2018年1月27日土曜日

結婚記念日2018
アメリカでの結婚の手続きなど

 私たち夫婦には結婚記念日が3つある。

(↑結婚記念日に作ったディナー)

 一つは入籍した日、もう一つはアメリカで結婚式を挙げた日、最後が日本で式を挙げた日です。
  今週はそのうちの一つのアメリカで挙式した記念日が25周年(銀婚式)を迎えたので、和食でディナーにすることにした。

(↑鰻のひつまぶし)

 アメリカで式を挙げた当時はは留学生で学生結婚だったため、日本のような挙式&披露宴できる経済力もなく、教会で式(セレモニー)だけと思っていたのだが、教会で式を挙げるためにはあれこれ手続きが必要だった。
 戸籍制度のないアメリカでは(州によって細かいところは違うけれど)、教会の神父などの宗教の儀式を行える資格のある人かシティーホール(市役所)などにある裁判所の裁判官の元で宣誓することで結婚した事になる。
(日本のように役所に書類を提出しただけで結婚した事にはならない。)

(↑アボカドと長芋のスモークサーモン巻き)

 教会や裁判所に行く前にはマリッジ・ライセンスなるものを市の役所や出先機関で発行してもらわなくてはならない。
 マリッジ・ライセンスは結婚をするカップルのそれぞれの生年月日や結婚歴などをフォームに記入して窓口に提出、受理されると提出したフォームと空白の結婚証明書が渡される。

(↑天ぷら)

 私たちが式を挙げた州では、女性はマリッジ・ライセンスを取得するためには風疹の予防接種を受けていなければならず、予防接種を受けてくるようにと言われたが、日本で既に受けているので日本語の血液検査のカードを近くの町医者に持っていって、医者に英語で風疹の抗体があることを証明する書類を書いてもらって提出した。
(医者も日本語が分かるわけでもないのに、こちらの説明を聞いてあっさり証明書をかいてくれた。さすがアメリカなんとも大雑把な…)

(↑牛のたたき)

 挙式には司式者(神父や牧師や裁判官など)と結婚するカップルと証人2人の最低5人必要。
 マリッジ・ライセンス(フォーム)と空白の結婚証明書を持って教会に行き、式を挙げると司式者がマリッジ・ライセンスと結婚証明書にサインをしてくれる。
 司式者の他には2人の証人のサインを書く欄があって、サインされたマリッジ・ライセンスと結婚証明書を持ってまた役所の窓口に戻ってマリッジ・ライセンスを提出してやっと結婚の手続きが終了する。
(結婚証明書の方は自分たちで保管して提出はしない)

 ざっと、こちらでの結婚の手続きについて書いたけれど、資格を持った人の司式で宣誓しないと結婚した事にはならないというのが面白いなぁ…と、思った。
(アメリカは州によって法律が違うし、私たちが結婚したのは25年も前の話だから今は違っているかもしれないけれど…)

(↑デザート:チーズパイ)

 余談だが、アメリカで結婚式を挙げた時に、周りの人にアメリカで結婚するなら永住ビザも取ってしまえばいいのに…と言われた。
 あの当時は9.11のテロの前で、留学生にもSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)を発行していたし、永住ビザも取得が簡単だった。(現在のDVプログラムが始まる直前で、抽選制度ではあったけれど、今ほど認知度も高くなく抽選に当たりやすかったし、抽選でなくても手続きを踏めば簡単に取得できた。)
 まさかそれから約10年後にアメリカに母子留学するとは想像しなかったし、ましてや銀婚式をアメリカで迎えるとは思いもよらなかった。
 「人生って何が起こるかわからないよなぁ…」
と、感慨に耽った日でもありました。

 

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