2022年12月10日土曜日

Iさん追悼&アメリカのお葬式

 11月の第2土曜日に、のバイク仲間のI奥さんから「息子にワイシャツを買いたいんだけれど、サイズはどこをどう測ればいいの?」と、電話が来ました。

(↑2017年、Iさん夫妻とツーリングに行った時のIさんの運転するバイク)

 「首回りと首から袖口までの長さでサイズが決まるんだよ~。紳士服のお店に行ったらサイズを測って合うサイズを出してくれるよ~」と、返事をしたら、I奥さんが、「1回しか着ないかもしれないから、高いのは買いたくないし…」と、言うので、「仕事の面接で着るの?」と私が質問したら、「仕事の面接だったら良かったんだけれど…実は…」と、Iさんが交通事故で亡くなったことを知らされました。

(↑ミシガン湖に沈む夕日を眺めるIさんご夫妻)

 Iさんとはバイクがご縁で知り合って、Iさん夫婦と一緒にツーリングに行ったり、家族ぐるみでお付き合いがあって、この間も秋のお彼岸にIさん家族と我が家で食事会をしたし、11月の第4木曜日のサンクスギビングには他のバイク仲間も一緒に我が家での食事会にお招きする予定でした。

 Iさんが400㏄のスクーターで優先道路を走行中、一時停止義務違反のピックアップトラックが突っ込んできて事故になったようで、ピックアップトラックの運転手は飲酒運転だったそうです。

 Iさんはスピードを競って楽しむ(レース)タイプのライダーではなくて、いつも安全運転でスピードも制限速度未満しか出さず、長距離のツーリングや近場をバイクでクルージングするのが好きな人でした。
 事故に遭った時も、職場からの帰りに少し遠回りしてバイクで走行していたそうです。

 バイクで寄り道やふらっと出かける事はよくあったらしく、事故当日もI奥さんは「なかなか帰って来ないなぁ…」と、思っていて、何度かスマホに電話をかけたけれど、呼び出し音はするものの電話を取らない状態だったそうです。
 真夜中頃に、Iさんの住んでいる市の警察官がIさん宅に訪問してきて、Iさんが事故に遭って亡くなったことを告げたそうです。
 事故に遭ったのは別の市だったので、そこの警察からIさんの住んでいる市の警察に連絡が行って、警官が事故のあった市の警察の連絡先を知らせに訪問したらしいです。

 あまりにも突然で、I奥さんも呆然としていたし、も私も実感がない感じでした。

 Iさん家族はポケモンGOもプレーしていて、Iさんは私のポケモンGOのフレンドリストの仲良し度が2番目に高いフレンドでした(ちなみにI奥さんは仲良し度5番目です)。
 Iさんとは毎日ギフトのやり取りをしていたのですが、亡くなった日からギフトのやり取りは当然の事、新しく捕まえたポケモンも更新されなくなっていて、本当に亡くなったんだと気が付きました。

 亡くなった連絡を受けて、取り敢えずおにぎりなど調理せずにレンジで温めて食べられる食事を持ってIさん宅を訪れました。
 I奥さんは事故のあった市の警察や搬送された病院や葬儀の手配などをしなくてならず、近くに住むバイク仲間のBさんの助けを借りながら進めていました。
 また、日本に住む家族と葬儀の日程調整などのため連絡を取ったりで忙しく、食事を作ったり買いに行く時間もなかったようなので、10日くらいは食事を作って届けていました。

 日本在住のIさんの家族は、パスポートが期限が切れていてパスポートを緊急発給してもらう必要があったため、直ぐに渡米できず、葬儀は亡くなって10日以上過ぎたサンクスギビング・デーの2日前に執り行われました。

 

 

アメリカのお葬式:

 移民国家のアメリカのお葬式は宗教や宗派によって様々ですが、今回の記事では一般的なお葬式の流れについて書きます。

 お葬式の儀式は大まかに3つに分かれていて

・Viewing
・Funeral Service
・Burial Service

Viewing は故人の家族や友人が故人にお別れをする場で、日本だとお通夜にあたるのかと思います。

Funeral Serviceは日本のお葬式にあたるもので、Funeral home(斎場)や教会で執り行われ、牧師や神父などが聖書を読んだり家族や親しい人が弔辞を読んだりします。
一般的にViewingの翌日に行われることが多いようですが、Viewingと同日に行われることもあります。

Burial Serviceは埋葬です。アメリカは土葬が多いので墓地で棺を埋めます。お墓の準備が出来ていればFuneral Serviceが終わってそのまま墓地に移動してBurial Serviceが行われます。
Burial Serviceでも宗教的な儀式を行うこともあります。

Funeral Serviceの行われたFuneral homeや教会などから、棺をPallbearer(棺を運ぶ人で、親族や親しい人から選ばれる)6人でHeares(霊柩車)まで運び、霊柩車について遺族や友人が車列を作って墓地まで移動します。
墓地への移動は警察車両の先導で行われることもあり、その際は信号などで止まることなく移動できます。
追従する車両はハザードランプをつけて追従します。
墓地についたら、埋葬場所までPallbearerが運び埋葬されます。(バイク仲間のBさんともPallbearerを頼まれていました。)

Iさんは仏教徒だったので、Funeral Serviceは行われませんでした。
朝9時から2時30分までViewingのみFuneral homeで行って、3時ごろ出棺し火葬場へ移動して荼毘に付されました。
土葬ではないので、火葬場まで行ったのはIさんの家族以外はバイク仲間のBさんとと私の3人でしたので、警察車両の先導はありませんでした。
火葬が一般的ではないためか、火葬場は規模が小さくて火葬炉は2つしかなく、火葬炉の扉も日本のように2重ではなく昔の火葬場のように火葬炉の扉(蓋?)がむき出しでした。
日本のように遺骨を拾う事は無く、灰になるまで焼いて焼け残った骨は砕いて細かくしてから遺族に渡すそうで、火葬から24時間たってから遺灰の引き取りに来るように言われたそうです。

 

服装について

Iさんの葬儀はViewingのみだったので、遺族は黒の喪服でしたが、遺族以外は地味な色合いの普段着で弔問に訪れていました。
Iさんの職場の同僚や上司や部下などは、仕事の昼休みに弔問に訪れていたので、カジュアルな感じの普段着でした。
Funeral Serviceの方の服装は地域差が大きいので、地域の人に聞いたり遺族に確認する方が無難だと思います。

香典について

香典を渡す習慣はなく、花を贈るのが一般的です。
送り先はFuneral homeか自宅のどちらかで、お悔やみのメッセージを書いたカードを添えます。

私たちの家族はアメリカだけれど日本人だし…と、迷いに迷ってお悔やみカードに香典代わりのギフトカードを添えて渡しました。

 

 

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