2013年4月30日火曜日

Letter GradeとGPA (アメリカの学校の成績の表し方)


 ここのところずっと、映画のリビューばかりだったので、4月のさいごの日くらいは映画以外の記事にしようかな…
 
 というわけで、今日はアメリカの学校の成績のあらわし方についてです。

 アメリカの学校は中学(ミドルスクール)から上の学年は単位制で、一般的な成績の表し方はレター・グレードと言って、A,B,C,などの文字を使ってあらわされることが多いです。

 レター・グレードは適当に付けられるのではなく、テストや提出物(宿題など)や発表などをの得点数を満点を100%として計算して、文字の成績に換算されます。
パーセンテージから文字への換算方法は下の表が使われます。

 

【Grading Scale】
レター・グレイド パーセンテージ
A+ 100 – 97
A 96.9 – 93
A- 92.9 – 90
B+ 89.9 – 87
B 86.9 – 83
B- 82.9 – 80
C+ 79.9 – 77
C 76.9 – 73
C- 72.9 – 70
D+ 69.9 – 67
D 66.9 – 63
D- 62.9 – 60
F 60未満

 

 
 学校によって、A+がなくて93%以上は全てAだったり、Dの下にEというグレードのある場合もあったりして、細かな違いはあるけれど基本的には表と同じ成績の表され方です。

 日本では高校などの成績の平均(評定平均値)を5点満点で表しますが、アメリカではGPA(grade-point average)という4点満点の成績の平均値が、(上述の)レター・グレードと共に大学入学や出願の目安にされます。

 計算の方法は、各教科の得点数を満点(100%)を4点で換算して、教科の単位数をかけて教科ごとの点数をだします①。

 4×パーセンテージ×単位数=1教科の点数 -①

 ①で出した教科の点数の合計を、履修した単位数で割ります②。

(教科1の点数+教科2の点数+教科3の点数)÷(教科1の単位数+教科2の単位数+教科3の単位数)=GPA -②

 アメリカでは高校まで義務教育なので、GPAが重要視されるのは高校以降になります。
 大学の出願の目安はGPAと学力テストSATやACTのスコアで判断し、成績と学力テストの結果の他には課外活動やボランティアなどが選考の基準になります。

 大学の成績も高校と同じようにGPAで表され、転校や就職活動の時に指標にされます。
CやDの成績が多く、GPAが低いと転校や就職活動に響くので、成績がよくない教科はウィズドローして再履修(当然その分の授業料も余分にかかる)する生徒もいます。  
 

4 件のコメント:

  1. yuukiさんこんにちわ
    アメリカでは子供が出来るボランティアは
    たくさんあるんでしょうね。
    日本はなかなかボランティアする場所がないし、
    次男の学校は内申書にそういうこと書いてくれません。
    私立なんかはボランティアをするという宿題が出たりするらしく
    所属の図書館の会にも一度中学生がきましたが
    ボランティアをしたいのではなく成績の為に来るという
    あからさまな感じが嫌だよねと言っている仲間がいました。
    成績に関係なく、本当に何かしたいと思っても
    場所がありません。
    ボランティアと言っても幅が広いのでしょうが、
    アメリカではどんなボランティアが一般的で
    人気があるのは何ですか?

    投稿: 母 | 2013年4月30日 (火) 11時45分

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    1. >母さん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます。

      こちらのボランティアは色々です。
      学校の校内でもボランティアの機会があって、
      うちの子みたいなコミュニケーション障害児と週に1度、一緒にランチを食べたり活動したり、
      この間HangOutに誘ってくれた子も、ボランティアです。
      あとは、学校にあるキオスクの店番をしたり、校内で出来るボランティアは学校からお知らせが来ます。

      校外のボランティアは、病院や福祉施設などで働いたり、外国語が出来る場合は簡単な応対などのボランティアもあります。

      税金の申告の季節になると、会計士を目指している学生が、申告の書類の記入の仕方や控除の計算の仕方などを教えてくれたりするボランティアもあります。
       
      ボーイスカウトなどで参加する、地域のゴミ拾いなどもありますし、色々です。

      多くのボランティアも点数稼ぎのためだけではなくて、将来自分が就きたい職業で経験を積むためにすることが多く、ボランティア時代に作ったコネが就職活動に有利に働きます。

      雇用する側も、ボランティアで働いていた人を雇えば仕事を1から教えずに済むし、能力もわかるので、全然知らない飛び込みの希望者よりもボランティアで働いていた人を雇うほう選ぶことが多いです。

      投稿: yuuki | 2013年5月 1日 (水) 04時39分

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  2. こんにちは~
    アメリカの成績はとても細かく分類されているんですね~スゴイ
    私の短大もA+~Dで表されていましたが
    こんなスゴイ方程式があったとはとても思えませんねぇ
    ボランティアで自分のやりたい仕事を体験できる
    っていうのは、子どもにとってもとてもいいことですね
    そういう機会を与えることができる社会で
    なければできないことですね・・・
    でもボランティアってキリスト教的教えというか・・・
    日本人にはあまり理解できない精神のようで
    なかなか浸透しないのが残念です・・・

    投稿: tomo* | 2013年5月 1日 (水) 08時47分

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    1. >tomo*さん

      私も日本の大学にいた頃は、成績って講師の独断と偏見で決められているように感じました。
      アメリカの大学では、授業のはじめに配られるシラバスに採点の基準も、グレードのスケールも書かれているので、成績に納得が行かなければ話し合うことができます。

      アメリカのボランティアは半分職業訓練みたいなものです。
      ボランティア(もしくはバイト)→インターン→就職
      という流れになっているので、学校卒業後すぐ職務経験なしで仕事に就く事は稀です。

      投稿: yuuki | 2013年5月 2日 (木) 02時47分

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