この間、ESLのクラスメイトで、永住ビザ(グリーンカード)の申請をしているイタリア人のS.Aさんが、その日の夕方にビザの申請に必要な予防接種を受けに行くと言う。
彼女の詳しい話を聞くと、受けなければならない予防接種の数は(ツベルクリン反応も含めて)7種類。
1種類100ドルで、旦那さんと本人と合わせて1400ドル(約14万円)もすると言う。
受けなければならない予防接種は、移民の法律が毎年のように変わるので、年によって変わるのだろうけれど、私たちが申請した時は18~64歳までの成人に必要な予防接種は2種類のみで、ツベルクリンを含めても3種類しかなかった。
(さっきネットで検索したリストにも、成人は2種類+冬季のインフルエンザしかなかった。)
7種類も受けなければならないのは、ちょっとおかしい。
「医者を変えた方がいいんじゃない?」
と、話したんだけれど、
「もう、予約を取っちゃったし…」
と、言っていた。
私たちが永住ビザの健康診断と予防接種を受けた医者は良心的だった。
予防接種の記録があれば(英語以外でも)認めてくれたし、
私と子どもはアメリカでツベルクリンテストを受けて陽性だった記録があったので、ツベルクリンも受けずに済み、
陽性の場合の胸部レントゲン撮影も、(病気の疑いがあるという事で)保険が使えるように手配してくれた。
もし、S.Aさんのかかったような良心的な医者じゃなかったら、一人当たり1000ドル(約10万円)以上(家族4人で4000ドル以上)は余計にお金がかかっていたと思う。
アメリカは医療費は日本のように点数制じゃないので、医者が自由に報酬の額を決められる。
同じ病気で同じ治療を受けても、請求額が違うことも多い。
おまけに健康保険がの自己負担額がかけている保険の会社や、プランによって違うので自己負担額も違う。
(永住ビザ用の健康診断と予防接種には保険はきかないけれど…)
アメリカで医者にかかる時は、(緊急の場合を除いて)治療の内容やかかる費用を問い合わせて交渉しないと、必要のない治療を受けて払う必要のないお金を払うことになってしまうこともある。
こっちも朝夕は冬です。ご無沙汰です(笑
返信削除アメリカの医療事情は米ドラマを見てるだけすが
日本にいると腑に落ちないところがたくさんありますね。
皆保険制度を阻む人がいるというのが不思議です。
ところで、
『僕らのミライへ逆回転』(ぼくらのミライへぎゃくかいてん、Be Kind Rewind)
三重の花丸作品。面白かったですv^^
投稿: ベラカバンば | 2014年11月16日 (日) 21時45分
>ベラカバンバさん
削除こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。
アメリカの医療制度はクレイジーです。
生きるための最低限の医療は保証されてりなくて、最新技術でお金のかかる医療ばっかりを提供しています。
保険を皆保険に変えても、医療制度が変わらないなら、バカ高い保険料を払うだけで、肝心な治療は受けられないので、反対している人が多いのですよ。
Be Kind Rewind、面白そうですね。
いつも、いい映画を紹介してくださってありがとうございます。
今度図書館に行った時に探してみます。
投稿: yuuki | 2014年11月19日 (水) 00時54分
具合悪い時に交渉を、と言われても辛いですよね。
返信削除というか、症状を見て必要な処置をすればいいだけじゃないか、と
思う訳ですよ。こちらとしては。
何でもかんでも自己責任にされるのは違うと感じます。
文化が違うから致し方ないのかしら。
オバマケアも反対が多いけれど、入りたい人は入るというのも個人の
選択肢だとおもうのですが政府が関わる時点で干渉されていると思って
抗うんですかねぇ…
投稿: 瀬津喩 | 2014年11月16日 (日) 23時04分
>瀬津喩さん
削除こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。
アメリカの健康保険の掛け金って物凄く高いんですよ。
家族(夫婦と子ども)の最も安いプランで、窓口での自己負担額が50%、一月の掛け金が1200ドル(約12万円)、高所得者以外は入りたくても入れないのが現状だと思います。
安いプランだと、保険の使えない治療も沢山出てくるので、高額な保険金を払っていても、治療してもらえないことも多いです。
オバマケアの問題は、オバマケア(他の保険とほぼ同金額)を買うか、他の保険を買うかを義務付けるもので、どちらも買えない人は罰金を払わなければならない。
しかも、罰金の額の方が保険料よりも安い。
いざと言う時に治療してもらえない保険に高額の支払いをするくらいなら、罰金を払っても無保険で治療費を蓄えておく方がいいと思う人が出てくるのは仕方がないことだと思います。
投稿: yuuki | 2014年11月19日 (水) 00時54分