2008年10月13日月曜日

ヤード・ポンドの世界

こちらに来て早くも3年が過ぎました。
日本にいた頃から和風の生活スタイルにこだわりがなかったので、こちらに来て最初は多少言葉の違いやカルチャーショックも経験したけれども、和風の生活スタイルが恋しくて仕方がないと言う状態にならなかったです。
 娘は食生活について初めは文句を言っていましたが、最近は日本食を1週間以上食べなくても平気になってしまいました。


 そんな私たち親子がアメリカに来たばかりの頃、英語以外で一番途惑ったのがヤード・ポンド法(度量衡)です。

(←制限速度の標識。マイル表示)

 アメリカは、先進国で(もしかしたら世界で)唯一ヤード・ポンドを未だに使っている国です。
スーパーに買い物に行っても、肉や野菜は1ポンドあたりの値段表示だし。
ガソリンもガロンが単位。
化粧品やシャンプーなどはオンスが単位。
布を切り売りしてもらう時は、ヤード単位。
道路標識はマイル表示、橋桁の高さはフィート表示。

最初はインチとかオンスと言われても、どれくらいの量なのかピンとこなかったです。
 
おまけにこれらの単位は10進法じゃない

  例えば、長さの単位で一番小さい単位はインチでその次はフィートなのですが、10インチは1フィートではなく、「12インチ=1フィート。」
フィートの次はヤードなのですが、こちらも「3フィート=1ヤード」(12進法でもない)。
ヤードの次はマイルなのですが、「1760ヤード=1マイル」

  さらに、工業製品(螺子など)はメートル単位の物とインチ単位のものが混在しているのでかなり厄介です。
螺子をなくしたので似たような螺子を買いにいったら、螺子の溝のピッチ(刻み幅)が合わなくて長さも太さも一緒なのに取り付けられなかったりします。

 オンスの単位は重さの単位と液体と容積の単位の3種類あってややこしい。

 温度の単位もF(ファーレンハイト)「32F=0℃」だし、
 
科学の授業等の単位はは全部メートル法でと摂氏なので、アメリカ人は両方の単位を覚えなければならないので大変です。

3 件のコメント:

  1. 雑学の本からの情報だけど…インチ・フィート・ヤードは体の部分の長さから由来してるそうですよ。
    親指の関節の長さとか肘から先の長さとか…結構アバウトに決めてるって。
    建築関係の人がアメリカに家を建てに行って
    「資材のサイズもバラバラならボルトの長さも太さもバラバラ…。
    工具もかなりアバウトで日本でのミリ単位の仕事に慣れてるから『これで本当に家ができるのか?』と不安だった」
    って言ってましたよ。

    2008年10月14日 (火) 02時21分

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    1. ヤード・ポンド法の最小単位はインチなので、ミリメートル単位に比べると、物差し等の目盛も荒いです。
      物差しの目盛の最小単位は1/8インチ。
      細かい線を引く必要もないのか、
      日本で売っているようなペン先0.25ミリのペンなんて、どこに行っても売っていない。

      2008年10月14日 (火) 23時11分

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    2. 0.25ミリのペンは手紙を書く時に便利で重宝してますよ。
      このブログを見てミクロン単位で仕事する日本の町工場の繊細さは失われたくないなぁ…って感じました。

      2008年10月15日 (水) 09時37分

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