2010年の歴史ドラマ作品。
ロバート・レッドフォードが監督。
邦題は「声をかくす人」で、2012年10月27日劇場公開予定。
"Conspirator"は日本語では「共謀者」という意味なのだけれど、どうして邦題が「声をかくす人」になったのか、原題とあまりに違いすぎて映画の内容と全然合っていない。
他にもっとマシな邦題の候補はなかったんだろうか?
この映画はアブラハム・リンカーン大統領暗殺で、女性でただ1人の共謀者として告発されたメアリー・サラットの裁判の様子を描いた作品。
(←フレデリック・エイケン役のマカヴォイ)
主人公はメアリー・サラットの弁護をしたフレデリック・エイケン(ジェームス・マカヴォイ)。
エイケンは南北戦争時に北軍で戦い、終戦後、弁護士として働き始めたばかり。
(←メアリーと接見するエイケン)
メアリー・サラット(ロビン・ライト)は宿屋を経営する南部出身の未亡人。
彼女の宿屋に、リンカーンを暗殺した一味が度々宿泊していたこと、彼女の息子が暗殺者と親しかったことから、共犯を疑われ裁判にかけられることに。
駆け出しの弁護士のエイケンは、メアリー・サラットの弁護をするように命じられる。
(←エイケンとジョンソン)
メアリーは無実を主張するが、彼女も彼女の家族も南部出身であること、暗殺者と懇意だった彼女の息子が行方をくらましているなどの、不利な証拠が多いため、エイケンはメアリーが無実だという確信が持てず、
弁護人を降ろして欲しいと上院議員のリヴァーディ・ジョンソン(トム・ウィルキンソン)に頼む。
ジョンソンは「もし、彼女の有罪を証明できるなら弁護を降りてもいい」と、条件を出す。
エイケンは有罪を証明するための証拠を集めているうちに、メアリーは共犯者ではないことがわかってきて、彼女の弁護に努めるが…
メアリーの裁判の陪審員は全て北軍の将官。
大統領暗殺で不安と怒りを感じている北部の市民をなだめるために、「疑わしいものは有罪」という考え。
憲法違反にならないための形だけの裁判で、裁判する前から有罪がほぼ決まっているような状態。
初めはメアリーに有利な証言をしていた証人たちも、北軍に脅されて、裁判では最初の証言を翻してメアリーに不利な証言を始める。
また、エイケンもメアリーの弁護人をしているという理由で、社交の場から締め出されるなどの嫌がらせにあう。
エイケンは「南北戦争の憎しみにとらわれた報復ではなく、公正な裁判を。」と陪審員に訴える…
この映画、エイケン役の台詞がカッコイイ。
様々な圧力にもかかわらず、
「憲法制定者の理念にしたがって、憲法に則った公正な裁判を」
と、主張する姿が力強くて凛々しかった。
エイケン役のジェームス・マカヴォイにすっかり惚れてしまった。
(←「ナルニア国物語」のタムナスさん役のマカヴォイ。
確かに同一人物なんだけれど…)
あまりにマカヴォイがカッコよかったので、ナルニア国物語「ライオンと魔女」のDVDをまた観てしまった。
(マカヴォイは「ナルニア…」では、フォーンのタムナスさん役を演じている。)
「ナルニア…」でも権力に立ち向かうという役柄ではあるけれど、雰囲気が…
おおっ、本当だ、タムナスさんだぁ
返信削除さすが俳優さん、雰囲気が全く違う…
それにちょっと太ったみたい。
役作りの為なのかな。
リンカーンの作品、近々日本では
ティム・バートン監督『リンカーン/秘密の書』
という作品が11/1から公開になります。
昼は大統領、夜はヴァンパイア・ハンター…
暴れるリンカーンというのも見てみたい
投稿: 2012年10月25日 (木) 09時17分
>瀬津喩さん
削除「リンカーン/秘密の書」面白そうですね。
DVD探してみようかなぁ。
この作品のリンカーンは、オペラハウスで撃たれて重体の状態で運び出されるシーンでチラッとでてくるだけで、顔も映らないです。
投稿: 2012年10月26日 (金) 01時53分