数日前、市の裁判所からの手紙を受け取った。
開けてみると、陪審員として裁判所に出廷するようにと言う要請だった。
封筒の中には、出廷する日付との書かれた質問用紙と返信用の封筒が入っていて、受け取った日から10日以内に質問に回答して送り返すように指示されていました。
陪審員を務めるのは、アメリカ市民の義務だけれど、私は外国人なので対象外のはず。
通っている英会話のサークルのボランティアの人(アメリカ人)に、
「アメリカ市民じゃないのに、陪審員の召喚の手紙が来た。」
と、話したら、
「(アメリカ市民じゃなくても)無視して放っておいたらダメ。
裁判所に電話をかけてどうしたらいいか聞いたほうがいい。」
と、言われました。
実は、陪審員の召喚の手紙を受け取るのは今回で2回目。
以前住んでいた州でも陪審員の召喚の手紙を受け取ったのだけれど、引越しの2日前のことで、引越しのどさくさに紛れて紛失してしまって、返信していなかった。
今回は暫く今住んでいる州から引越しする予定はないので、返信しておいたほうがよさそう。
手紙に書かれていた、裁判所の番号に電話をかけることにした。
電話をかけて聞くだけなら簡単、と思うかもしれないけれど、
私は日本語でさえ電話で問い合わせるのが苦手。
というのも、私は会話をする時に、雰囲気や表情(視覚の情報)から相手の言いたい事を予測して、聴覚情報の収集能力の弱さを補っているから、顔の見えない電話は予測がつかなくて困る。
その上、機械を通した人間の声は聞き取りにくい。
日本語ならまだしも、ましてや英語で電話をかけるなんて、よっぽどの事がない限りしたくない。
けど、仕方がないので渋々電話する事に…
裁:「ハロー」
私:「陪審員の召喚の手紙が来たのだけれど、(私は)まだアメリカ市民じゃないんだけれど、どうしたらいい?」
裁:「質問○○(○○の部分が聞きとれていない)はある?」
私:「はい?」
尻上がりに聞いたつもりだったのだけれど、普通の肯定と取られたみたいで、
裁:「ナンバー3に…」
私:「ごめんなさい、私は言葉の問題があって…ナンバー3って何?」
裁:「質問の沢山書かれたのの3番目の質問。
『あなたはアメリカ市民ですか?』にNOのところを塗りつぶして、返信して。」
私:「全部の質問に答える必要はないの?」
多分、まるっきり英語が出来ないと思われたのだろう。
裁:「3番目だけでいいから返信して。」
私:「ありがとう」
裁:「よい一日を…」
はぁ~C=(^◇^ ; ホッ!
全部の質問に答えなくて済んで良かった。
(日常生活では使わない法律用語が沢山あって、辞書を引かなきゃいけないので面倒くさかった。)
と、いうことで、3番目の質問だけに答えて返信しましたとさ。
めでたしめでたし。
それにしても、アメリカには住民票の制度がないから、陪審員の召喚などの手紙も電話帳などからランダムに選んで郵送するみたい。
なので、陪審員を務める資格のない人にも送られてくるらしい。
資格のない人にも召喚の手紙を送って、返信させるなんて、なんか無駄じゃないのかなぁ~と思う。
陪審員の招集礼状が数年のうちに2回も
返信削除来るなんて、あせりますね・・・
しかも電話帳からランダムにって・・・
なんてお気楽なお国柄
アメリカって裁判が多いから人手不足なのかな???
私だったら外人(この場合外人はこっちか?)に
電話をかけるなんてできるんだろうか(-"-)
yuukiさん、さすがです
投稿: tomo* | 2013年2月21日 (木) 14時39分
>tomo*さん
削除離婚の裁判などは簡易裁判で済んじゃうので、陪審員が必要な裁判はそんなに沢山ないです。
政府関係や公的な書類は郵便を使って遣り取りされます。
必要のない人にも送ってしまうのは、潰れかかっている郵便局を救済するためなのか?
と、思ってしまいます。
投稿: yuuki | 2013年2月22日 (金) 03時47分
こちらに負担を強いたり
返信削除確認せずに送ってくるなんて
相変わらずアバウトな感じですね。
日本では考えられない事です。
日本でそんなことしたら大変ですよね。
Yuukiさんが出廷しなくてすんで
何よりです
投稿: 母 | 2013年2月21日 (木) 15時08分
>母さん
削除日本の役所は几帳面だと思います。
(時々それが裏目に出て、融通がきかなすぎることもありますが…)
アメリカの役所関係の仕事は大雑把で、対応する職員によって言うことが違ったりするので、要注意です。
投稿: yuuki | 2013年2月22日 (金) 03時52分
陪審員って大変ですよね。
返信削除やったことないからわからないけど
いろんな拘束とかもあるんでしょうね。
何はともあれ無事に解決して良かったですね
投稿: Takumi | 2013年2月21日 (木) 23時43分
>Takumiさん
削除裁判所に出廷しなくて済んで良かったです。
アメリカ市民は義務なので、仕事があっても休んで出頭しなくてはいけません。
陪審員を務めると、日当が払われるのですが、半日で12.5ドル1日だと25ドル+交通費なので、やりたがる人はいないです。
投稿: yuuki | 2013年2月22日 (金) 03時58分