2012年3月2日金曜日

アメリカのセックス産業とポルノグラフィー

「前回の記事のUPの予定日は閏日だったんだ~、そうか、今年は閏年、オリンピックイヤーで大統領選挙の年だ。」
と、この記事を書きながら気がついた。

 さて、前回の記事で、怪獣(15歳)が避妊と言われてもピンときていない様子だったと言うことを書いたのだけれど、アメリカでは性風俗産業とそれ以外の生活の区分がしっかりされているので、性に関心のない子はポルノグラフィーにふれる機会は全くと言っていいほどない。
 そのため、うちの怪獣の様に高校生になってもセックス(性交渉やポルノ)についてあまり知らない子どもも多い

  いろんなことにアバウトだったり、先進国で最悪の医療制度だったり、護身用として銃が簡単に手に入れられるので銃の事故がおおかったり、アメリカで暮らしのデメリットもあるけれど、性風俗産業とそれ以外の生活の区分がハッキリしていて、ポルノが公の場ではタブーだということは、アメリカ暮らしのメリットの1つだと思う。

 アメリカのポルノグラフィーや性風俗産業は日本の様に、局部が見えないように修正をかけたりしないで丸出し(らしい、独身時代にバチェラーパーティーで性風俗のお店に行ったことのあるの証言)。そのせいか、日本人はアメリカは性に関してオープンで、早熟な国だと思っているようだけれど現実は逆。

  ポルノも性風俗も厳しく制限がかけられていて、自分からすすんで近づかない限りそれらのものに偶然出くわす確率は全くと言っていいほどない。日本の様に行きたくもない人が、会社の「付き合い」や「接待」で性風俗のお店に行くことを強要されることもない。(第一、「付き合い」や「接待」自体が滅多にない。)
 売春は、ネバダ州のラスベガスでのみ合法。残りのアメリカ全土で違法。
 言葉やしぐさに関しても、卑猥なものは規制が厳しくて、この間のスーパーボウルのハーフタイム・ショウでマドンナの共演者が中指を立てる仕草をして、ライブ放送でカットできなかったため放送局があわてて謝罪するくらい厳しい。

 基本的にアメリカは、ポルノを見たい・性風俗にいきたいと思う人の自由を認めるが、ポルノを見たいと思わない・性風俗に行きたいとは思わない人が見たくもないポルノを目にすることのない自由も認めると言うスタンス。
(判断能力の未熟な未成年も、成人になるまではポルノを見る機会を保留にすると言う考え。)
 「見たい人・行きたい人だけが、そのサービスを提供している場所に行けばいい」と言う考え。

 それに対して日本では、駅前に性風俗産業の広告が並び、コンビニでポルノ雑誌が子どもの目に付く棚に並んでいて、電車の吊り広告に性的なゴシップの見出しや写真が掲示され、子どもの見ている時間帯にテレビで性的なシーンやジョークが飛び交う番組が放送され、サラリーマンが「付き合い」「接待」と称して性風俗のお店に行く。
 ポルノを見たくなくたって、普通に目を開けて歩いていたら見えてしまう。見たくない人にとっては「目にすることのない自由」はない状態

 日本に仕事で滞在したり、転勤で住んだことのある外国人は一様に、「日本の街にポルノが溢れかえっていることに驚いた」と話す。
(もう1つの驚きは駅前のパチンコ屋。実質的なギャンブルが堂々と認められていて、子どもの目に付く場所にあるのが理解できないらしい。)

 の職場の同僚で、つい最近まで日本に住んでいたトルコ人も
「日本はポルノだらけだ。あんなにポルノが沢山晒されていて、日本人は恥ずかしく思わないのか?」
と、こぼしていたらしい。

 この間日本のインターネットのサイトで、「ブックオフで小さい女の子がAVのパッケージを凝視している画像」が話題になっていたし、ポルノだらけの社会が子どもの教育にいい影響を及ぼすとは思えない。子育ての環境を考えると、日本もアメリカの様に、性風俗産業とそれ以外をきっちり分けてくれたらいいのに…と思う。

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