2009年3月22日日曜日

Patricia Polacco


  去年の秋頃から、近所に住む人の誘いでリーディング・クラブに行っています。

 

(←Thank you Mr. Falker 日本語訳の題は「ありがとう、フォルカー先生」)

 リーディング・クラブといっても、8~10人くらいの近所の主婦が月1回集まって、読んだ本の感想や内容を話すもので、2月のテーマはPatricia Polaccoでした。

 Patoricia Polaccoはロシア系アメリカ人で、絵本作家、挿絵と文の両方をかいています。

 上の写真の"Thank you Mr. Falker"は、彼女の小学校時代のことを絵本にしたものです。
主人公のパトリシアはLD(学習障害)で字が読めないのですが、本人も周りの大人もクラスメイトもそれに気が付かずに小学校5年になってしまいます。
5年生になって担任になったフォールカー先生が、パトリシアが頭が悪いのではなくLDだと言う事に気が付いて、パトリシアが適切な訓練を受けられるように手配してくれて、パトリシアは字が読めるようになると言うストーリーです。
絵本の中では字が読めなかった頃の劣等感や混乱した気持ちやいじめ等の描写と、字が読めるようになってから、いかに彼女の世界が変わったかの描写が対照的で感動する作品でした。

 英語で読むと、「涙なくしては読めない」名作だと思いますが、日本語訳はどうなのだろう?

 Patricia Polaccoは他にもたくさんの絵本を書いていて、どれも心が暖まるような素敵な作品なので、機会があったら一度読んでみる事をお勧めします。

2 件のコメント:

  1. 昔子供だったオバサン梓ですが 今思えば周囲にはLDらしき同級生がクラスに2-3人はいた気がします。
    かく言う梓自身も自閉傾向が強くて 幼稚園の時はダンスや朝礼が嫌いでわざと遅刻して行った記憶があります。
    みんなニコニコと楽しそうなのに 梓はどうしても楽しいと思えなくて苦痛で堪らなかった。
    大人になった今もレクリエーションが嫌いなのでアスペルガーの息子マルコメガッパイの苦痛が何となく分かります。
    でも理解してくれる大人は少ないし前のコラムじゃないけど画一的なのが正しいとされる日本社会ではかなり生き辛いですね(^-^;

    投稿: 2009年3月22日 (日) 23時46分

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    1. パトリシアのように知能は普通なのにLDや発達障害があると、周りのみんなが簡単に出来ている事が自分は出来ないので、自分はバカだと思い込んでいて自尊心が極端に低くなっている子供が多いと思います。
       
      私もいつかファルカー先生のように目に見えない障害のある子をサポートする仕事が出来たらなぁ…と思います。
      まだ、勉強を始めたばかりなので先は長いですが…

      投稿: 2009年3月23日 (月) 04時09分

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