アメリカではサンクスギブン(感謝祭)が終わった直後からクリスマスの飾りつけをすることが多い。
イギリスではかつてはクリスマスの飾りは、クリスマスイブよりも前にツリーを家の中に持ち込むのは不吉とされていて、クリスマスイブにしたらしい。
(日本は大晦日の飾りは一夜飾りといって嫌われるのに、クリスマスツリーは一夜で飾り付けなければいけないのは面白いと思った。)
現在は、アドベント(11月30日の聖アンデレの日に最も近い日曜日で毎年日付がかわる)の始まる時から飾りつけを始める事が多いようで、11月の末から12月のはじめ頃が一般的らしい。
クリスマスの飾りつけを始める時期は分かったのだけれど、しまう時期は近所(のイルミネーション)を見ていてもまちまちで、1月10日に訪問したアメリカ人のお家はまだツリーが飾ってあって、アメリカではいつ片づけるのか訊いたら、「大体1月の最初の週くらいかなぁ…?人によるんじゃない?」との答えで、はっきりした時期はわからなかった。
アメリカ人の友人の家を訪問した翌日(11日)は、怪獣の学校の冬学期の初日だったので、 何の気なしにカレンダーを眺めていたら、カレンダーの1月6日のところに、Epiphanyと書いてあった。
何だろう?と思って辞書で調べたら、公現祭というキリスト教の祭日で、東方の3人の博士がベツレヘム(キリスト生誕の地)を訪れたのを記念する日らしい。
(←取り外したツリーの飾り)
公現祭の前日(1月5日)の夕方はTwelfth Night(十二夜)と呼ばれていて、クリスマスのお祭りの最終日で、クリスマスの飾りつけを外す日らしいことがわかった。
私の周りのアメリカ人がこの日に飾りを取り外す事を誰も知らないところをみると、現代では十二夜に飾りを片づける習慣は廃れてしまったのかもしれない。
(←リビングルームの飾りを外したところ)
ダイニングの飾りをお正月に変えたあたりから、ツリーを片付けたいと思っていた私は、1月5日の夜が飾りを取り外す日だと知った途端、すぐにでもツリーをしまいたくなって11日の午後、急遽片付けを始めた。
11日は、ファミリールームのリースを取り外して、ツリーから飾りを外すだけだったんだけれど、結構時間がかかった。
ツリーの飾りを外した後、数を数えたらツリーの飾りだけで128個(+リボン)もあった。
翌12日にリースから飾りを外してツリーの飾りと一緒にプラスティックのケースに入れて収納。
16日(土曜日)に家族総出でクリスマスツリーを分解して箱に入れ、地下室に収納。
ツリーがなくなって玄関ホールがガランとした印象になりました。
(←クリスマスツリーを片付けた玄関ホール)
ちなみに、シェイクスピアの劇"Twelfth Night(十二夜)"は1月5日にの夜に上演するために書かれた作品らしいです。
『十二夜』はシェイクスピアの作品の中で、私の最も好きな作品。
残念なのは、映画化やビデオ化されたもので時代設定を変えたアレンジ版は多いのだけれど、原作に近い良作品がない事です。
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