震災の後、夫の日本の会社にいる同僚から、
「アメリカのオフィスで仕事ないかな~」
と、聞かれることが度々あるそうです。
半分冗談のような感じから、本気っぽいものまで色々だそうですが、この間原発の事故の評価がレベル7に上がってから更に聞かれる回数が増えたみたいです。
今は日本の状況が不安定だから、「国外脱出」という考えもちらつくんだろうけれど、アメリカは日本人が考えている程良い国ではないです。
白人の男性優先社会で差別も根強い。
先進国の中で一番最悪な医療制度と医療保険(オバマ大統領は医療保険を何とかしようとしているけれど、医療制度も抱き合わせで改革しないと医療保険の補助に税金がかかるだけで、問題は解決しないと思う)。
毎年春には個人で税金の申告をしないといけない。
日本の会社の様に、事務の人が全部やってくれて、書類に目を通して認印を押すだけなんて簡単なものではなくて、計算も書類の作成も自力でやらなくてはならない。
お金のある人は会計士に依頼したりする。
日本の同僚に、
「医療費が日本の10倍で、所得税は平均的なサラリーマンで25~35%、毎年税金の申告が義務でお金も時間もかかるよ」
と、話すと考え込んでしまうらしい。
パーフェクト・ワールドなんて存在しないのだから、どの国で暮らすにしても、長所や欠点も考えた上で自分が妥協できる所で住むしかないと思う。
家族や友達がいるし、文化や言葉の問題もあるだろうし、仕事の問題や、ビザの問題もあるだろうから、多くの人が自分の生まれ育った国で住むことを選ぶと思う。
我が家の場合はアメリカに住むデメリットは承知の上で、子どもの教育を考えてアメリカに暫く住むことを選んだけれど、「アメリカ大好き~」「アメリカに憧れて渡米した」と言うわけではない。
私は「完璧」「平等」「絶対」「当然」…等という 抽象的なモノはない…と思っています。被災・原発事故でも 日々情報が錯綜していて、不安をかきたてる報道ばかりで長期化してるのに対応策が全く効を奏しないから…どこかに脱出したい気持ちは解る。
返信削除だけど 被災地から逃げれば安全なのか…と言えば そうとも限らない。
被災で肉体的に疲れて、精神的ダメージも凄いだろうけど 東日本大震災で首都近辺がゴーストタウンになってしまったら…日本は元気にならない気がする。
投稿: 2011年4月17日 (日) 02時32分
>梓さん
削除普通の日本人にとっては、日本が一番暮らしやすい国ではないかと思います。
日本からアメリカに移民してくる人って少ないんですよ。
抽選で永住権が当たっても、当選者の半分は辞退するか、手続きして住みはじめても数年で日本に帰ってしまう。
アメリカで暮らすよりも、日本のほうがいい暮らしが出来るからなんですよね。
ヨーロッパ人もそう。
それと比べると、中南米や中国人や韓国人やフィリピン人は、アメリカに移住してくる数も多いし定着率も高い。
本国よりも、アメリカの方が暮らしやすいって言っているのをよく聞きます。
投稿: 2011年4月18日 (月) 10時19分
最早、隠ぺいを重ね福島県民はじめ、多くの国民をがんじがらめにしようとしている日本政府を見て、これは人権侵害だと思っています。被曝リスク、そして自殺リスクを背負って生きることに比べたら、いろんな苦難が待ち構えていたとしても、アメリカで暮らせ、チャレンジが出来る段階で、日本に留まる以上のモチベーションは高まるものと感じています。それが生きがいというものですし、子供を持つ者としては、アメリカに住みたいという選択肢に迷いはありません。
返信削除投稿: 2011年7月15日 (金) 19時13分
>大さん
削除現在日本に住んでいるわけではないので、ネットのニュースくらいでしか日本の状況はわからないのですが、放射能の汚染は4月の時点で政府が発表していたより深刻だったみたいですね。
この記事を書いた時よりも、海外移住や子どもだけ留学を考える人も増えて来たのかもしれませんね。
日本の便利な生活にドップリ使っている日本の若い人たちにしてみれば、わざわざ海外で苦労するのはバカらしいのかもしれませんが、
私個人としては、
「どんな理由でもいいから若い日本人がもっと海外に出るといいのに…」
と、思います。
アメリカは老後安心して暮らせる国ではないのですが、若くて健康なハードワーカーとパイオニアには魅力的な国だと思います。
ビザなどの条件が許すのであれば、若いうちに長期滞在してみるのはお奨めです。
投稿: 2011年7月17日 (日) 00時18分