予備選挙が終わると、今度は一般選挙への手続きが始まります。
(←教科書の図のコピー。上の段が議員の選挙。下の段が大統領選挙。これを見ると説明はいらなくなってしまうのだけれど・・・)
4.選挙人団(エレクトラル・カレッジElectoral College)
一般選挙は各州+ワシントンD.C.の51箇所で行われます。
有権者が直接大統領候補に投票するのではなくて、各州の選挙人に投票します。
有権者に選ばれた選挙人が大統領に投票する仕組みになっています。
選挙人は通常自分の名前ではなく、○○候補の選挙人という形で選ばれます。
選挙人の数はその州の上院議員数(各州2人)下院議員数(人口によって人数が決まっている。上の図だと、アイオワ州では5人)を足したものがその州の選挙人の数になります。
(ワシントンD.C.は特別区で選挙人の数は現在は3人。)
5.有権者が選挙人に投票する(一般選挙)
各州の一般選挙で有権者が選挙人を選びます。
一番多くの選挙人を当選させた大統領候補者がその州全部の選挙人の票を手に入れます。
(上の図だと、一番票を集めたR政党がアイオワの全部の選挙人の票7を手に入れることが出来、二番目のD政党と少数派のO政党は、0票になります。オール・オア・ナッシングなので、選挙人団の数の多い州で僅差で負けが続くと、合計の有権者の投票数で他の候補を上回っていても大統領選挙に負けてしまう事があります。逆転の当選は過去に2回しかなくて、最近の例は2000年の大統領選で、ブッシュとゴアが戦ってブッシュが勝っています。)
6.選挙人団が大統領候補に投票する(本選挙)
ほとんどの選挙人は自分の約束した候補者に投票するので、有権者が選挙人を選んだ時点で結果は明らかなのですが、選挙人の気が変わって約束した候補者と別の候補者に投票することもないとは言い切れないそうです。
過半数の選挙人に選ばれた候補者が大統領になります。
選挙人団の選挙で当選者が決まらない場合は、下院議員(各州1票すつ)が大統領。上院議員が副大統領を選びます。
あー、長かった。
それにしても、「もっとも有権者の投票数を集めた候補者と選挙の当選者が一致しないこともある」というのは不思議な仕組みだと思います。
こんにちは。
返信削除オバマ氏とヒラリー氏の選挙が毎日のようにニュースで流れているのですが、どっちが勝っているのか、見ていてさっぱり分からないです。
アメリカの選挙は日本人には感覚的に難しいようです。
2008年2月27日 (水) 22時07分