2015年4月19日日曜日

iPhone5c購入騒動1


 去年の秋にがスマホが必要というので、経済的な事情もあって、私の使っていたiPhoneを譲って、ファミリー契約の携帯番号をもう一つ増やし、私は暫く元のガラケーを使うことになった。

 スマホに変えて5カ月しか経っていなかったので、ガラケーに戻っても不便はないだろうと思っていた。
 ところが、(私は進化していなかったけれど)世の中は進歩していたのである。

 ガラケーのユーザーが減って、使いにくくなってしまっていた。
 ガラケーはテキスト(インスタントメッセージ?)はアルファベットしか表示されない。
 スマホから送って来た画像も容量が大きすぎてダウンロードできない。
 スマホから送って来た日本語のメッセージは、画像扱い。
とにかく、相手がスマホで送ってきているとアウトなのである。
 私のガラケーの機種はメモリが少ない上にWi-Fi機能もついていないので、インターネットにも接続できなくなっていた。
 インターネットに接続できないという事は、当然メールも読めない。
 世の中の進歩から取り残されて、(アルファベットのテキストの送受信以外は)電話をかけたり受けたりするだけのものになってしまっていた。

 不便だから、なるべく早くスマホに買い替えて欲しいとお願いしていたのだけれど、近頃のガラケーの不便さを体験していないは、私の不便なんかどこ吹く風。
 新しいアプリはダウンロードしまくるし、Wi-Fiを使って日本のテレビ番組の動画を見て笑っている。

 私がスマホを譲ったことに対して、一切感謝の言葉もなかったし、
「こんなことなら、スマホなんか譲らなければ良かった。」
と、少し後悔していた。

 そんな中ある日、
夫:「1Fのトイレの便器を買いに行こう。」
と、言い出した。

(`Д´)はぁ~?
私:「トイレ買うぐらいなら、私のスマホ買って返してよ!」
と言って、腹がたったので、黙って無視していると、

夫:「トイレ水漏れしてるし、1Fのトイレを交換する時に地下室の配管も交換するし、
配管の交換が終わらないと地下室の壁を戻せないから、地下室の仕上げもできない。
地下が仕上がらないと、家を売る時に不利になる。
スマホ、スマホってうるさく言うなら、この先リフォームなんかしなくて、家の価値が下がってもいいってことだな!」
と、わけのわからん理由で脅しをかけてくる。
(トイレの水漏れといっても、タンクから便器へのパッキンが緩くなっているのが原因で、床が濡れるようなタイプではなく、量もダダもれではなくて、ポタポタ程度の水漏れで、緊急性はない。)

私は、自分からお願いしなかったとしても、誰かのお世話になったら、恩は返すのが優先だろうと思ったのだが、
そこは、『心の理論』に欠ける、マジでスマホを買うより便器の方が優先だと考えているらしかった。

仕方がないので、例え話で説教することにした。
以下がたとえ話。

友人Aが失業して、お金がなくて毎日食べる物にも困っている状態だ。
自分も裕福ではないけれど、(朝食を抜くなど)ちょっと食費を削れば友人にお金を貸してあげられそう。
友人から頼まれたわけではないが、気の毒に思って、自分の食費を削ってお金を貸すことにした。

その後友人Aが無事に就職できて、収入が入って来るようになり、食事もちゃんととれているようだ。
ある日Aが話があると言うので、貸したお金を返してくれるのかとおもったら、その話に一切触れる事はなく、
「今度ローンを組んで、テーラーメイドのスーツを作ろうかと思うんだ。
これから仕事していく上でスーツは必要だし、やっぱりスーツはテーラーメイドだよな。」
と、言う。
確かにスーツは必要だけれども、テーラーメイドじゃなくて、経済的に余裕が出来るまでは既製品で十分だろうし、
自分だって、テーラーメイドのスーツなんて買ったことがない。
「そんなお金があるなら、貸したお金を返してくれよ」
と、Aに言ったら、
「俺が金を貸してくれと頼んだわけじゃないだろ!わかったよ、スーツ買わなきゃ(お金も返さなくて)いいんだろ!」
と、言い捨てた。

もし、次にAがお金に困っていたら、あなたは次も貸してあげますか?

例え話終わり。

そして、
「私だったら、次はAに絶対お金は貸さない」
と、コメントした。

その例え話をしても、
夫:「物を返せば、お金を返せば…」
と、言っていたので、
私:「分かっていないね。物やお金の話じゃないんだよ。信頼(信用)の話なんだよ。」
と、だけ言って、話を打ち切った。

 

大人を相手にSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)をするのは難しい…

と、いう事で、
長くなったので続きは次回に…

 

 

 

 

6 件のコメント:

  1. yuukiさん、こんにちは。

    何時も読みながら考えさせられ勉強になります。SST以外でも色々と出来上がった大人を変えるのは難しいですね。

    スマホは段々と機能が充実し、小さなコンピューターと電話を持っているようなものですから、使い慣れるとないと不便ですよね。

    後半のたとえ話、解り易かったです。

    投稿: omoromachi | 2015年4月19日 (日) 12時32分

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    1. >omoromachiさん
       こんにちは~
      訪問&コメントありがとうございます。
       そうですね。
      大人はある程度、リアクションのパターンが固まっちゃってますから、行動を変えていくのは難しいと思います。
       周りがいくら促しても、自身のパラダイムが変わらないと、行動に結びつかないので、本人次第ですよね。
       日本はまだ、ガラケーの需要も多いので、ガラケー向けのサービスが残っていると思いますが、こちらはスマホ一色になっちゃっています。
      ガラケーという、選択肢はほとんどないです。

      投稿: yuuki | 2015年4月21日 (火) 23時55分

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  2. こんばんは。
    勉強になります。
    私もどちらかと言えばSSTをする立場ですが、自分ができている自信もない。
    たとえ話っていいかもしれませんね。
    根気が必要なケースもありそうですが・・・(笑)

    投稿: 松G | 2015年4月19日 (日) 22時14分

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    1. >松Gさん
       こんにちは~
      訪問&コメントどうもありがとう。
       何にしても、指導する立場は忍耐は必要ですよね。
      私は短気なので、説明したり教えるのは苦手です。

      投稿: yuuki | 2015年4月21日 (火) 23時55分

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  3. 難しいですね、自分で自分の問題を直視出来ていない相手だと特に。
    日本語のメールのやり取りが一切出来ない。
    写真を送って貰っても容量上ダウンロード出来ない。
    どれだけ不便な思いをしつつ貴方にスマホを貸していると思っているの?
    毎日ストレスが溜まっていくの!私のスマホ、速攻返してくれるか新しいの
    を買ってちょうだい。
    それの所有権は私なのよ
    と直球してみますか?

    投稿: 瀬津喩 | 2015年4月20日 (月) 07時55分

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    1. >瀬津喩さん
       訪問&コメントありがとう~
       うちの夫がガラケーを使っていたのは3年以上前で、その頃はガラケーでインターネットもできていたんですよ。
       ところが、今はスマホのユーザーの方が圧倒的に多くなって、携帯電話のキャリアの会社が、ガラケー向けのサービスを止めちゃったんですよ。
       夫はそれを知らないので、以前のようにガラケーが使えると思っている。
      想像力に欠けるので、ネットやデータ通信が使えない不便さが想像できない。
       最初から私が譲らずに、夫に暫くガラケーを使わせて、不便さを分からせたら良かったんですよね。
      失敗しました。

      投稿: yuuki | 2015年4月21日 (火) 23時55分

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