My Sister’s Keeper(邦題は「私の中のあなた」)は同名の小説が原作の映画です。
2009年10月から日本でも公開されています。
私はアメリカ行きの飛行機の中で見ました。
内容は白血病の姉のドナーになるために、同じ遺伝子を持つように受精卵の状態で選別され意図的な妊娠で生まれた次女アナ(アビゲイル・ブレスリン)。
新生児の時からドナーを続けてきたが、11歳の時に姉に腎臓を提供しなくてはならなくなって、それ以上の臓器の移植を拒否。
臓器の提供を強要する親を相手に裁判になる。
と言う結構重いストーリー。
(←次女の弁護士役のアレック・ボールドウィン)
キャメロンディアス演じる母親の
「ケイト(姉)を愛しているなら、助け合うのが家族でしょう?」
と、言う台詞と
「もし、私が片方の腎臓を提供したら、私は一生健康に注意して生活しなくてはいけない。もし、残った腎臓が駄目になったら私はどうなるの?」
と、いうアナ(次女)の切実な訴えが印象的でした。
(←長男役のエヴァン・エリングソン)
長女のケイトに未来を生きるチャンスを与えたい母親、次女の気持ちを知ってケイトの残りの時間を良い時間にして行こうと決心する父親。
姉のケイトと妹のアナの間に挟まれて複雑な立場の長男ジェシー。
家族のメンバー全員が姉のケイトの事を考えて大事に思っているのですが、それぞれの考えや行動が違っていて興味深い作品でした。
この作品では未成年者の臓器の移植が裁判で争われますが、骨髄移植も含めて私は個人的には臓器移植には反対です。
献血や死亡後に移植できる角膜や腎臓はOKだと思いますが、生体からの移植や脳死のドナーからの移植は提供する側の犠牲が大きすぎて危険だと思うからです。
特に、脳死は法的な死で生物学的には生きている状態なので、まだ生きている人間から臓器を摘出する(摘出されたドナーは間違いなく死ぬ)という事が、私の良心に引っかかるのだと思います。
英語では臓器を摘出する事を"Harvest(収穫する)"と言います。
"Harvest"と言われると、何だかドナーは人間じゃない家畜や農作物のような感じがして、最初に聞いたときにはゾッとしました。
上の子のドナーにするために 子を授かるなんて…(/_;)
返信削除家族のいろんな感情が錯綜するんだろうケド…想像しただけで 切なさで苦しくなります(/_;)
投稿: 2009年11月14日 (土) 21時44分
>梓さん
削除受精卵の時に選別して100%の確率でドナーになる子供を出産する事は、倫理や法律に触れるので、この映画の設定は建前上は起こりえない状況なのですが、現実には起こっている可能性があると思います。
投稿: 2009年11月15日 (日) 02時45分