申請書類の準備は8月で終わっていたのだけれど、私と子どものL2ビザが2011年の10月に切れる(実際はL2ビザは持っていなくて、ビザのステイタスがFからL2に変わった事を証明する書類の期限が2011年の10月で切れる)ため、L2の延長が終わってから永住ビザの申請をする※1ことになったので、弁護士が永住ビザの申請の書類を送ったのは11月の下旬でした。
USCIS(移民局)※2に書類が受け付けられてから大体1ヶ月で、Biometric Infomation(個人識別のための生体情報)の採取のための呼び出しがかかるのですが、我が家は2011年の12月下旬に、年明け(2012年)の1月12日の午後に最寄のASC(Application Support Center:アプリケーション・サポートセンター)に出頭するように通達の書類がとどきました。
娘は1月9日に大学に戻る予定でしたが、出頭のためにフライトを延期して1月14日に戻る事になりました。
個人識別のための生体情報と日本語で書くと仰々しいのですが、何のことはない指紋のスキャンと顔写真を撮るだけでした。
出頭時に必要な物は、出頭通達の書類と写真つきのID(パスポートや運転免許書など)の2つでした。
通達の書類に「通達の日時に出頭しなかった場合は、(永住ビザの)申請を放棄したとみなします」と書いてあったので、出頭の時間よりも30分以上前を目安にASCに着けるように出発しました。
ASCには予定より20分くらい前に着いて、出頭の通達を提示。
玄関ホールでセキュリティーチェックを受けて入室しました。
(携帯やカメラなどの電子機器は持ち込み禁止でした。)
(政府の機関は待ち時間が長いので、漫画や本を準備していったのですが)50脚くらい椅子のある待合室に入ると誰もいなくてガランとしていました。
受付で通達とパスポートを提示して、生年月日などの必要事項を書き込むフォームに記入してたら、奥の部屋から職員が2人出てきて書き込みを手伝ってくれた。
書き込んだらそのまま奥の部屋に通されて、4つのブースで家族4人同時に指紋のスキャンと顔写真の撮影が始まった。
夫と子どもたちの指紋のスキャンは1~2回で済んだのだけれど、家事で指紋の磨り減っていた私は8回くらいスキャンしなおしになりました。
指紋の採取と写真の撮影が終わったら、受付に戻って通達の書類にBiometric手続き終了のスタンプを貰って、ASCビルに入ってから15分位で手続きを終了してビルを出ました。
あっという間に手続きが終わってしまいました。
待合室に入ったときから、職員がものすごく急いでいたので、「どうしたんだろう?」と思ったいたら、職員同士の会話から、どうやらその日の最後の予約が私たちの家族で、私たちのBiometric Infomationの採取が終わったら、オフィスを閉めて帰れるので急いでいたみたいです。
私たちがビルを出たらいきなり玄関の鍵が閉められ、駐車場から出ようと思ったら、1箇所の出口を除いて三角のコーンが置かれていて出れなくなっていました。
日本だったら、窓口の時間が終わるまでは仕事がなくても何人かの職員は残っていそうなのに、午後の早い時間にも関わらず、仕事が終わったらさっさと帰宅してしまうアメリカの公務員って…現実的というか…
ちょっと驚きました。
余談&今回の教訓:
グリーンカードが届いて後に知ったのだけれど、Biometric Infomationの時に撮った写真がグリーンカードの写真になるので、出頭の時はある程度小奇麗な格好をして行った方がいいと思います。
笑顔の練習もしていった方がいいかも…
写真を撮る時に、「スマイルはOKだけれども、歯が見えたら駄目」と言われました。
(表情の固い怪獣は上手く微笑むことが出来なくて、グリーンカードの写真も思いっきり睨みつけて写っていた上に、写真の解像度も悪く、明治初期の「写真を撮られると魂が抜かれる」と信じられていた頃に撮影された写真みたいになってました。)
あと、指紋が薄いと何度もスキャンのしなおしになるので、出頭前の数週間は水仕事などを避けて指先を保護したほうがいいと思いました。
追記:
※1:L2の延長が終わってから永住ビザの申請をする
L2ビザは非移民ビザで申請時には移民の意志がないことが条件で、永住ビザは移民ビザ(移民の意志があることが前提)なので、2つを同時に申請できない。
※2:USCIS
United States Citizenship and Immigration Servicesの略。
米国移民帰化局。ビザや永住権・市民権の手続きを担当する部局で国土安全保障省の管轄。
2003年の3月まではINS(Immigration and Naturalization Service )で法務省の管轄だった。
アメリカ人でも未だにINSと言っている人も多い。
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