2013年11月13日水曜日

ノスタルジック小旅行2(おまけ)

おまけ:この記事は、一つ前の記事の「続きを読む」に入れるつもりだったのですが、あまりにも長くなったので、新しい記事にすることにしました。


 今回の旅行では、の学生時代からの知り合いで、毎年クリスマスカードを遣り取りしている、Wさんの家に泊めていただきました。

(←庭にある古井戸を金網でふさいで、秋っぽい飾りつけがされていました)

 Wさんの家は、1860年代に建てられた歴史的建物。
 約30年前、新婚時代に購入して、改装を重ねてきたそうです。

 インテリアは、(子どもたちが成人して独立したこともあって)雑誌に出てくる家のように綺麗でした。

(←私たち夫婦が使わせていただいたゲストルーム)

 古い家なので、間取りは細かく区切られていて、ひとつひとつの部屋のサイズは小さいのですが、天井が高い(我が家の天井よりも30cmくらい高い)ので、閉塞感は感じませんでした。

(←チェストと窓の間に写っている、ラジエーター式ヒーター)

 興味深いと思ったのは、暖房システム。
 Wさんのお宅は蒸気式ラジエーターを使ったセントラルヒーティング。
 各部屋にラジエーターがあって、地下にあるボイラーで作った蒸気を各部屋のラジエーターに送って放射熱で部屋を暖める仕組みでした。

 部屋の中で火を燃やす暖房に比べると、空気は汚さないけれど、暖房効率があまり良くないのが欠点で、よほど寒くならない限りは使わないと話していました。
 他のセントラルヒーティングに変えようと思うとお金がかかるので、そのまま旧来のラジエーターを使っているそうです。

おまけその2:
 の卒業した大学のある町は、1800年代前半に開拓された町で、が大学に通っていた頃は、大学以外には何もなくて、大学のキャンパスから歩いていける距離に町の中心があり、店も町の中心に集中していたそうです。

 今回訪問した時には、町の中心はかつての町の中心(旧市街)から3マイルくらい離れたところに移動していて、ショッピングモールや大型のスーパーマーケットも出来ていました。
 大学に立ち寄ったついでに、旧市街も歩いてみたのですが、小さなベーカリーと映画館があるくらいで、他のお店はほとんどがアンティーク・ショップになっていました。

 アンティーク・ショップ好きのの希望で、そのうちの1つの店に入ることにしました。
 はアンティーク・ショップを見て回って、二束三文で売られているけれど、手入れをすれば高く売れそうなビンテージものを探すのが好き。
店に入った途端、あちらこちらを歩き回って物色を始めました。

 私は、ほど掘り出し物に興味はないので、現在家にあるアンティークの来客用ダイニングセットの椅子が5脚しかないので、同じスタイルの椅子と、
夫婦の寝室にあるドレッサーの引き出しの取っ手の金具を探すことにしました。

(←夫婦の寝室のドレッサー
上の画像の水色の矢印の先:金具がついていない引き出し。
下:取っ手のない引き出し部分の拡大画像)

 残念なことに?(たとえ見つかったとしてもセダンタイプの車じゃ載せて帰るのは無理だったから見つからなくてラッキーだったのか?)、ダイニングチェアは見つかりませんでしたが、ドレッサーの取っ手の金具は見つかりました。

(←ドレッサーの引き出しについていた、取っ手の部分が外れてなくなった金具)

 夫婦の寝室のドレッサーは、3年前に天蓋つきのベッドとサイドテーブル2組と一緒に、クレイグス・リストで見つけて購入した中古品で、一番上の右側の引き出しの金具の取っ手がなくなっていました。

 DIYのお店など、家具の金具を扱っている店を探しても、古い金具なのでとうの昔に生産停止になってしまっていて見つからず。
 金具の後ろに刻まれているメーカーの名前でネット検索したのですが、ネット上でメーカーのサイトもカタログも見つからず、ネットショップやオクションやクレーグスリストなど(中古を)流通しているサイトでも、同じメーカー・同じデザインのものは見つかりませんでした。

(←上:今回アンティーク・ショップで見つけた金具
下:袋から出したところ)

 ところが、今回入ったアンティーク・ショップの引き出しの金具のコーナーに、全く同じデザインの金具を1つだけ発見。

 このメーカーの金具はネットショップなどで取引される時、1つ10~30ドルくらいなのに、そのお店ではたったの2ドルでした。
(一部錆びていて、磨かなければならない状態だけれど…)

 家に帰って確かめてみたら、サイズもぴったり同じで驚きました。

 3年間探しても見つからなかった金具が、家から何百マイルも離れた町のたまたま入ったアンティーク・ショップで見つかるなんて、偶然を通り越して運命のようなものを感じてドキドキました。

  

 
  

6 件のコメント:

  1. モッチーヌ2024年9月1日 22:25

    ほ~(゚0゚)ずっと探してたものに
    思いもよらない場所で出会うのって
    まるで引き寄せられたような感じがしますね~
    それにしても日本はなんでも使い捨てな感覚ですが、
    アメリカは(他の外国も)古いものを上手にリフォームしながら
    使っていて、いつも素敵だな~と思います。
    「錆びているから磨く」って発想すらないかも・・・
    見習わなくては

    投稿: モッチーヌ。 | 2013年11月13日 (水) 08時35分

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    1. >モッチーヌさん
      こんにちは~
      コメントありがとう。

      日本でも骨董市やリノベーションをして、古い家や古いものを生かして使っている方もいますよ~

      日本では住宅は30年したら建て替えをするのが一般的なので、建てたらそのままメンテナンスしない人が多いし、建物自体も数十年しか持たない造りになっているので仕方ないですよね。

      投稿: yuuki | 2013年11月14日 (木) 00時21分

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  2. 素敵なおうちに探し物発見
    いい旅行になりましたね

    いいものを長く使う
    今の日本ではなかなか・・・

    100均全盛ですもんね

    投稿: Lino | 2013年11月13日 (水) 09時39分

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    1. >Linoさん
      いつもコメントありがとうございます。

      夫と違って、目的地に思い入れのない私にとっては、ドレッサーの金具が見つかったことが、一番の収穫だったかも…

      アメリカは日本と比べると家のサイズも広くて、いらなくなったものを保管するスペースがあるので、古いものも捨てずに残っていることが多いんですよ。
      日本だと、新しいものを買ったら古いものは捨てるしかないので、アンティークになる前に廃棄されちゃうんですよね。

      投稿: yuuki | 2013年11月14日 (木) 00時21分

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  3. 素敵な出会いにあたしまで嬉しくなりました^^。
    求めれば必ず出逢えるってことですなぁ。
    それがいつかは、お楽しみ。

    投稿: sachi3317 | 2013年11月15日 (金) 10時41分

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    1. >sachi3317さん

      訪問&コメントありがとうございます。
       
      ずっと探していた金具が見つかった時は、嬉しかったです。
      期待していなかった分、嬉しさも倍になったような気がします。

      投稿: yuuki | 2013年11月17日 (日) 02時07分

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