10月19日の午後9時(アメリカ東部夏時間)にネバダ州ラスベガスのネバダ大学で、第3回目(最後)の大統領選TV討論会があった。
今年の選挙は候補者が候補者なんで、関心が薄く(関心があったって、アメリカ市民じゃないから選挙権はない)1回目と2回目の討論会は生中継では見ていなかった。
さすがに3回目くらいは政策の討論をするんじゃないかと思って見たけれど、両候補とも現実的で建設的な政策は一切提示されず、率直に言って、「やっぱり、見なきゃ良かった」という感想。
司会者がトランプ氏に
「アメリカの伝統として、大統領選が終わったら、負けた方は勝った候補者を支持するという慣習がありますが、あなたは選挙の結果を受け入れますか?」
と、言う質問をされたのに対して、
トランプ氏は
「その時になったら(考えてみる)。今は返事はしない。」
と、言っただけで、選挙結果を受け入れることを表明しなかった。
そこを、クリントン氏に突っ込まれて…
討論会が終わった後も、FOXのキャスターに「(選挙の結果を受け入れることを表明しなかった)。とんでもない返答」とコメントされていた。
(FOXはトランプ氏が出馬した共和党びいきのニュース局にも関わらずである。)
なんか、トランプ氏は爆弾発言をするんじゃないかとは思っていたけれど、「選挙の結果を受け入れるかどうかは返事しない」とは、恐れ入った。
この記事を書いている今頃(日本時間の10月20日の昼頃)は、日本のメディアでもこの事についてあれこれ騒がれているんじゃないだろうか。
大統領選といえば…
今年は夫に選挙登録のお知らせが来た。
アメリカは住民登録の制度がないので、日本のように選挙前になると自動的に有権者に投票の書類が送られてくることがない。
選挙に参加できる年齢(18歳)になっても、自分で登録しない限り投票権がない。
登録の手続きは(州によって色々だけれど、多くの州が)自動車運転免許を取得(更新・切り替え)する場所で登録できる。
一度登録しても、別の州に引っ越したりすると、転出先での登録が必要。
運転免許も州が変わると変更なので、ついでに登録していってくださいということなのだろうと思う。
登録すると投票者のリストに載って、やっと投票することができる。
投票者のリストは時々見直し(有権者じゃないのに登録されている場合などをチェックするため)されて、職員がリストから外すこともあるので、同じ州内に住んでいても選挙の時には自分がリストに載っているかどうか確認するように勧められている。
70年代くらいまでは、有色人種(特にアフリカン‐アメリカン)が投票できないように登録を制限(実質的に有色人種には禁止)していた州もあったらしい。
(←届いたお知らせ)
そのためか、有色人種の登録率は低く、大統領選の前になると、自分の得票数を稼ぐために未登録者の登録手続きを手伝って、投票してもらうという団体の活動が盛んになる。
夫に来たお知らせもそのような団体からのもので、アジア系の住民を対象にしているらしかった。
ソーシャル・セキュリティー・ナンバー(SSN)があって納税しているので、お知らせが来たのだろうけれど、残念ながら夫もアメリカ市民ではないので、選挙の登録はできない。
有権者ではないのに登録すると犯罪になってしまうので、返信しない事にした。
アメリカ大統領選、日本にとっても他人事じゃありませんからね。
返信削除誰がなるのかで日本経済も大きく影響します。
いつもT氏の演説を見て思うのですが、
彼の話し方(ジェスチャー)は、子供が駄々を捏ねているように
見えます。
言っている内容も大人の話しではない気が…
それでも支持者がいるんですよね。
さて、アメリカの未来は、どうなるのかな?
投稿: エルザ | 2016年10月20日 (木) 14時51分
>エルザさん
削除こんにちは~
訪問&コメントありがとうございます。
今回の選挙はどっちの候補者もハズレ。
民主党の候補者がヒラリー氏じゃなかったら、トランプ氏もここまで生き残れたかどうか…
ただ、トランプ氏の演説は感情に訴えるタイプの話し方で、他の候補者と比べると使っている言葉も単純なので、誰にでもわかりやすいんですよね。
専門用語や難しい言葉を駆使して煙にまくような政治家の話し方よりは、ストレートなので受けがいいのかも…
投稿: yuuki | 2016年10月24日 (月) 02時53分