2013年11月24日日曜日

青天の霹靂
-アメリカで失業-

 前回の記事に、の転職のことをちらっと書いたのだけれど、去年の11月に入ってすぐ、がレイオフを言い渡された。

 表向きの理由は、「前年よりもパフォーマンスが下がったから」というものだったけれど、
何がどのように下がったのかの説明もなく、レイオフを言い渡される以前にパフォーマンスが下がっていることの注意も警告もなし、問題点を改善するための援助もなし、など、解雇のための法的な手続きを踏んでいない、所謂不当解雇だった。

 おそらく本当の理由は、直属の上司がを嫌っていたため。
 上司が嫌っていたからではないかと考える根拠は2つ。

 一つは、会社のサポートでグリーンカード(永住ビザ)を取得してまだ半年だったこと。
永住ビザの申請には、弁護士を雇ったり申請料を払ったりなどお金がかかる。
永住ビザの費用は雇用主が払わなければならないことになっていて、グリーンカードをサポートした従業員に取得直後に辞められたら会社は大損なので、外国人はビザが切れたら使い捨てにすることが多く、長期間雇いたい特別の理由がない限り、永住ビザのスポンサーになることはない。
 表向きの理由が本当ならば、グリーンカードの申請中にすでにパフォーマンスが下がっていた筈なので、申請を取り下げれば済んだのにそれがされていない。
 取得後にパフォーマンスが急激に下がったとしても、かかった費用を回収するために様子を見るのが普通で、すぐに解雇と言うことは考えにくい。

 もう一つは、パワハラが酷かったこと
 いくら個人的に嫌っているからといっても、仕事の成績が良いと辞めさせることは出来ないので、
・他の同僚の2~3倍の仕事(しかも業績が悪く問題が山積みの仕事)を割り振り、
・必要な情報を知らせず、
が進行役を勤める会議では議題とは関係のない話題を持ち出して妨害したり
・不必要なレポートを書かせて、何度も書き直しを要求して、本来の仕事をする時間を減らしたり、
・取引先とのミーティングからわざと外したり、
など、仕事の足を引っ張るためのパワハラがすごかった。
 だけでなく、気に入らない部下には嫌がらせをして、自己都合退職するように仕向けていたみたいで、この上司がボスになってからの他にもすでに3人が仕事を辞めていた。

 アメリカでは、上司が気に入らない部下をレイオフすることはよくあることみたいで、アメリカ人の友人にレイオフのいきさつを話したら、全員が「自分も同じ経験(上司と上手く行かなくてレイオフされる経験)をしたことがある」と話してくれて驚いた。

 の働いていた会社の規則によると、
パフォーマンスが良くなくてレイオフになる場合、
「1ヶ月は企業内で転職先を探すことができ、
1ヶ月以内に仕事が見つからなかった場合には、そのまま退職するか、3ヶ月間のスキル向上プログラムを受けて成績が良ければ元の部署に戻れるが、そうでなければ解雇」
と、いう仕組みになっていた。

 解雇を知らされた当日には知らなかったのですが、の以前の同僚そのプログラムを受けたことのある人にコンタクトを取って話を聞いたら、
「3ヶ月プログラムは、会社が『不当解雇』で訴えられないようにするための見せ掛けのプログラムで、社員のスキル向上のためではない。
到底達成できないようなタスク(課題)を与えて、やめさせる口実を作るためのもの。
3ヶ月プログラムを受けた人で元の部署に戻れた人は1人もいないから、プログラムの期間中に就職活動して別の会社を探したほうがいい。」
と、教えてくれた。

 この元同僚の話や、その他の状況から、その会社に残れる可能性はほとんどないことがわかったので、社外への転職活動をしなくてはならない状態でした。

長くなったので続きは次回…  
 

追記
 がレイオフになったのは去年の11月で、約1年前のことです。
冒頭に去年の出来事だと書いてあったのだけれど、目立たなかったみたいで誤解が起こってしまったみたいなので、わかりやすいように赤字に変えてみました。
紛らわしくてスミマセンでしたm(_ _)m

6 件のコメント:

  1. パワハラ・・・
    実に不愉快ですね

    その上司の評価は誰がするんだろうと
    ふと考えてしまいました

    PCはやりやすいようにアップデート
    してみて下さいね

    投稿: Lino | 2013年11月24日 (日) 08時56分

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    1. >Linoさん
       いつもコメントありがとうございます。
       直接パワハラをしていた上司だけじゃなくて、日本のチームのマネージャーもグルで嫌がらせをしてましたからね。
      ダブル・パワハラでした。
       PCのアップデートは夫に任せました。
      私は使って慣れるだけになりそうです。

      投稿: yuuki | 2013年11月25日 (月) 10時08分

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  2. アメリカでは労基はどうなっているのですか?
    パワハラなら訴える事が出来るのでは?
    手間も時間もかかるでしょうし大変だけど、権利の
    主張はお得意の国柄ではありませんか?

    とにかくプログラムの3ヵ月で次を決めるようにした
    方が良いですね。
    前の記事ではありませんが自分がどれ程頑張って
    来たかをそれこそ欧米人並みに売り込みをして。

    落ち着くまで気分になれないかもしれませんね。
    応援しています。
    頑張れyuukiさんご一家

    投稿: 瀬津喩 | 2013年11月24日 (日) 12時57分

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    1. >瀬津喩さん
       コメントありがとうございます。
       追記にも書いたんですけれど、この記事1年前の出来事です。
      心配かけてすみません。
       アメリカでは、日本のように労働基準局が動いてません。
      企業と揉め事を起こすと、転職が難しくなるので、よっぽどのことがないかぎり訴えることはないです。
      それに、訴えて職場に残れても嫌な上司の下で働くことになるので、普通は別の会社に転職します。

      投稿: yuuki | 2013年11月25日 (月) 10時08分

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  3. モッチーヌ2024年9月1日 23:15

    以前、旦那さまのお仕事のことでいろいろあったと
    言っていたのはこのことなんですね・・・w(°O°)w
    パワハラは今や日本でも珍しいことではなく、うつ病患者が急増中らしいです。
    3カ月プログラムというのは、日本で言う『追い出し部屋』に近いですね~
    旦那さまはたまたま反りの合わない上司の下にいたというだけで
    とても悔しい思いをしましたね(-"-)
    本当にアメリカは仕事に関してシビアなんですね・・・
    だから転職も簡単にできてしまうのかもしれませんが
    逆に日本の終身雇用なんて生温くて意味が解りませんよね

    投稿: モッチーヌ。 | 2013年11月24日 (日) 23時55分

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    1. >モッチーヌさん
       コメントありがとうございます。
       アメリカは日本以上に上司の力が強いです。
      うちのケースは、上司と相性が合わないと言うか、元々はその上司は同僚だったんですが、昇進して夫の上司になったんです。
      うちの夫は出世欲はなかったのだけれど、技術に関してはうちの夫の方が詳しくて、その上司は自分の地位が脅かされるのじゃないかといつも気にしていたみたいで、どうしても解雇にしたかったようです。

      投稿: yuuki | 2013年11月25日 (月) 10時08分

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