私たちは3次元で生活しているので、時間を自在に動かすことはできずに、過去から未来へ一定のスピードで動くという(時計で計る時間の概念の)制約の中で生活せざるをえないです。
時間は五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)で感じることが出来ないので、時間の感覚は人それぞれだし、状況によって長く感じたり短く感じたり伸び縮みするようにも感じることがあります。
以前読んだ『Time Warped(邦題=脳の時間旅行:なぜ時間はワープするのか)』と言う本の中の第3章に、面白い質問がありました。
日本語版は読んだことがないので英語なのだけれど、質問は
Next Wednesday's meeting has had to be moved forward by two days.
What day is the meeting now?(←原文)
来週の水曜日の会議は2日先に移されなければならなくなりました。
さて、(移動後の)会議は何曜日ですか?(←私訳)
日本語の訳は私なので、上手く原文の意図が伝わっているかどうか不安なのですが…
あなたの答えは?
答えと解説は↓から…
↓
↓
↓
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答えと解説:
上↑の質問の、答えと解説ですが…
答えの可能性は2つあって、
一つは『月曜日』、もう一つは『金曜日』
です。
Next Wednesday's meeting has had to be moved forward by two days.
What day is the meeting now?(←原文)
来週の水曜日の会議は2日先に移されなければならなくなりました。
さて、(移動後の)会議は何曜日ですか?(←私訳)
ポイントは、英文ではforward、日本語では先の部分の解釈です。
本によると…
月曜日と答える人は、未来の時間が自分に向かって流れてくると考える人で、
金曜日と答える人は自分が未来に向かって動いて行くと考えてる人、だそうです。
時間が自分に向かって動いてくるか、自分が未来に向かって動いて行くかは、気分や状況によっても変化するらしく、楽しいイベントなどは自分が動いて行くように感じるし、試験や締め切りなどは未来の時間が自分に向かって動いてくると感じる傾向もあるそうです。
(ちなみに、怪獣と夫は「金曜日」と答え、私は「月曜か金曜か確認が必要」と答えました。)
時間の感じ方は人によって様々で、更に体調や気分によって変化するのだから、何らかの基準と言うか取り決めがないと個々の時間の感覚で生活していたら世の中カオス状態になっちゃう。
一人一人が別々の時間で行動していたら、電車や飛行機などの交通機関は運行できないし、イベントなどの開始日時などは決めようがない(皆が集まったら開始と言うアバウトな決め方は出来るけれど、人数が多ければ多いほど難しくなってくる)。
時間の単位が世界で統一されていてよかった~と、本当に思います。
時間の単位と言えば…
20世紀半ばまでは1日の長さ(地球の自転)を基準にした1秒=1/86400日が使われていて、その後地球の公転周期を基準にした1960~1966年頃までは1秒=1/31556925.9747年に変わり、1967年~現在はセシウム原子時計を基準にしているらしい。(Wikipedia参照)
(1日の長さや1年の長さを基準にした定義と違って、セシウム原子時計はWikipediaの『秒』の項目を読んだのだけれど、さっぱりわからなかったです。)
前述のWikipediaによると、2026年には新たな光格子時計の基準に変わるかもしれないと書かれていたけれど、私の頭の中の1秒の感覚は未だに20世紀半ばまでの1日=60(秒)x60(分)x24(時間)=86400秒のままなのである。
これは面白い。一つは英語の特性もありますね。
返信削除日本語で会議の日程と言えば
「二日後に」「二日前に」という言い方になるのでは?動くという感覚が弱いように思いました。
何時も興味深い記事ありがとございます。「美味しい話」もよいですね。
投稿: 正体不明 | 2022年3月27日 (日) 08時26分
>正体不明さん
削除こんばんは~
訪問&コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってすみません。
そうですね。
英語と日本語の感覚は違うこともあるので、直訳だと一昔前のネット翻訳のようになってしまいます。
日本語に訳す時に、『move』をどう訳すかさんざん迷いました。
日本語だと『会議の日程をずらす』に、なるかもですね。
他の記事(食べ物の記事)も読んでいただけて嬉しいです。
投稿: yuuki | 2022年3月30日 (水) 12時37分