今住んでいる市の図書館では、英語の娯楽用のDVDだけでなく外国語を勉強する人のために色んな国の映画に英語の字幕がついた映画を貸し出しています。
この間図書館に行ったら、「Shall we ダンス?」(1996年)の日本映画(英語字幕入り)とアメリカ版リメイク"Shall we Dance?"(2004年)があったので、両方借りて見比べてみました。
(↑左:原作の日本映画 右:アメリカ版リメイク)
(←上:原作の主役、杉山正平<役所公司>
下:リメイク版の主役、ジョン・クラーク<リチャード・ギア>)
どちらの映画もプロットはほぼ同じで、
平凡なサラリーマンでローンで購入した郊外の戸建に住む典型的なマイホームパパが、ある日通勤電車の窓から見たダンス教室の窓辺にたたずむ女性に惹かれてダンス教室に入会する。
窓辺の女性が目的だったのだけれど、主役の入会したグループレッスンの生徒にダンスを教えてくれるのは年配のインストラクターで、少しガッカリ。
(←窓辺にたたずむミステリアスな女性インストラクターの役
上:岸川舞<草刈民代>
下:ポリーナ<ジェニファー・ロペス>)
しかし、ダンス教室に同じ職場の同僚が通っていることがわかったり、ダンス教室に通う個性的な生徒達と一緒にレッスンを続けるうちに、下心で習い始めた社交ダンスだったけれど、だんだん社交ダンスの魅力に取り付かれて踊ることが楽しくなっていく。
(←ダンス教室に通う同じ職場の同僚役
上:青木富夫<竹中直人>
下:リンク・ピーターソン<スタンリー・トゥッチ>)
真面目な夫の雰囲気が変わったので、浮気を疑った妻は探偵を雇って主役の身辺を調べるけれど、調査の結果は「浮気ではなく、ダンス教室に通っている」と言うことで、更に主役が変わった謎が深まってしまう。
(↑主役と同じグループレッスンを受けている個性的な生徒たち)
(←グループレッスンの先生役
上:田村たま子<草村礼子>
下:ミス・ミッツィ<アニタ・ジレット>)
主役はダンスの練習を続けて行くうちに、成り行きで同じ教室に通うダンス好きのオバサンと組んでアマチュアのダンス大会にエントリーすることになり、猛特訓が始まって、憧れのインストラクターも練習に関わることに…
(←アマチュアダンスの大会のパートナー役
上:高橋豊子<渡辺えり子>
下:ボビー<リサ・アン・ウォルター>)
日本の原作とアメリカリメイク版を見比べた感想は、(私が日本人だからなのか)原作の方がリメイク版よりもずっと良かったです。
リメイク版の俳優も良かったのだけれど、草刈民代の華奢でミステリアスな雰囲気が、ジェニファー・ロペスの骨太のがっしりした体型とラテン系の明るい雰囲気ではイメージ的に違う感じがした。
(←妻と娘役
上:妻役:杉山明子<原日出子>
娘役:杉山千景<仲村綾乃>
下:妻役:ビバリー・クラーク<スーザン・ランドン>
娘役:ジェンナ・クラーク<タマラ・ホープ>)
アメリカリメイク版では、主役のリチャード・ギアがあまりにも女性慣れしている感じで、ダンス教室に申し込むシーンも、自分の奥さんにさえ「愛している」と言えない日本男性が勇気を振り絞ったドキドキ感はなく、いきなりナンパっぽい遣り取りなのも残念だった。
(←探偵と助手役
アメリカリメイク版の助手役がニック・キャノン(マライア・キャリーの夫)で、彼の出演している映画は"Drumline"しか知らなかったので、"Shall we Dance?"にも出ていたのか~、と思った。)
Shall we dance …の日本版は面白かったo(^-^)o だけど、アメリカと日本では文化も違うし、ダンスに対する敷居の高さを日本人は理解出来ても アメリカではたしなみの一つみたいなものなのでしょうか? こうして観ると日本人は自己表現が苦手だから、ギクシャクした感覚に共感出来るのかもしれませんね。
返信削除投稿: 2011年12月20日 (火) 00時11分
>梓さん
削除アメリカのリメイク版の映画の中でも、
「社交ダンスなんかやる男はオカマだと思われる。」
と、言っていましたから、男らしい趣味ではなさそうです。
投稿: 2011年12月20日 (火) 10時01分