2013年7月27日土曜日

IEPもどき


 4月のはじめくらいに、ブロ友さんと、
「日本の学校や教育委員会など(教育に携る公的な機関)は融通が利かない。」
と、いう話になって、
 そのうち、我が家が日本で体験したことを記事に書くと約束していたのだけれど、延び延びになったまま早3ヶ月が過ぎてしまった。

(*_ _)人ゴメンナサイ

 日本にいた頃私たちの住んでいた市では、障害児は就学前に教育委員会の職員と面接があって、面接の結果で養護学校特殊学級(特別支援学校と特別支援級のこと。当時はまだそう呼ばれていた)か普通級に就学するかが割り振られていました。

 うちの怪獣は言葉が喋れた事、(1対1での)指示がとおる事などから、普通学級に在籍するように言われました。

 特殊学級について質問をしたのですが、職員に
「お宅のお子さんが通う予定の学校では、特殊学級に車椅子のお子さんが在籍していて、職員の一人がそちらにかかりきりで人手が足りないので、自分の身の回りのことが出来る子は普通級に在籍して欲しい。」
と、言われました。

 その時は勉強不足だったことも手伝って、
「(経験のある)教育委員会の職員がそう判断するなら、そのほうがいいのだろう」
と、深く考えずに普通級に在籍することになりました。

 ところが、 実際就学してみると、普通学級では色々不都合が出てきたので、教育委員会に補助の人をつけてくれるようにお願いに行ったのですが、普通級に在籍していることを理由に断られてしまいました。
(詳しい経過は過去記事「留学のきっかけ」と、それに続くシリーズに書いてあります。)

 普通学級に在籍するということは、普通学級のカリキュラムに個人が合わせていかなければならない状態で、ハンディや問題を抱えている子がいても、学校や教育委員会は対策を講じる義務がないのだ、という事がわかって愕然としました。 

 

長くなりそうなので、続きは次回に… 

8 件のコメント:

  1. うちの子の学校では

    普通学級と支援学級をいったりきたり
    することがあります

    支援の必要度にもよりますが
    大人数の中で過ごす体験の機会を
    出来るだけ増やす・・・という事が
    目的のようです

    いろいろな児童が共に過ごすことで
    身体的・精神的ハンディを持つ
    人との接し方・偏見を持たず接する事

    また支援が必要な児童の側も
    普通学級で過ごすことで
    特別じゃない中で過ごすことに
    慣れていきます

    その際支援学級の先生が1人(担当制)
    一緒に来て担任と共にサポートします

    1年生からそうやって過ごすと
    3年生くらいになるとかなり落ち着いて
    行動するようになったり
    周りの児童もその子の特性をよく理解して
    接したりフォローしたりしています


    投稿: Lino | 2013年7月27日 (土) 08時40分

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    1. >Linoさん

      コメントありがとうございます。
       Linoさんの所は普通学級でも補助がついているのですね。
      特殊教育は、地域や学校によって本当に色々ですね。
       うちの息子が入学したのは10年前なので、今は息子の通っていた学校も変わっているかもしれないです。

      投稿: yuuki | 2013年7月28日 (日) 11時52分

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  2. わぁ~、何か典型的な感じですね。
    教育委員会の人なんて、まるで知識がなく
    駄目駄目ですよね~~
    それはほぼ全国共通なんじゃないでしょうか?
    私の町の教育委員会の人は、
    発達障害のお子さんを持つ親御さんに
    「色々教えてください」って言ったそうです。
    転校の際に教育委員会に相談に行った時、
    逆に色々聞かれてしまうという・・
    私はそんな状態だという事を知らなくて
    中学に上がる時に就学相談行きましたが、
    いやあもう本当に素晴らしい対応でしたよ
    発達障害に関しては、今後も何も進んでいかない
    感じなんでしょうね。
    そういえばアメリカでは5月よりASやPDDという
    診断をつけなくなった(なくなった)
    とききましたが、それによる影響は出ていますか?

    投稿: 母 | 2013年7月27日 (土) 10時56分

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    1. >母さん

      コメントありがとうございます。
       息子が小学校に入学した頃は、私たちも特殊教育に無知で、色々ありました。
       日本のIEPは始まってまだ10年経っていないので、手探りの状態なのかも知れませんね。
       現在息子の通っている高校では、診断名よりも、個人がどのような支援を必要としているかに注目して指導計画を立てるので、診断名が変わることでIEP事態に変化は見られないです。

      投稿: yuuki | 2013年7月28日 (日) 11時52分

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  3. おかしな話ですね。
    人手が足りないから、意に反して普通学級にさせられたにも拘わらず、普通学級に在籍している事を理由に補助教員をつける事を断られるとは…。

    市町村で差があるのでしょうね。
    福祉や教育は、地域によって格差が生れない様にして欲しいですね。

    投稿: HIRO | 2013年7月27日 (土) 12時43分

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    1. >HIROさん

      訪問&コメントありがとうございます。
       多分、親が強く希望すれば特殊学級に入れたと思います。
      その当時は私たちも学校の仕組みがよくわからなくて、特殊学級と普通学級の違いを知らなかったので、特に希望しなかったんですよね。
       特殊学級在籍で、普通学級に通級という形なら、同じように普通学級で過ごしていても補助をつけてもらえたのだと思います。

      投稿: yuuki | 2013年7月28日 (日) 11時52分

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  4. モッチーヌ2024年8月24日 1:07

    今の特別支援教育がスタートする前のこととはいえ、
    本当に頭がカタイですよね
    なんでもマニュアルどおりというか・・・
    困っているなら こうしましょう、って
    柔軟に動けないんでしょうかね~
    「前例がない」という決まり文句も、
    マニュアルに載ってるんじゃないでしょうか
    子どもの困り感を感じ取って、教育委員会に訴えた
    yuukiさんの行動力はすばらしいと思います
    今でさえ専門家が足りないと感じるのですから
    当時はほとんど理解されなかったのでは・・・

    投稿: モッチーヌ。 | 2013年7月28日 (日) 01時19分

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    1. >モッチーヌさん

      いつもコメントありがとう~
       お役所関係は、柔軟性に欠けますね~
       お役所は「こんなサービスがありますよ」って公開しないんですよ。
      (宣伝して市民がサービスを求めて殺到したら困るから。)
       困ってるんですが何かサービスはありませんか?と訊いて初めて、受けられる可能性のあるサービスの説明をしてくれる。
      「叩けよさらば(場合によっては)開けてやっても良いぞよ」
      って、感じです。

      投稿: yuuki | 2013年7月28日 (日) 11時52分

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