実在した人物で私が目標にするのは、世界三大悪妻(ソクラテスの妻クサンチッペ/モーツアルトの妻コンスタンツェ/トルストイの妻ソフィア)の1人コンスタンツェ・モーツアルトです。
(←コンスタンツェの画像がなかったので、うちのマダラ)
ブログネタ: あなたが目標にする人は?
コンスタンツェは浪費家だったこと、モーツアルトが死ぬ直前に旅行に出かけていて不在だったこと、モーツアルトの遺体を共同墓地に埋葬したためモーツアルトのお墓の所在がわからないこと、自筆の楽譜を売ったこと、再婚したこと、などから悪妻と評価されているのですが、全て外野からの視点でモーツアルトは彼女を悪妻だと思っていなかったと思います。
コンスタンツェは病弱で彼女の治療費にお金がかかったのは事実だけれど、浪費家だったのはモーツアルトで、稼いで来ても収入以上に使ってしまうので、いつも家計は火の車。
ある冬の夜、暖房の燃料を買うお金がなくて、このまま眠ったら凍死してしまうという状態のときに、彼女は
「一晩中踊っていれば凍えなくて済むわ」
と、言って、一晩中モーツアルトとダンスを踊って暖をとった。
と、言うエピソードがあるのですが、
この話を読んだ時に、
「私が彼女だったら、『一晩中踊っていれば凍えなくて済むわ』と言って楽しく?ダンスを踊る代わりに、ぶつぶつ文句を言って一晩過ごすか、夫婦喧嘩で暖をとったかもしれない」と、思いました。
音楽に関しては天才だったけれど、ファイナンスの能力はゼロ(借金まみれなので、もしかしたらゼロ以下のマイナスかも…)のモーツァルトの奥さんを務めるには、彼女くらいのユーモアと度量がないと、モーツアルトの天才の才能も、音楽以外のことにエネルギーが使われてしまって、日々の生活に埋もれてしまったかも…と思います。
実在じゃない人物で目標にしているのは、「ナルニア国物語」のペベンシー家の末っ子、ルーシー・ペベンシーです。
(←ルーシー・ペベンシー
「ナルニア国物語-ライオンと魔女-」DVDより)
彼女は勇敢でピュアな心を持ったキャラクターで、この物語を読む多くの女の子はルーシーに憧れるのではないかと思います。
「ライオンと魔女」では兄弟の中で最初にナルニアを発見。続編の「カスピアン王子の角笛」では、ペベンシー兄弟と小人が上へ進むか下へ進むか道に迷った時に、アスラン(雄のライオン。ナルニアの世界での神のような存在)を見かけて、上へ進む道を行くことを主張しますが、他の兄弟と小人にはアスランが見えなかったことと、ルーシーが一番年下なので信用してもらえず、投票の結果下へ下る道を一行は選び、その先で敵の見張りの兵に出くわして、元来た道を戻ることになります。
・・・「もう一度、もとの峡谷にひきかえさなけりゃいけないと思うわ」とルーシー。
「ルー、きみはえらい女の子だなあ。」とピーターがいいました。「こんな時でも、ほら、そういったでしょ、とは言わないものね。では、いこう。」・・・(「カスピアン王子の角笛」p178)
これも、私だったらルーシーの様には振舞えなくて、多分「ほら、そういったでしょ」といったに違いない。
コンスタンツェにしろ、ルーシーにしろ、見た目の美しさとか飛びぬけた才能とかよりも、小さな言葉の遣り取りに現れている人格の良さが魅力。
私も同じ立場や状況だったら、彼女達のように振舞えたら素敵だな、と思って目標にしています。
こんにちわ
返信削除私もナルニア大好きです
読むときに一番寄り添うのはルーシーです。
日本の訳は瀬田貞二さんなので
訳も読みやすくて好きです
投稿: 2011年11月24日 (木) 14時00分
>母さん
削除ナルニアいいですよね。
2005年の映画が出るまでは日本ではマイナーで、ハードカバーを買うには書店で取り寄せなくてはならなかった時代が今では嘘のよう。
日本のハードカバーのいい所は、原作の忠実なコピーで色と挿絵をいまだに使っていること。
アメリカのハードカバーは挿絵も装丁もオリジナルと全然違う物になっていてさみしいです。
投稿: 2011年11月26日 (土) 09時40分