2008年7月22日火曜日

英文エッセイ(plagiarism)


この間Yahooの日本のニュースを読んでいたら、小学生の宿題の感想文をインターネットかコピペできるサイトの話題が載っていた。
日本の大学の学生の間ではコピペは日常茶飯事になっているようで、読んだ記事にはコピペ発見ソフトが開発されたと書いてあった。

アメリカの大学に通っていて、エッセイ(論文)を書くようになって気が付いたのですが、日本のエッセイ(論文)は書き方の規定が曖昧だと思っ

特に、出版された文章やウエブサイトからの引用の仕方が曖昧だと思う。
私は大学に入るまでの教育機関で、引用の方法を習った記憶がない。
日本では、他人の文章などを引用した時は、最後の参考文献に書いて置けばOKで細かく引用の仕方を指定されることはなかった。
実際日本の学生の書く論文は、引用先がちゃんと書かれていない事が多いし、
ひどいと「あるホームページに・・・」とだけ書かれていて、他の情報がなかったりで、
引用に関しては大雑把だと思う。

それに比べると、アメリカのエッセイは引用の決まりが細かく決められていて、クラスの最初の授業で渡されるシラバス(授業計画)に、その授業で提出するエッセイの一覧とフォーマットの方式(カバーペーパーは必要か、ヘッダーやフッターはいるか)、スタイル(引用の仕方など)が詳しく書かれている。

ヘッダーやフッター等のフォーマットのミスは、せいぜい減点くらいでたいしたことはないのですが、引用のミスに関してはアメリカはとても厳しいです
規定に沿っていない場合にはPlagiarism(盗用)とみなされて不可(F)になったり、あまりにも酷い場合には退学になったりする

アメリカの大学で使われているエッセイのほとんどは、MLAかAPAのどちらかのスタイル(規定)で書かれている。
アメリカの本(日本語訳の本でも)やウェブサイトを見ていると分かると思うんだけれど、本文中にカッコでくくられた作者の名前や出版年が、やたらに出てくる。
読んでると煩わしいし、書くときはもっとわずらわしい。
MLAもAPAも書き方の決まりを解説する専門のサイトがあるくらいで、決まりが多くておまけに時々細かい部分の変更(マイナーチェンジ)があるので、こまめにサイトをチェックして調べておかないといけないのが面倒くさい。
MLAのサイトもAPAのサイトも引用の仕方に特に重点を置いて説明していて、例えばあるAPAのサイトでは16項目中10項目までが引用の仕方について説明されている。

友人との会話等も、”Personal Interview”として、引用先を明らかにしないといけない。
日本の学生がやっている、以前に講義を受けた学生の論文の写しなんかは、アメリカだと退学間違いなしの大問題。

小学校の頃から授業でエッセイの書き方や引用の仕方、Plagiarismについて詳しく教わるアメリカと比べると、日本も含めて他の国は程度の差はあるもののコピペにはアメリカほど細かいルールがないようで、留学生が引用先を書き忘れてトラブルになったケースを何度か見た事があります。

2 件のコメント:

  1. やっぱり訴訟大国アメリカだから著作権には特別に厳しいのかもしれません。日本でも盗作は厳しいですが、それでも引用となると、たしかにるーずかもしれません。中国よりは遙かにましだと思いますが…。

    2008年7月22日 (火) 21時37分

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    1. >メンカさん

      アメリカの引用のルールは日本の引用のルールと比べるとかなり厳しいです。

      アメリカではテストはがなくてエッセイだけで成績がつく科目もあるので、生徒が提出したエッセイ(論文)を講師がかなり細かくチェックしていると思います。

      それに比べると、日本の大学の講師は生徒の書いたものをあまり読んでいないような気がします。

      | 2008年7月23日 (水) 01時30分

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