ミニクーパーS購入

　６月の上旬に、購入から約10年乗り続けて来た98年製のセダン車が故障。
　セダン車はここ数年調子が悪く、買い替えを考えていたのだけれど、マニュアル車で（クラッチ付の）新車は全くと言っていいほどない。
　どうやらトラディショナルなマニュアル車のモデルは2000年代前半で、生産が殆ど終わってしまったらしい。

　中古のマニュアル車を探すも、どれもうちのセダン車と同じ年代で、走行距離もかなりいっている物ばかり。

　同じ年代の中古車を買っても、うちの車と同じようにいつ故障するか分からないので、購入を躊躇っていた。

　そんな状況の中、夫が買いたがっていたのは、ミニクーパーS。
　ミニならヨーロッパ車（BMW）だし、未だにマニュアル車も製造しているし、改造用のパーツもたくさん出回っているから、購入後も色々手をかけて楽しめると考えたかららしい。

 

　うちのセダン車が故障する前から、ミニの中古車を探していたが、セダン車が故障してからはディーラー巡りをしたり、中古車屋を回って本格的に探し始めた。

　新車じゃなくて中古を探していたのは、経済的な理由（故障したセダン車を修理して乗れるようにする＋もう1台のSUV車もマイナーな修理が必要で、修理にお金がかかるため）もあったが、どうせノーマルじゃなくて改造するなら、新車を買うよりは中古の状態のいいのを買って、パーツの購入にお金を使いたかったかららしい。

　私は特にミニに思い入れはなかったので、マニュアル車で年式が比較的新しく、走行距離が短ければどのメーカー＆モデルでもいいと考えていたけれど、夫はミニ以外は探す気が全くない。

　色々揉めた挙句、７月17日に個人売買でミニクーパーSを購入した。

　年式は2006年と少し古めだし、走行距離も10万マイル（16万㎞）以上で、おまけにリビルト（事故車を直したもの）だったが、持ち主が整備工でメンテナンスされていて、夫が乗ってみて問題なかったし、何よりお値段が安かったので決めたらしい。

　アメリカでは、サルベージ（事故車）は車の登録証に記載される。
　サルベージのままではナンバープレートが発行されないので公道で乗ることはできない。
　修理を終えて検査を受けると、リビルトと登録証に記載されてナンバープレートは取得出来て公道も走れるようになるが、自動車保険に制限が出てくる。

　そのため、リビルト車は値段も市場価格の30～80％と安い。
　けれども、リビルトもサルベージも所有者が変わっても記載が外されることはなく、登録証に記載されたままなので、ディーラーは引き取らないし、転売する時にも安い値段で買いたたかれる。

　きちんと修理されていて検査も受けていれば乗るには問題はないが、乗り潰す覚悟でなければ買えない車。

　今回買った車も故障して動かなくなるまで乗り潰すんだろうなぁ…

 

 

追記：

　購入して翌週の火曜日、動かなくなったセダン車のライセンスプレート（ナンバープレート）をミニに移転する※ための手続きに行った。

　リビルト車だったので、手続きがややこしくないのかな？と思ったけれど、普通の移転手続きと同じで、料金もミニの所有者変更の手続き代とプレートの移転手数料とタックス（購入価格×売り上げ税率）だけで済んだ。

※　ライセンスプレートの移転
　アメリカでは自動車税ではなくて、ライセンスプレート（ナンバープレート）にライセンス料が課されていて、一年ごとに更新になる。
　日本では公道で乗らない場合は廃車手続きをして、ナンバープレートを返納するが、アメリカではライセンス料を払わないと自動的に日本の廃車と同じ状態になって公道を走れなくなる。
　ライセンスプレートは返納しない。
　公道で乗りたい場合は、ライセンス料を払えばまた乗れるようになる。

　プレートに料金が課されているので、車を買い替えたりした場合、次の更新まで期間が残っていれば、移転手続きをして古い車のプレートをそのまま使うことが出来る。
（四輪から二輪への移転など、車の区分が変わる場合は別途料金が発生することもある。）