以前の記事に書いた事があるのだけれど、夫はオプティミスト(ポジティブ思考)であるのに対して、私はどちらかと言えばペシミスト(ネガティブ思考)寄りの思考パターンを持っている。
夫はポジティブ思考は思考なのだが、世間一般で推奨されているポジティブ思考とは何か違うような気がする。
夫の場合『楽天的』はあてはまっても『楽観的』はあてはならないのではないのかと…
辞書を引くと、『楽天的』も『楽観的』もほぼ同義語で、和英辞典で引いてもどちらも『Optimistic』でとくに違いはない。
日本語の微妙なニュアンスかもしれないけれど、 私はオプティミストって大まかに『楽天』と『楽観』の2種類に分類されるのじゃないかと思う。
夫は『楽天的』なタイプだと思う。 夫の思考パターンは『性善説』、『取らぬ狸の皮算用』、『世の中上手く行かないはずがない』と、いう感じで、自分にとって都合のいい結果が得られると、何の根拠も裏付けもなしに思いこんでいる。
そして、自分の思った通りに事がはこばないと、立ち往生してしまう。
一方で『楽観的』なタイプの人は、『●●が△△だからうまくいく』など、ある程度の根拠や裏付けがあって良い結果を期待する。
『人事を尽くして天命を待つ』タイプで、結果が望んだ通りでなくても受け入れられるのではないかと思います。
ポジティブ思考を『楽天』と『楽観』の2つに分類したのはあくまで私見なので、異論もあると思うけれど、私のイメージとしては『楽天』はポジティブ思考のデメリットの部分なのかな?という感じです。
余談:
アメリカ人は圧倒的にオプティミストが多い。
言語の違いもあるとは思うのだけれど、会話の中でも肯定的な表現が多い。
例えば、やるべきことをやった時でも"Good job.(凄いぞ、大したものだ)"というし、失敗した時(や学校などで答えを間違った時)でも、日本だったら「残念だったね」と言われそうな場面で、"Nice try"と言う。
"Nice try"と言われると、間違うことも恥ずかしくないような気持ちになるから不思議。
プレゼントをする時も、日本だったら「つまらないものですが…」というところを、アメリカ人は「あなたの為に”特別に”選んだのよ~」とサラッと言ってのける。
他にも、日本人が自分の家族のことを話す時には謙譲して話すのに、アメリカ人は自分の家族を他人の前でべた褒めに褒めるし、自慢もする。
聞いている方も、適当に「凄いねぇ~」などと流していて、日本のように「自慢が鼻につく」と敬遠される事はほぼない。
アメリカで暮すようになって今年で13年目だけれど、未だに私は誰かに褒められると日本人の癖で反射的に、「いえいえ、そんなことは…」と言ってしまって相手に微妙な顔をされる。
その時に、「しまった、『ありがとう』で流せばよかったんだ…」と気づくのだが…
日本とアメリカの文化の壁は思ったよりも厚いのであった。
yuukiさん
返信削除面白い所に目を付けましたね
国民性の違いってありますね。
日本は、子供の頃から謙遜するよう教えられます。
私も在米中、アメリカ人の友達に指摘されました。
なぜ、日本人は誇りを持たないのか?と
誇り・・・
その時点で考え込んでしまいましたよ
楽天と楽観。
日本人は、言葉を細かく訳しますからね。
その違いを英語にするのは難しいですね。
投稿: エルザ | 2018年8月20日 (月) 13時47分
>エルザさん
削除こんばんは〜
訪問&コメントありがとうございます~
日本は『出る杭は打たれる』ですものね。
とにかく良くも悪くも目だっちゃいけない。
私も語学学校に行っていた時に、担当の教師に「あなたに足りないと思うものはなんですか?」と聞かれて、「Confidentです」と答えたら、「そうだよね、Confidentのある奴はもっとうまくやってるよね。」と同意されました。
楽天と楽観は日本語でもほぼ同義語ですよね。
日本語は殆どの場合、中国語や英語などと比べると言葉の数は少ないと思います。
『みる』という言葉も、日本語だとLookもWatchもSeeもObserveもViewもJudgeもRegardもTake careもTryも『みる』という音で済んじゃいますもの。
漢字がなかったら大変だと思いますよ~
投稿: yuuki | 2018年8月23日 (木) 13時11分
確かに「天」と「観」の使い分けは、納得しますね。他人任せ、他罰的な発想で「天のせい」にするか。地力で「観た」結果と考えるか、この違いですね。鋭い!アメリカ人論も興味深いです!
返信削除投稿: 正体不明 | 2018年8月21日 (火) 08時13分
>正体不明さん
削除訪問&コメントありがとうございます。
私にとっては、『天』という言葉は、『天然』とか、『天真爛漫』とかのイメージが強くて、自分で考える作業をしていない感じがします。
アメリカ人はオプティミストが多いです。
さすがヨーロッパの旧世界から渡ってきて、原住民を追い出して開拓した人たちの子孫だけあるって感じです。
投稿: yuuki | 2018年8月23日 (木) 13時11分
夫さんの「人生うまくいかないわけがない」的なオプティミシズム(って言葉があるのかどうか分からないけど)は、ある種の才能かもしれませんね。
返信削除少なくとも「絶望」という感覚とは無縁の人生なのだろうなぁ...と思います。
日本文化は、かつては「謙遜は美徳」だったのに、最近は「完璧でないことを許さない」文化になっている...と思います。
もう少し、肩の力を抜いて、たまには「こんな状況なのに、生きてるなんて...私って最強?」くらいの気持ちで圧しきる生き方もありかも。
投稿: 梓 | 2018年8月22日 (水) 16時56分
>梓さん
削除訪問&コメントありがとうございます。
うちの夫の場合は、物事が自分の思う通りに動いているうちはいいのですが、予想外の事に出くわすと、パニックになったり、責任転嫁するので才能というよりは短所です。
長所と短所は表裏一体というけれど、短所の方が出ちゃうと目も当てられないです。
『絶望』という言葉はないけれど、周りに『責任転嫁』するので厄介です。
投稿: yuuki | 2018年8月23日 (木) 13時11分