ここのところ、(怪獣の)学校関係の記事が続いていますが、今回も高校のカリキュラム関係の記事です。
(←我が家とお隣さんの裏庭。
雪に足跡や抜け道の跡がくっきり残っている。)
少し前の記事に、高校のクラスの登録について書いた時に、続きを読むの中にAP(Advanced Placement)のクラスについて、チラッと触れたのですが、今日はAPのクラスについて書きたいと思います。
AP(Advanced Placement)のクラスは、College Board(大学や短大やその他の学校が参加している教育機関で、大学入試の標準化など主に高校卒業後の教育機関への入学のプロセスに関る機関)の提供するクラスで、高校で大学の一般教養レベルの授業を受けられるもの。
一般教養レベルの授業を受けられるだけでなく、授業を受けたあと受験料を払ってテストを受けてパスすると、APのクラスの単位が大学の教養の単位として認められる。
APのクラスのメリットは、受験料を払えば大学の授業料を払わなくても単位が取れること。
アメリカの大学の授業料は、日本の大学の授業料と比べるとかなり高額。
私が通っていた田舎の公立大学(授業料は安い)でも、住民料金(詳しくは過去記事「アメリカの大学のクレジットと授業料について」の⑥を参照)で1科目あたりの授業料が600ドル(約6万円)。
一方、アメリカの公立高校は義務教育なので授業料は無料、2010年に娘がAPのクラスを取っていた時のAPテスト 受験料は1教科85ドルだった。
(州によって違いがあるかも知れないし、年々受験料は上がっているだろうから、現在の料金がどうなっているのかはわからない。)
APのクラスを取って試験をパスすると、1/7の値段で大学の単位が取れてしまう。
アメリカの大学は学期毎に定額の授業料を払うのではなくて、単位の数で授業料が決まるから、大学で履修する単位数が少なければ、卒業までに払う授業料も安くで済む。
アメリカでは、高校を卒業すると成人とみなされ、親とはなれて独立する。
大学の授業料と生活費は、奨学金をもらったり、仕事やバイトをして、自力で払うケースがほとんど。
学生自身が、教育ローンを借りる場合も多い。
そういう状況なので、大学を目指す高校生たちは、授業が難しくてもAPのクラスを取るケースが多いです。
小学校までは、アメリカも日本もカリキュラムにあまり大差ないのですが、中学校以降になると、カリキュラムや仕組みが違って興味深いです。
アメリカの大学は授業料が高いのですか~
返信削除留学するなら大学から・・・なんて夢見ていたのですが
それは困った(^^;)
だから、よく映画などで奨学金をもらうために
がんばっている高校生などが登場するのですね~(-ω-)フムフム
中学以上では学科単位で教室を移動できるのが
いいな~って、ずっと思っていました。
ちょっと話がズレますが・・・
日本の悪質ないじめって、一年中同じ仲間で
学級が閉鎖的なことにかなり関係あると思うんですよね。
投稿: モッチーヌ。 | 2014年3月 9日 (日) 17時03分
>モッチーヌさん
削除コメントありがとうございます。
アメリカの大学は高いですよ~
特に留学生は住民料金の2~3倍です。
田舎の公立で住民料金なら、日本の国公立と大差ないと思いますが、高校を卒業したての学生にとっては、親世代と違って経済力がないので、払うのが大変だと思います。
虐めの件については、私もそう思って、以前に移動教室について記事を書いたことがあります。
投稿: yuuki | 2014年3月11日 (火) 07時10分
昔、40歳を過ぎて再び大学に入りました。その時、過去(普通の年齢の頃)の一般教養の単位が再び入った大学でも生きて、単位は増えました。
返信削除そんな制度が高校レベルからあるのはイイですね。
時折「飛び級」なんてあってもイイと思うのですが、昔は日本でもあったように聞いています、
アメリカにもあるのだろうか???
投稿: tora | 2014年3月 9日 (日) 17時07分
>toraさん
削除訪問&コメントありがとうございます。
アメリカには飛び級も留年も小学校からあります。
授業の内容に全くついていけないのに、学年だけ上がっていく「おちこぼれ」もないし、授業が簡単すぎて退屈することもないです。
中学以降になると科目ごとの習熟度別なので、1年生と3年生が同じクラスということもザラにあります。
投稿: yuuki | 2014年3月11日 (火) 07時10分