2009年3月20日金曜日

Conformity(画一化)社会と発達障害


 3月18日のYahooの記事(産経新聞からの引用)に、ADHDの親の意識についての日本と外国の違いの事が書かれていて、面白いと思いました。

 その記事では、
(リンクを貼りたいのですが、Yahooのトピックはリンクが切れるのが早いので、記事の中から抜粋します。)

 「日本の保護者は、社会への適応という狭い範囲で子供の将来を考える傾向が強い。海外では社会うんぬんより、一個人としていかに幸せに暮らせるかを最初に考えるようだ」
「海外では人と違うことを個性とみる傾向があるが、日本ではまだ“違い=いけない”という感覚が根強いから」

と、日本と海外が比較して書かれていました。

 日本とアメリカ(の田舎)の両方の子育て環境を経験する機会があった私の目から見ると、その記事の比較は、
「本当にその通りだなぁ」
と、しみじみ感じます。

 ADHDではないけれど発達障害を持つ怪獣を日本で育てている時は、怪獣が周りと違う事を指摘されたり非難されたりで、子育てを楽しむ気分になんてなれなかったです。
日本はトータルで見ると良い国なのだと思いますが、「皆が同じ」と言う事に強いこだわりを持つ文化らしく、発達障害者やマイノリティーには暮らしにくい社会だと思います。

 アメリカの社会学の教科書にも日本は極端なConformity(服従・画一化)社会の例として紹介されています。
「出る杭は打たれる」と、言う日本の諺を紹介して、あまりにも強すぎる画一化社会は21世紀の日本の発展を妨げる恐れがある事を指摘しています。

 日本も、アメリカも、どの国も多分そうだと思うのだけれど、自分の国の問題点には気が付かないけれど、よその国の問題点にはよく気が付いて指摘していると思う。
「灯台下暗し」
アメリカで特殊教育を学ぶ選択は、日本でいるより日本の特殊教育事情が見えて来てある意味で正解だったのかもしれない。

4 件のコメント:

  1. 確かに…日本は「みんな同じ」である事を必要以上に強制される傾向が強いですね。
    高校まで当たり前に制服があって社会に出ても男性は濃い青系統のスーツで女性事務員は制服とか。
    「出る杭は打たれる」と言う諺通り個性が強いと叩かれる。
    みんな外面では「差別意識はない」って言ってるけど社会や学校での偏見は凄いです。
    梓の見たマスコミが発表したトピックスは「ADHD児の親が何を悩んでいるか」で「日本では将来的な事が悩み」と答えているのに対して「アメリカでは勉強面の遅れが心配」と答えている割合が高い…という物でした。
    日本では「(真剣に)悩んでる」のにアメリカでは「(敢えて言うなら)心配」っていうのが面白い…と思いました。

    投稿: 2009年3月20日 (金) 18時24分

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    1. >高校まで当たり前に制服があって社会に出ても男性は濃い青系統のスーツで女性事務員は制服とか。

      そうそう、社会学の教科書には画一化の例として中学校の朝礼の写真が載っていて、みんな制服で整列しているから、何だか出荷を待つ製品かスター・ウォーズに出てくる帝国軍の兵隊みたいに見えたよ。
       
      外から見ると日本は特殊なんだけれど、日本ではそれが「当たり前」なんだよね。
      それに日本人が気が付いていると良いのだけれど…
       
      投稿: 2009年3月21日 (土) 00時12分

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    2. 朝礼は確かに…軍国主義の名残か…って思う光景だよね。
      しかも何かの修行か…って思うくらい校長先生の話は長いし…内容も呪文のように毎年同じ繰り返し┐(´~`;)┌
      マルコメガッパイの前の学校は一学期の終業式で「通知表の見方」まで校長のロング・スピーチに入っていて上級生はかなりイライラしていたらしい(^-^;
      並ぶのすらやっとのマルコメガッパイはかなり我慢していたらしく帰宅するなりキレまくってました。

      投稿: 2009年3月22日 (日) 00時39分

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    3. >朝礼は確かに…軍国主義の名残か…って思う光景だよね。
      しかも何かの修行か…って思うくらい校長先生の話は長いし…内容も呪文のように毎年同じ繰り返し┐(´~`;)┌

      確かに校長先生の話って長いですよね。
      話を簡潔にまとめる事の出来ない人が校長になっているのではないか?と思うくらい長い。
      マルコメくんは災難でしたね。

      投稿: 2009年3月22日 (日) 23時18分

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