(↑フランス城⑪)
砦の中で一番大きな建物がフランス城(The French Castle)⑪。
フランス城は1726年にフランスによって建てられたもので、北米の五大湖地域の(現存する?)最古の建物らしいです。
※:○で囲まれた番号は3つ前の記事の案内図の番号です
(↑1727年当時のフランス城の内部
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A:貿易物品の倉庫、B:貿易事務員の部屋、C:玄関ホール、D:守衛部屋/簡易ベッド付き兵舎、E:火薬倉庫、F:貯蔵室、G:食糧貯蔵室、H:製パン室、I:聖具保管室、J:礼拝室、K:指揮官事務室、L:指揮官の部屋、M:士官用食堂、N:士官の部屋、O:士官の台所、P湖岸の窓へ通じる廊下)
・1階
(↑貿易物品の倉庫A)
フランス城はフォートナイアガラの要塞施設として建設されたが、原住民のイロコイ族の警戒心を和らげるため、貿易所という名目で建設、1階の貿易室では実際にインディアンとの交易が行われていました。
(↑玄関ホールCにある井戸)
玄関ホールCにある井戸は1726年~1815年頃まで使われていましたが、1926年に再び開けられるまで閉鎖されていました。
殺されたフランス士官が首なし幽霊になって井戸に出没するという言い伝えがあったそうです。
(↑1階の守衛部屋/簡易ベッド付兵舎D)
(↑製パン室H)
(↑食料貯蔵室G&F)
1階の1727年当時は食料貯蔵室だったGと二つある貯蔵室だったFのうちの一つは、現在は内壁を取り払って繋げられて食堂として展示されています。
(↑1727年当時貯蔵室Fだった場所にある暖炉)
(↑貯蔵室F)
(↑火薬倉庫E)
・2階
(↑2階のホール。
1階の玄関ホールの真上C)
(↑2階の守衛部屋/簡易ベッド付兵舎D)
(↑礼拝室J)
2階の礼拝室は西部ニューヨーク州に現存する最古の教会らしいです。
(↑指揮官の部屋L)
(↑士官用食堂M)
(↑士官の部屋N
左の画像の奥に士官の台所が見える)
士官の台所は現在は作業所になっていました。
・屋根裏
(↑はね出しはざま)
フランスが支配していた時代は、屋根裏の張りだした屋根裏窓に、銃や小さな大砲が置かれていましたが、1812年戦争の時に屋根が取り外されて塁壁が築かれ、対岸のフォートジョージを攻撃するために大砲が置かれていました。
(↑屋根裏の空間)
現在の城は1926年~33年にかけて修復されたもので、城の内部の調度品などはフランス支配時代の雰囲気を作るために18世紀半ばのスタイルに複製されて置かれているそうです。
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