2009年11月11日水曜日

諭す躾


リンク: 他人の子 どう叱れば?.

 

11月7日付けのココログニュースに「発言小町」からの引用で、
 
「幼稚園児の娘を持つ父親で、祭りの山車をひくときに娘が大きな女の子にわざと3度も足を踏まれるのを目撃。
相手の子の顎をつかみ顔をこちらに向けさせて『なんでそんな意地悪をするんだ!やめろ!』と言ったことで、相手の子の母親の友達から非難された。」
(相手の子の親ではなくて、その子の母親の友達(いわば第三者)と言うのがなんともややこしい感じ)

 

と言う記事が掲載されていました。
 
小町のほうでは、「叱ってOK」「やりすぎ」と意見が対立したようだし、
ココログニュースにも、「叱って当然」「叱るにしても、やりすぎじゃないか?」「他人の子がどうなろうとかまわない(叱らない)」等のコメントがついていました。
 
↑の記事を読んで、
9月30日にNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)でオンエアされた"<For Parents, The Return of Tough Love?"と言う対談(http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=113347007)を思い出しました。
 
"NurtureShock: New Thinking About Children" Ashley Merryman , Po Bronson共著の本の著者Po Bronsonとの対談だったのですが、その前半部分で、

最近の調査の結果、
①子供の前で両親の喧嘩を見せないのは、子供に悪い影響がある。
②子供を傷つけるような激しい言葉を避けたり、子供に良い面だけを見せようとする近代の進歩的な父親は、伝統的な雷親父よりも子供に悪い影響を及ぼす。
ことがわかった。
と言う報告をしていました。
 
理由としては、
①の場合は両親が夫婦喧嘩を経て和解に至る様子を見せる事で、子供が人間関係で対立が起こったときにどう対処したら良いのかを学ぶ機会を奪うため。
②の場合は、子供が親の激しい言葉や好ましくない親の態度を真似して学校で問題になるのを恐れるあまり、躾が中途半端になったり一貫性がなくなる。
かつての雷親父も良くない父親像と言われているが、その雷親父の方が一貫性があるだけまだまし。
と、説明していました。
 
日本でも「怒らない躾」「諭す躾」が多くなってきていると思いますが、それが本当に子供のためなのか考え直す必要があるのでは?
と、感じました。

追記: 
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=113347007
のリンクは英語です。
スピーカーのマークをクリックするとオンエアされた番組が聴けます。
タイトルの右側にある小さな文字のうち上から3つ目(一番下)の"Transcript"をクリックすると対談を文字に記録したもの(英語)が読めます。
興味のある方はどうぞ。

4 件のコメント:

  1. 難しいデスね(-_-;
    全く面識が無くて 一緒に遊ぶ機会が 殆どないなら 加害児を諭すだけにしますね。私は 通りすがりに危ない事をする子を諭すタイプです。
    「キミ達 チョットおいで」と声をかけた時点でバツが悪そうな顔をするので 8歳以上に見える子なら 何故悪い事かどうか分かるかを尋ねます。分かるなら「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから 自分がやってる事がいい事か悪い事か自分で考えるんだよ」…と言うだけ。
    途中で親が入ってきても「私はこの子に話があるんです。」と一切無視。その後の事は 当事者親子の問題。
    子供を注意する時は悪い事を止めさせるのが目的ですから。
    我が子なら叱った後で「何が悪いか」自分で徹底的に考えさせて 結論を出させます。

    投稿: 2009年11月13日 (金) 08時24分

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    1. >梓さん
       
      >子供を注意する時は悪い事を止めさせるのが目的ですから。
       
      そうなんですよね。
      でも最近では、悪い事をして大人に注意されても反省しない子供が増えているように思います。
      子供の社会は大人の社会の縮図なので、社会が反省しない社会になって来ているのかも知れません。

      スピード違反で捕まった人が、
      「スピードの出しすぎに注意しよう」
      ではなくて、
      「運が悪かった」
      と、反省しないのとよく似ているような気がします。
       
      投稿: 2009年11月14日 (土) 02時56分

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    2. >yuukiサン
      諭しても反省しない子が増えているのは確かです。
      でも 親が介入すると育児方針が絡んでくるので 子供自身を諭すのが 一番効果的。
      3年生の女の子が夜10時頃 住宅街の空地で5-3歳の弟達と一緒に 子供だけで ロケット花火で騒いでいたので「お姉ちゃん チョットおいで」と諭した事があります。親は「ロケット花火はダメって言っただろ!」と弁解。
      無視して「学校で9時までに寝るように言われてるよね。火を使っちゃダメって言われてるよね。大人が『やっていいよ』って言っても ちゃんと考えるんだよ」…と言ったら「ゴメンナサイ」と謝って 翌朝には 挨拶までしてくれました。
      子供の方がシッカリしてるなぁ…と感じました。

      投稿: 2009年11月14日 (土) 23時49分

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    3. >梓さん
       
      子供が花火遊びをする時に大人が付き添わない事自体が怖い。
      もし、これで火事になったり、火傷を負ったりしたら小学3年生では対処できないですよ。
       
      投稿: 2009年11月15日 (日) 03時05分

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