2012年4月5日木曜日

作文の指導2


 発達障害で言語能力に遅れのある怪獣は、英語のクラスは特別な助けの必要な子のクラスを取っています。
(といっても、怪獣の場合、読み書きの能力は日本語よりも英語の方が優位なので、日本に住んでいる同じ年齢の子どもと比べたら英語は出来る方ですが、ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーと比べると、かなり遅れがあるようです。)
 日本のような特殊学級という単位はなく、教科毎の習熟度別のクラスなので、障害児だけでなく健常児で英語(特に読み書き)に遅れのある子もいます。

 小学生の間は怪獣も、ESL(英語が母国語でない子のための英語のクラス)に割り振られていたのですが、中学生になった時に英語に遅れのある子のクラスに変更になりました。

 中学校の英語のクラスでは簡単なエッセイ(作文)をいくつも書く練習をしていて、その中で「家族について」というトピックで書く課題がありました。
 怪獣は自分の書いたものを私に見られるのが嫌なので、こっそりアウトライン(書く項目をリストにしたもの)を盗み読みしたら…

・主題:私の家族は貧乏
・理由1:外国人だから
・理由2:必要な物が買えない
-理由3以下略-
・結論:お金持ちだったらいいのに…

と、書いてあって、
ヽ(´o`; オイオイ「なにもうちの恥を晒さなくても…
普通は家族の性格とか、趣味とか、仕事とかそういうのを書かないか?」
と思った。

 確かに、今の家に引越してきた時は家具がなかったり、業者にお金を払うのが嫌でDIYで家の修理や改装をしたりして、の口癖が「お金がたりない」だった時期もあったけれども、(研修や季節労働以外の外国人は、平均年収よりも低い賃金ではビザが降りないので)の年収はアメリカの平均年収よりも高い(筈)。

 なのに貧乏に思えてしまうのは、多分怪獣の学校の友だちがお金持ちばかりだから。
春休みに家族でクルージングに出かけたり、免許を取って高校に車で通学できる歳になったら新車を買ってもらえたり、通学の服がブランド物が当然だったり、iphone,ラップトップ、等の最新のデバイスを持っている子も多い。

「今住んでいる市の平均年収っていくら位なんだろう?」
と、思ってインターネットで調べたら…
平均年収がの年収の約2倍!!(゚ロ゚屮)屮
隣の市の平均年収の約3倍だった。
多分、ミリオンダラー・ハウスに住んでいる一部の方々が平均年収を大幅に押し上げていると思われますが、
「これなら、怪獣が『うちは貧乏』と、思ってしまうのも仕方がない」
と、思った。 
 

2 件のコメント:

  1. せ、切ないです…(ρ_;)ホロリ

    「家族について」というテーマも抽象的ですが、お金のことに注目してみたのですね

    それにしても、エッセイにも起承転結を求めるところが素晴らしいですね!
    小中高の作文は、好きなことを脈絡なく書いて提出してもOKだったので大学生になってから苦労しています(笑

    投稿: 2012年4月 6日 (金) 15時37分

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    1. >藤堂さん

      >エッセイにも起承転結を求めるところが素晴らしいですね!
       
      アメリカでは小学校の時から、イントロダクション(導入)、ボディ(本文)、コンクルージョン(結び)の揃ったエッセイを書くように指導します。
      小学生のうちは1つのパラグラフが2~3文の簡単なエッセイで練習します。

      投稿: 2012年4月 7日 (土) 09時47分

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