2020年1月5日日曜日

グループ・プレゼンテーション (対人コミュニケーションのクラス)

 去年の秋学期は異常心理学のクラスの他に、インターパーソナル・コミュニケーション(対人コミュニケーション?)のクラスも取っていました。
コミュニケーションは教養の科目の一つで、いくつかあるコミュニケーションのクラスの中で、インターパーソナル・コミュニケーションのクラスは入門のクラスなので、教養の単位の要件を満たすために取る学生が多いです。

 英語(グラマー)のクラスは主に文章を書く技術の習得のためのクラスなのに対して、コミュニケーションのクラスはスピーチやプレゼンテーションなど、会話や口述の技術を学ぶクラスです。

 インターパーソナル・コミュニケーションのクラスの目的は、心理学やコーチングの応用で良い(健全な)人間関係を築くスキルを学ぶことで、私が秋学期に取ったクラスはエッセイが2本、ブックレポート(課題図書のリストの中から1つを選んで自分の生活への応用などを書く)が1本、個人のプレゼンテーション、グループ・プレゼンテーションと1週間に1度テキストを読んで受けるチャプターテスト11回の構成になっていました。
 グループ・プレゼンテーションは最後の課題で12月11日と16日に、分けて発表がありました。

 このグループ・プレゼンテーションがきつかった~
 インターパーソナル・コミュニケーションなので、グループ内の人間関係をどう築いていくかも採点の対象でした。
私のグループはアメリカ人の20代前半の勤労女子学生のMさんとSさん、オーストラリア人の二十歳のNくん(発達障害あり)、そして私の4人でした。
(元々はもう一人アメリカ人の女子Jさんがいたのですが、個人のプレゼンテーションを発表することができず、クラスに来なくなってしまいました。)

 個人のプレゼンテーションは自分のペースで準備ができるのだけれど、グループはまずメンバーが集まって意思決定をしないといけない。
ところが、アメリカ人2人は仕事をしているので、なかなか4人で会うことができない。
 発表3週間前になっても、何も決まらず、おまけに(割り振られた)発表の内容についてもアメリカ人二人はよく理解していない模様。
なのに、私は母国語が英語でなくて、N君は発達障害で2人ともアメリカ人ほど米語が流暢でないので、アメリカ人2人は発表の内容についてもよくわかっていないにも関わらず、イニシアティブをとりたがり、アウトラインやシナリオを書いてくるというので任せると、仕事が忙しくてやってこなかったという始末。
 これじゃぁ、とてもじゃないけど発表の日に間に合わないと思ったので、教えている教師に相談に行くと、
「あなたとN君で2人でプレゼンできるアウトラインとシナリオを書いて次のミーティングに持っていって、MさんとJさんが納得できなかったら、グループを分けてあなたとN君の2人で発表しなさい」
と、アドバイスされました。

 それで急遽N君に連絡を取って、Nくんのお母さんも通訳?として交えて3人でアウトラインとシナリオを作りました。
(N君は、レポートの締め切りの日に、教師がレポートを出すようにと言わなかったので、レポートは仕上げて持ってきていて、ほかの生徒がレポートを提出しているのを見ていたにも関わらず、レポートを出さずにトラブルになった事があり、普通の会話の仕方では意思の疎通が難しい。)
 週明けのグループのミーティングの時に持って行ったら、Mさんは(あれこれ考えるのが面倒だったのか)N君と私の書いたシナリオでOKでした。Sさんは自分のやりたかったものと違うと不満でしたが、グループから抜けても一人では発表できないので渋々承諾しました。

 文句を言うなら、自分でアウトラインとシナリオを書いてくればいいのに…

 週明けミーティングの時点で発表まで16日、1週間に1度しか4人揃って会えないので、発表までに多くても3回しか練習できないにも関わらず、アメリカ人女子2人は私たちが作ったアウトラインとシナリオを変更しようとするので、非常に困りました。

 本来の発表予定は12月9日と11日だったのですが、私たちのグループも含めて準備のできていないグループが多かったのか、11日と16日に延期になりました。
 私たちのグループに割り振られたのは最終日の16日でしたが、Sさんが「家族の用事で16日は欠席する~」と、言ったので11日の発表に代えてもらうことになりました。
 当初発表予定だった9日の授業は、発表の準備をする時間になったのですが、私たちのグループは発表2日前なのにシナリオが出来上がっていない状態でした。
 教師の勧めで、前半の2つはスキットで後半はレクチャー形式の発表にすることが決まっていたのですが、後半のレクチャー形式の部分の細かなセリフなどが決まっておらず、ほぼ即興で発表することに…

 アメリカ人のMさんとSさんは、アウトライン作りに関わっておらず、内容についてもあまり理解していないのに、「後半部分をリードしたい!」と、主張。
(とにかくリーダーをやりたがる、これぞアメリカ人という感じの行動パターン。)
それで揉めても時間の無駄なので、後半のまとめと発表全体のまとめを私とN君に任せるという条件でレクチャーの進行をMさんとSさんにやってもらうことにしました。

 いよいよ発表になり、何とかプレゼンを終えることはできたものの、即興だった後半部分は形にはなっていたけれどMさんとSさんの担当した部分は内容に間違いがあったため、減点になってしまいました。
(Nくんと私の担当した部分は問題はなかった。)
 グループ・プレゼンテーションの成績は、グループ全体の評価がそのまま個人の成績として採点される仕組みになっていて、誰かが減点されるとグループ全員の成績の減点になる。
 とりあえず発表は終えたので、F(不可)になることはないのだけれど、個人の努力でどうにもならないところが歯がゆい感じでした。

 

 

8 件のコメント:

  1. ほ~んと大変だったみたいですね~。自分の出来ることやっても、相手次第ってとこありますもんね~wまた今年もこ~ゆ機会ある時は経験いきるとい~ですよね~♪

    投稿: 110 | 2020年1月 6日 (月) 04時53分

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    1. >110さん
       明けましておめでとうございます。
      訪問&コメントありがとうございます。
       グループ・プレゼンテーションは本当に大変でした。
      アメリカ人のネガティブな部分を見てしまったきがします。
      アメリカ人にしてみれば、日本人やオーストラリア人が理解不能だったのかも…

      投稿: yuuki | 2020年1月 8日 (水) 07時15分

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  2. お疲れ様です。しかし、アメリカの発達障害のある人の受け入れは,日本より進んでいるようですね。ある程度のトラブル状況を見ながら対応を取っていく。またアメリカ人の困ったちゃん具合もよくわかりました。

    投稿: 正体不明 | 2020年1月 6日 (月) 08時12分

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    1. 正体不明さん
       訪問&コメントありがとうございます。
       アメリカの発達障害率は、多分日本よりも高いのではないかと思います。
      ADHDはあまりにも一般的で、日本ほど深刻に考えられていないです。
      なにせ、旧世界の枠に収まりきらず、リスクを冒して大西洋を渡って来た人たちの子孫なので…

      投稿: yuuki | 2020年1月 8日 (水) 07時15分

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    2. Yuukiさん、アメリカ人の発達障害の件、流石の考察ですね。納得しました。但し、日本人も少し「空気を読みすぎ」の傾向もあります。参考になりました。

      投稿: 正体不明 | 2020年1月 8日 (水) 19時16分

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    3. >正体不明さん

      再度の訪問&コメントありがとうございます。
      日本人の空気を読む文化に慣れていると、アメリカの「言わなければわからない、何も起こらない」文化に出くわすと面喰います。

      投稿: yuuki | 2020年1月13日 (月) 05時43分

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  3. マーチャン2025年4月5日 16:30

    今日 ラジオで発達障害の話をしていました。
    なんと野口英世、モーツアルト・・・発達障害だったそうです。
    負の所ばかりでなくプラスの面もあるのですね。

    今年も宜しくお願い致します。

    投稿: マーチャン | 2020年1月 6日 (月) 11時09分

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    1. >マーチャンさん
       明けましておめでとうございます。
      訪問&コメントありがとうございます。
      今年もよろしくお願いします。
       定型発達者(発達障害の診断を受けていない人)にも頭のいい人とそうでない人がいるように、発達障害の人も賢い人とそうでない人がいます。
      そもそも、定型発達と発達障害の境目は曖昧なので、特徴を多く持っている人が発達障害の診断を受けているだけで、定型発達の人でも少ないながら発達障害の要素を持っている人はいると思います。

      投稿: yuuki | 2020年1月 8日 (水) 07時15分

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