ひとつ前の記事で、
夫は発達障害の気がある。
『思いついたら行動しなければ気が済まない』は、夫なりの物忘れを防ぐ方法(忘れないうちに実行に移してしまう)なのだろうとは思う。
と、書いていた時に、
『夫の忘れもの』で思い出した事があったので、今回はずいぶん前に下書きしてあった記事を発掘して(少しだけ手を加えて)ブログにUPすることにしました。
うちの夫の忘れっぽさは只者ではないレベル。
2年前くらいだったか、出張に行く時にスーツケースを忘れたことがあった。
その日は、会社まで自家用車で出勤して、午前中の仕事を終えた後、午後に社用車で出張先に出かけることになっていた。
車で5~6時間の出張先のホテルに着いてから、会社に停めてある自家用車のトランクにスーツケースを忘れたことを思いだしたらしい。
スーツケースに入っていたのは着替えや歯ブラシなど身の周りのもので、仕事に差しさわりはなかったようだけれど…
(まるで、買い物しようと街まで出かけて、財布を忘れていることに気が付くサザエさんのようだ…と、思ったのを覚えている。)
まだ娘が未就園児だった頃(怪獣はまだ生まれていなかった)、保育所入所の面接の時に私が高熱を出してしまったので、夫が有給を取って代わりに面接に行くことになっていたのだが、屋外でバイクかなんかをいじっていて時間をすっかり忘れて面接に行かなかったことがある。
面接の時間が過ぎて暫くして、寝ていた私が電話の音で叩き起こされて電話にでると、市役所からで、面接の予定だったのに来なかったので申し込みを取り消す旨の連絡で唖然とした。
市役所の人は面接の為に保育所まで出向いて1時間も待ったのに、何の連絡もない‼と、大層お怒りだった。
(当然のように申し込みはキャンセルされて、1から申請のし直しになった。)
(*`∧´)ムキー
何のために有給取ったのよ!
と、後で大喧嘩になったのは言うまでもない。
またある時は、少し遠く(車で1時間位)のバイク用品のお店にオーダーしてあったパーツを取りに行った。
営業時間を確かめてなかったので、折角遠くに行ったのに目的の物を買えなかったことがある。
その他にも、携帯を忘れて会社に行くこと数回、約束をしていてすっぽかす(または大幅に遅刻する)など、枚挙にいとまがない。
そんな夫なので、プロンプターやリマインダーなどの夫のスケジュールを思い出させる役を私がしている。
(そうじゃなければ、日常生活が成り立たないレベルなのである。)
「周りが先回りして世話を焼くから、いつまで経っても忘れ物がなくならない」
「放って置いて失敗させて、経験から学ばせればいい」
と、思うかもしれないし、そういうアドバイスを受けることも度々あるけれど、経験(失敗)から(効率よく)学ぶことが出来れば、発達障害と言わないと思う。
上の例のように、うちの夫は(診断は受けていないが)典型的な不注意型のADHD(ADD)の特徴が出ている。
不注意が激しい夫だが、努力や工夫を全くしていないわけではない。
私が夫に出会った学生の頃には、夫は既に手帳にスケジュール(予定や約束)やTo do list(やることのリスト、大まかなアジェンダ)を書き留めて、それを活用するという習慣がついていた。
家計簿(お小遣い帳?)などもつけていて、自分の使うお金の収支も管理していた。
私は手帳も出納帳もどちらも中身を見たことがないので、何がどのようにリストされているのかどのように使っているのかは分からないけれど、手帳をつけることやお金の管理帳をつけることは、定型発達者多数の社会を生きていく上で出てくる問題に対処するための、経験から身につけた夫なりの処世法なのだと思う。
若い頃から手帳を使う習慣のついている夫だけれど、問題は手帳を使っていても物忘れの頻度が普通の人に比べるとまだ多いという事です。
手帳に書き留めるのを忘れるという場合もありますが、やることが沢山ある場合は、一つの事は覚えていられるけれどその他の事は頭からスッポリ抜けてしまっていることがあったり、思い出した時(思いついた時)と実際の行動をするまでに時間がある場合、忘れてしまうという事が多い(というか、殆ど)。
上のスーツケースを忘れてしまったのが典型的な例で、出張に行くために社用車に乗り換える事は覚えてたのだけれど、自家用車から降りて社用車に乗り換えるまでに時間の隔たりがあったので、スーツケースを積み替えるという事を社用車に乗る時にはすっかり忘れてしまっている。
(おそらく自家用車を降りる時まではスーツケースを積みかえるこ事を覚えていたのだろうけれど、一仕事終えて出張に出かける際にはすっかり忘れてしまっていたのだろう。)
私が近くにいれば、社用車に乗る時に、「スーツケースは積みかえたの?」と、声をかけるのだが、四六時中夫について回ることはできない。
スケジュール帳には『○時出張』くらいの大まかな予定は書きこめても、スーツケースを積みかえる等の細かな事まで書きこんでいたら、1日の予定を書きこむのに膨大なスペースと時間がかかる。
さらに、細かい項目が沢山あると(夫の場合は当然のように)見落としも頻発するだろう。
夫のような不注意の激しいタイプの場合、秘書がいれば殆どの問題は解決するのではないかと思う。
近頃は、スマホを使ってスケジュールを音声入力して、時間が近づいたら通知音を鳴らすようにセットもできるのだろうが、夫のようなタイプの場合は、通知音が鳴っても何の通知音だったのかを思い出せなかったり、その時に他の事に気を取られていて、後で確認しようと思って忘れることもあるだろう。
ただプログラムされて時間通りに動く(スマホのような)機械的なリマインダーじゃなくて、スケジュールの内容や通知をちゃんと認識しているかを(表情や態度から)確認してくれるような人間的な(高度な)リマインダーじゃないと忘れもの大王の夫には有効ではない気がする。
誰か忘れもの大王のための秘書アプリを開発してくれないかなぁ…
私は疲れたよ…
┌┤´д`├┐ダル~
現在では、発達障害の種類が色々枠組みされてますが、全くそれらに当てはまらない場合が多いですね
返信削除家の息子もそうなんですが、そういうくくりで言うとアスベルガー症候群のようです
忘れやすいのは、わが子も同じで、一度にアレコレ言うと、何かが抜けますね
投稿: ミッサリー | 2017年3月25日 (土) 12時19分
>ミッサリーさん
削除訪問&コメントありがとうございます~
発達障害は100人いたら100種類と言われるくらい個人差が大きいですよね。
ミッサリーさんの息子さんも忘れものが多いですか…
マルチ・タスクが苦手な男性の特性もあるのでしょうかね。
生活に支障がないレベルなら、少し抜けてるくらいが親しみやすいのですけれどね…
投稿: yuuki | 2017年3月28日 (火) 08時10分