"The Secrets of Jonathan Sperry"は2009年のアメリカ映画。
あるキリスト教徒の生活をメインテーマにした作品なので、日本では劇場公開もされていないし、DVDもない。
インターネットの動画には予告や映画の一部がUPされているけれど、日本語の字幕はついていなかったです。
この作品は、図書館で見かけて、"Stand by Me (スタンド・バイ・ミー)"っぽいカバーに惹かれて借りました。
(←主人公のダスティン役のジャンセン・パネッティーア)
映画の舞台は1970年の小さな町。
主人公のダスティン(ジャンセン・パネッティーア)とアルバート(フランクリン・ライアン・マンリーケス)とマーク(アレン・アイザックソン)の13歳の仲良し3人組が、夏休みにはいったばかりの所からはじまります。
(←左:マーク
右:アルバート)
ダスティンは町で小さな食堂を経営している家族の娘タニア(ベイリー・ガルノ)に片思いしていて、デートに誘おうとしますが、元々のシャイな性格と女の子をデートに誘った経験がないため、どうしたら良いのかわからず、タニアに会いたいため彼女が家の手伝いでウェイトレスをしている食堂に通いつめるけれど、タニアに会っても挨拶さえできない。
(←タニア)
そんなダスティンを見て、親友のマークとアルバートも(女の子を誘った経験はないものの)、ダスティンと一緒にどうしたらいいのか、あれこれ作戦を考えます。
ダスティンが気になっているのは、町一番のいじめっ子ニック(タイラー・ボガン)もタニアが好きではないかということ。
(←左:ニック)
ニックは背も高く、力もあり、いじめっ子グループ数人でつるんで、ゲームに割り込んだり、食べ物を横取りしたり、嫌がらせをしたり(まるでドラえもんのジャイアンのように)自分の好き勝手に振舞っていて、いじめっ子グループ以外の町中の子どもから嫌われています。
ダスティンもアルバートもマークもニックには逆らえず、タニアに声をかけたら虐められるのではないかと、(声をかける前から)心配しています。
(←ジョナサン・スペリー)
ある日ダスティンが自分の家の庭の手入れをしていたら、近くに住むジョナサン・スペリーが通りかかって、ジョナサンは年をとって芝生の手入れが出来なくなってしまったので、ダスティンにジョナサンの家の芝を刈るバイトをしないかと持ちかけてきた。
ダスティンは快く引き受ける。
ダスティンがジョナサンの庭の芝刈りを終えると、ジョナサンはダスティンが要求した金額の1.5倍にバイト代をはずんでくれて、手作りの冷たいレモネードまでご馳走してくれた。
そのことをアルバートとマークに話すと、(手作りのレモネード目当てで)ジョナサンに会ってみたいというので、3人でジョナサンの家を訪問する。
ジョナサンは冷たいレモネードで歓待してくれて、雑談をするうちに、お喋りのアルバートがダスティンの片思いや恋敵(かもしれない)ニックが町一番のいじめっ子で、悩んでいることをペラペラ話してしまう。
ジョナサンは
「恋の悩みなら、神様に聞くといい」
と、勧めたら、3人が
「神様はそんなことまで気にしない」
と、言うので、ジョナサンは
「神様が一人一人を気にかけている事を教えてあげるから」
と、ジョナサンと3人で聖書の勉強会をすることになった。
それまで聖書なんか読んだことのない3人だったが、ジョナサンの話の面白さに引かれて、聖書の勉強会を楽しみにするようになった。
ジョナサンはまたダスティンに、バイト代は自分が払うから、近くに住む足の悪いお年寄りのミスター・バーンズ(ロバート・ギヨーム)の庭の芝も刈って欲しいと頼む。
ダスティンはこれも快く引き受けるが、 ミスター・バーンズは人付き合いが嫌いで、かたくなな性格で、
「芝刈りなんかいらない」
「誰がお前に、うちの芝を刈るように言ったんだ!」
と、ダスティンを追い払ってしまう。
最初は落ち込んだダスティンだが、ジョナサンの励ましもあって、ミスター・バーンズの庭の芝刈りを(半ば許可なしで)始める。
聖書の勉強会を定期的に続けていた3人は、ジョナサンにお礼がしたいと、町のピザ屋での食事にジョナサンを招待するが、4人が食事をしている時にいじめっ子のニックが現れ、ジョナサンに失礼なことを言う。
ニックの態度に腹を立てた3人だったが、ジョナサンはニックが小さい頃に亡くなったニックの父を知っていて、ニックが良い方に変われるように祈るように3人に勧める。
その後、ニックはジョナサンの家を訪れて、自分の父についての話を聞いたりジョナサンの話を聞くうちに、虐めをやめたいと思うようになり、ダスティンたちに謝って聖書の勉強会に加わる事になる。
ニックが加わった後、ダスティンたちは他の子どもたちにも声をかけて、聖書の勉強会はだんだん大きくなっていく…
この作品は、キリスト教の教義をもとにした映画ですが、説教臭いことはなく、私たちの日々の生活や身近で起こることを題材に、クリスチャンの信条をうまく説明している映画だと思いました。
作品の年代設定は1970年で、テレビゲームも携帯もインターネットもなかった時代。
娯楽も人と人との繋がりも豊かな時代で、この頃に子ども時代を過ごせた人たちって羨ましいな~と思いました。
素敵なお話ですね♪
返信削除古き良き時代というのはこういうことを言うのでしょね
投稿: Lino | 2014年1月17日 (金) 10時43分
>Linoさん
削除コメントありがとう~
この映画、終わりの方でジョナサンが亡くなるのだけれど、
亡くなったあとで、ダスティンはジョナサンの秘密を知ることになるんですよ。
ジョナサンのスケールの大きさを感じる映画でした。
投稿: yuuki | 2014年1月19日 (日) 13時19分