2つ前の記事からの続きです。
件の上司のステルスパワハラは今回もとどまる事を知りません。
ブログは備忘録も兼ねていいるので、パワハラについても書いていますが、世界は広いけれどパワハラの内容って大して変わらないです。
日米で大きく違うのは、中盤の人事に相談の部分と最後の追記『求人に応募するも書類選考で落とされて面接に至らなかった理由』部分だけなので、面倒な方はその部分だけ(青の文字で書かれている文章を含むパラグラフだけ)読んで頂けるといいと思います。
解雇される前に転職してしまおう、と、言う事で転職活動を始めることになった夫。
幸い、以前の転職活動の時に登録しておいたSNS(LinkedIn)を通して、コンスタントに転職のお誘いが人材会社や企業から入って来ていたので、いくつかの人材会社にコンタクトを取って企業を紹介してもらう事にしました。
職探しを始めた頃に、我が家で20年間飼っていたマダラ猫が体調を崩して介護が始まっていました。
夫の勤めていた職場は週に2回在宅勤務で、在宅勤務の日は夫も休憩時間などにマダラ猫の世話をしていました。
ある在宅勤務の日の午後に会社全体のボウリング親睦会があって、殆どの従業員はその親睦会に出かけたのですが、夫は仕事が終わっていなかった事、会場が車で往復1時間と遠い事、マダラ猫の体調も気になったのでその日の親睦会は不参加で家で仕事をしていました。
就業時間終了の間際になってパワハラ上司から電話があり、取引先に提出する書類の事で話があるから、ボウリング会場まで来い、と、言われたそうです。
就業時間終了間際だし、会場も遠いので断ったのですが、「来ないとどうなるかわかっているんだろうな?」と、脅されて渋々出かけて行きました。
ボウリング場から帰って来た夫に聞いたら、そこに行って話せたのはたった5分だけで、仕事の助けになるアドバイスではなかったとの事で、ただ嫌がらせのために往復1時間の距離を呼び出したようでした。
その他にも、出社する日は個別ミーティングと称して1対1で会議室で30分罵倒することが定例になっていました。
言い訳や反論すると更に時間が延びて仕事ができなくなるので、「わかりました」と、返答するのですが、次の出社日の個別ミーティングで、「『わかった』と言ったのに改善していない!」「払っている給料の割には無能だ!」と、更に罵倒が繰り返される日々でした。
この上司の巧妙なところは、人前では絶対罵倒せずモラハラの証人が残らないので、夫もほとほと困っていました。
(スマホやレコーダーなどで本人の許可なしに会話などを録音するのは違法なので、モラハラの証拠には使えない。)
あまりにも嫌がらせが酷いので、仕事で関わりの強い日本の本社の連携部の部長さん(日本人)に相談したのですが、系列とは言え全くの別会社なので日本側から注意することが出来ないとの事で、「アメリカの会社の人事に相談してみては?」と、勧められましたが、アメリカ人の友人が、「HR(人事)なんかに相談したら、仕事を続けられないメンタル状態だと判断されて解雇になる可能性もあるからやめておけ」と、止められたそうです。
モラハラから逃げられない状態+マダラ猫の介護の八方ふさがりでの転職活動でしたが、いくつかの人材会社と面接を受けて、求人している企業にレジメを提出して応募を繰り返していました。
そうこうしているうちに、即日退職した日系人同僚の後釜のRさんが入社してきました。
後釜同僚Rさんが入って直後は、件のパワハラ上司も後釜同僚Rさんの面倒をみるので忙しく、夫へのモラハラは少し勢いが弱くなっていたものの、夫の全てのメールの共有を強要し、他部署や後釜同僚Rさんとコミュニケーションを取らないように、監視は続けられていました。
出社日恒例の個別ミーティング(人格否定&罵倒)も続いていましたが、すでに転職することを決めていたので、気分的には楽になったようでした。
後釜同僚Rさんの入社後1月もするとクリスマス休暇が始まり、求人もスローペースになり就職活動も足踏み状態になりました。
年が明けて2月に入ったころ、夫のそれまでの職歴と求人の内容がマッチするので、人材会社の担当Xさんがとある日系企業の関連企業にコンタクトをとってレジメを送ったところ、その企業から面接の申し込みがあり、Xさんにセッティングをしてもらいやっと面接に漕ぎつけました。
(それまで、応募するも書類選考で落とされてしまい、なかなか面接に至らなかったのには理由があるのですが、話が長くなるのでこの記事の最後に後述します。)
コロナのお陰でリモートでのやり取りが日常的になっていたため、1次面接と2次面接はその企業に直に行く事なしに、リモートワークの日の昼休みにネットで面接することが出来たので、パワハラ上司に知られずに面接を受けられたのは良かったです。
就職活動や面接に使うPCも、会社のPCは監視されているので、怪獣(息子)のPCを借りて面接したし、人材会社とのやり取りもプライベートのスマホを使っていました。
問題だったのは4月1日に行われた3次面接でした。
3次面接は求人を募集している企業で対面の面接だったのですが、平日だったので有休を件のパワハラ上司に申請しなくてはならず、有給の申請の時には理由を訊かれる事が必至でした。
と、いうのも夫は4月の中旬から2週間、夫の母の様子をみるために日本に一時帰国予定で既に10日間の有休を申請して認可されていて、長期有給を取る前にある程度仕事の目途をつけているところだったからです。
正直に就職活動の面接とは言えないし、長期休暇の直前に更に有休をとるのも不自然だし…
なので、今回も奥さん(私)に体調を悪くしてもらって、それを理由に有給の申請をしました。
12月の頭にマダラ猫が亡くなったので、少し落ち込んではいたものの寝込んだり病院に行く必要がある程ではなかったけれど、会社の人には20年間飼っていた飼い猫が亡くなったと話してあったので、私の体調不良の言い訳をすんなり納得してもらえたようです。
例のパワハラ上司ではないけれど、仕事仲間には「奥さんについていてあげなくても大丈夫なのか?」と、心配されたそうです。
それなのに、件のパワハラ上司は「仕事が忙しいから、用事が終わったら出社しろ!」と、午前中の休みしか許可してもらえませんでした。
面接を受ける会社と働いている会社が車で片道40分くらい離れていたので、朝面接に行って面接が終わって、車の中で服を着替えて午後から出社して仕事と、昼食を食べる時間もないくらい忙しい1日になってしまったようです。
上司のパワハラを躱しながら3時面接も乗り切り、あとは面接の結果を待つのみだと思っていたのですが…
長くなったので、次回へ続く…
追記:
求人に応募するも書類選考で落とされて面接に至らなかった理由
アメリカの雇用ベース(雇用主がスポンサーになって申請する)の永住ビザや就労ビザを申請する場合、アメリカ国内の雇用を守るために、その仕事ができる労働者がアメリカ国内で見つからないこと、該当の労働者が技術や経験を持っていることなどを申請する企業が証明しなくてはいけません。
アメリカ国内で探したけれど雇用主が必要とするスキルを持った労働者が見つからないことを証明するために、雇用主は政府が定めた期間ダミーの求人広告を出します。
その求人広告はダミーの広告で、広告の条件全てを満たす候補者が応募して来ても、必ず断られる事になっています。
夫の場合、日米バイリンガル、エンジニアの学位&職歴、マネージメントの経験などが、日本の企業が従業員を海外赴任させるためのダミーの求人広告の条件と被ってしまいがちで、人材会社の人が勧めてくるので、人材会社を通して応募したら(実はダミーの広告で)遠回しに断られる事がありました。
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