2008年11月5日水曜日

定型発達者の傲慢?

 自分の子供が発達障害だとわかった親は、どうにかして子供に普通に(定型発達者のように)振舞うように教えようとする傾向があると思います。
発達障害者にとって、定型発達の人が大部分の社会ではとても生き難いです。
トラブルや誤解は日常茶飯事。
親としては、少しでも負担を減らしてやりたいと思うし、
トレーニングやカウンセリングを受けさせようとするのも無理はないと思います。
私自身も、効果的なトレーニングの方法を知りたくて留学までしてしまいました。

 ところが、最近思う事は、
「トレーニングって何だかすごく傲慢なのではないか」
と言う事です。
発達障害の人は感覚や思考パターンや行動パターンが違うだけで、病気ではないです。
心身ともに健康な人たちに、マイノリティーと言う理由だけで、(本人の意思も聞かずに)
一方的に大多数の方に合わせるように練習させるなんて、
しかも定型発達者の目線で作られたカリキュラムなんて、傲慢なのではないだろうか?

 彼らが上手く自己表現できなくて、文句を言わないのを「暗黙の了解」と勘違いして、
こちらの要求を押し付けてばかりいるのではないだろうか?

発達障害の人にまず必要なのは、トレーニングでもカウンセリングでもなくて、
理解と信頼(尊敬)なのではないだろうか?
ありのままで受け入れてくれる人たちなんじゃないだろうか?

2 件のコメント:

  1. それは確かに感じる。
    マルコメガッパイがADHDだと分かって「集団生活で他人に迷惑をかけないように」と薬でコントロールし始めた時に凄い罪悪感みたいな気分だった。
    薬を飲まなくなってからのマルコメガッパイは凄く伸びやかで楽しそうにしてます。
    日本では特別プログラムはないので私は「ADHDだけど個性として見て下さい。他の子より難しい個性の持ち主ですが落ち着いて対応していただければ嬉しいです。」
    と話して連絡帳に「マルコメガッパイはこんな時にこんな風に考えてます。」「こんな感じの時はこんな風に考えてるのでそっと様子を見るか保健室に行かせてみて下さい。」っていう感じでやり過ごしてます。

    2008年11月 5日 (水) 20時01分

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    1. 1970年代にアメリカで始まって、日本でも効果があると言う事で最近取り入れられているTEACCHや
      ABAと言うトレーニングの方法があるのだけれど、うちの怪獣にはどうも合わないようです。
      「発達障害者の文化を理解する」と言うコンセプトなのですが、結局訓練の内容は定型発達者の模倣なんですよね。

      2008年11月 6日 (木) 09時29分

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