てこなくて読みやすい本でした。
(←http://www.amazon.co.jp/Dinosaur-Brains-Dealing-Impossible-People-ebook/dp/B003H0607M/ref=la_B001IGSNV8_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1404260334&sr=1-2 より画像引用)
日本語訳も出ていて、タイトルは「ディノザウルス脳考現学―エクセレントビジネスマンへの手ほどき 」訳者は今泉佐枝子です。
日本語版は読んだことがないので、どう訳されているかわからないのですが、英語版では、
私たちの脳は、恐竜の脳(本能)を軸に大脳皮質(理性)が被さっている状態で、大脳皮質が働かない時は、自動的に恐竜脳が行動を支配してしまう傾向にある。
(←http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4274022110/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&n=465392&s=books より引用)
恐竜脳の論理は、
1.戦え、逃げろ、もしくは硬直
恐竜脳は危機に面した時に、反撃するか、逃走するか、恐怖で動けなくなるかの行動にでる。
2.今、手に入れろ
恐竜脳は、即座で反射的。考察や計画はなし。何が重要かよりも何が刺激的なのかに視点を置いている。
3.支配しろ
階級のトップに位置するために戦え。そうすれば自分より下の階級をいじめることができる。
4.縄張りを守れ
自分に関わるもの全てをマークして、守れ。他の人との共有は絶対ありえない。
5.繁殖の相手を手に入れろ
どんな時も「愛(性的な刺激)」が優先、キャリアは二の次。
6.痛い時は、威嚇しろ。
何か都合の悪いことが起こったら、叫べ、警告しろ、非難する対象を探せ。それらが問題の解決にならなくても一向に構わない。
7.自分に似ているものは良い、自分と似ていないものは悪い
全てのものを善と悪との2つのカテゴリーに分類する。自分の側はいつも善である。
などの、著者の視点が示されていて、職場の困った人たちの例も多くて理解しやすかったです。
ただ、アメリカの職場の例や文化なので、日本語版ではどのような例で説明されているのか興味が湧きました。
フゥ~~ン、、、、、知恵遅れの子どもと付き合っていると、『動物的だなぁ~』と思うことがあります。
返信削除でも恐竜にはお会いしたことがないのでわかりませんが、『スズメには似ているなぁ~』と思います。
スズメ、人間と自然の境で生きているんですよね。だから人間が居なくなるとスズメは生きていけない。だからといって人間に慣れることもない。
そんなスズメの生き方が知恵遅れの子どもとオーバーラップするのは私の偏見でしょうか?
投稿: tora | 2014年7月 4日 (金) 09時43分
コレが生存本能って言われるモノなのかもしれませんね。
返信削除私は怒りの感情を抑える力が弱いらしく、沸点を超えると周囲を巻き込んだ大噴火になって 相手を完膚無きまでに攻め込んで、自分の身を守ります。集団生活では迷惑なタイプでしょうね。
恐竜脳が大きくて、大脳皮質とやらが薄いのカモ…( ̄∀ ̄;)
投稿: 梓 | 2014年7月 5日 (土) 03時47分
なるほど!
返信削除きっと普段の行動は、恐竜脳で感じて、大脳皮質で理性とバランスさせているんですね。
何となくナットクです。
投稿: 松G | 2014年7月 5日 (土) 22時38分
>コメントくださった皆さん
返信削除訪問&コメントありがとうございます。
木・金・土と、DIYで寝室の窓を交換していたので、ブログの時間が取れず、お返事が遅くなりスミマセン。
>toraさん
スズメですか…
結構身近な生き物なのに、あまり観察したことがないので、人間とのかかわり方をあまり知りません。
うちの庭にもよく来るのですが、人間が近づくとパッと逃げていきます。
餌付けとかすれば慣れるのでしょうか?
それとも、慣れないままなのかなぁ…?
>梓さん
私も短気です。
しかも、実家の家族も短気だったので、進学のために親元離れるまで、自分が短気だと言うことに全く気が付きませんでした。
>松Gさん
この本は出版されて随分時間が経っているけれど、人間のプリミティブな性質を上手くとらえて表現されていて、流行り廃りのない内容だと思いました。
読みながら、「(自分にも他人にも、当てはまる例が)あるある」と、思ってしまいました。
投稿: yuuki | 2014年7月 7日 (月) 12時22分