2024年6月29日土曜日

3度目の転職 その5 怒涛の2Weeks Noticeその2~退職


 前回の記事からの続きです。

 の辞職で納期を前倒ししてくれないかと相談に行った下請け会社との交渉も(提示された追加料金よりも低い額で落ち着いて)上手く行き、の担当していたほぼ終わりかけの案件は、夫の2ウィークス・ノーティスの期間に何とか出来る目途はたったのですが、今秋ごろにスタートが予定されていた新規の別案件を担当出来る人が夫の部署にはいない状態でした

 退職日が決まった時に、パワハラを受けていた時に個人的に相談にのってもらっていた日本の本社の連携部署の部長さんに、が退職をする事を報告したら、「退職は残念だけれど(あまりにもパワハラや嫌がらせが酷かったので)仕方がない」と、言ってくれました。
 報告の電話の会話で、秋からの新規案件については、例え(の)代わりがすぐに雇えたとしても、経験不足で担当させるのは無理だろうから、日本本社の方で引き受ける事になるだろう、と、話していたそうです。

 との電話の後、その部長さんがが辞職することを日本のチームに発表したら、日本のチーム内でも動揺が広がり、秋からの新規案件は日本のチームが引き受ける事が暗黙のうちに理解されたそうです。

 当時担当していた仕事に目途もつき、秋からの新規案件も日本側が引き受けることになって、後はが作った独自プログラムのマニュアル作りのみと思ってホッとしていたら、HR(人事)から面談に来るように呼び出されました

 その面談では、職場で何があったのか、辞職の理由は何か、等を訊かれたそうです。
 At-will employmentなので、辞職の理由などをHRに報告する義務はないのですが、波風立てず穏便に辞職したかったは、プロジェクト・マネージャー(プロマネ)の仕事がしたくて、転職先の会社がプロマネの職で雇用すると言って来たので…と、答えて、大元のきっかけになった理由(上司のパワハラ)については告げなかったそうです。
 するとHRが、社内でもプロマネの職に申し込むことが出来たのに、知らなかったのですか?と、訊かれたので、は「知りませんでした」と、返事をして、HRとの面談はほぼ終了したようです。

 HRとの面談後は、当時担当していた案件の処理をしつつ、独自プログラムを部内の共有フォルダに移行する作業とマニュアル作成の作業をしていたようです。

 退職日の2日前には、一緒に働いて来た同僚たちとお別れランチへ行き、退職日当日には、独自プログラムの移行で忙しくしているの所に色々な人がお別れの挨拶に来ていたそうです。
 本当はがお世話になった人に挨拶回りをしたかったそうなのですが、件のパワハラ上司に最後まで仕事するように言われていたため、午後5時に会社のシステムからのアカウントが停止されるまで仕事をしていて挨拶どころではなかったそうです。

 挨拶に来た人たちに、「明日から新会社で仕事だ」と、言ったら驚かれたそうです。
 2ウィークス・ノーティスの最終日まで働くケースは稀で、普通は2ウィークス・ノーティスが始まって早い時期に、上司が仕事に来なくてもいいと言ってくれるらしいです。
 夫のアカウントが停止される最後の1秒までこき使う、流石パワハラ上司

 5時過ぎてPCがアクセスできなくなったので、支給されていた社員証とラップトップとスマホを件の上司に渡して、「アカウント停止になったので、これ以上は仕事が出来ません」と、帰宅してきました。

 (*^・x・)ノ~~~バイバイ

 色々あったものの、怒涛の2Weeks Noticeを無事に乗り切り、めでたく予定通りの日に退職することができました。

 と、言う事で、の『3度目の転職』シリーズは今回で終了です。

 

 

追記:


(←Rさんから餞別で貰った猫のおもちゃ)

 の最後の出社日に、同僚のRさんから猫のおもちゃとチョコレートを餞別で貰いました。

 Rさんが入社したての頃に、我が家の猫が亡くなったのを聞いて覚えていて、代わりにわざわざ猫のおもちゃを買ってきてプレゼントしてくれたようでした。

 その他にも2015年から共に仕事をしてきた、他州の工場の管理をしているDさんにも辞めることを伝えたら、お別れのメールが届いていたそうです。
 Dさんとは個人の連絡先は交換してあるので、これからも連絡を取り合う事はできるそうです。

 辞めた職場は、件のパワハラ上司以外は、人間関係の良好な職場でした。

 


後日談:

 新しい会社の社長が、の前会社の社長と日本人のゴルフで会う機会があり、の事が話題になったそうで、の入社2日目にその話(前会社の社長とについて話した事)をして来たそうです。
 新会社の社長と前会社の社長が何を話したか詳しくは聞けなかったそうですが、前会社を辞める時に、将来関りがあるかも知れないと考えて、波風たてず穏便に退職して良かった~と、思ったそうです。

 

 

7 件のコメント:

  1. マーチャン2025年6月18日 12:59

    アメリカの会社のパワハラ・・・ドキドキしながら読みました。
    ご主人様は優秀ですね。
    退職した会社の元上司・・・その後どうなったか?知りたい所です。
    有能な人を失った元会社はパワハラした人の素性を分からないままなのでしょうか???。

    投稿: マーチャン | 2024年6月29日 (土) 09時45分

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    1. >マーチャンさん

      長いシリーズを読んで頂いて、コメントも頂いてありがとうございます。

      >元会社はパワハラした人の素性を分からないままなのでしょうか???

      ここ2年で3人辞めてますから、HR(人事)は薄々気がついていると思います。
      ただ、証拠が残らないようにステルスパワハラしているので、パワハラ受けた側が訴えない限り表沙汰になる事はないと思います。

      訴えるとしても、証拠が必要になってくるので、どうせ辞める会社なのに、わざわざ証拠を集めて訴えるのは労力の無駄なのだと思います。

      事実、夫の前に辞めた日系人の同僚も、『最低な職場環境だ!』と、言って辞めていきましたが、証拠を集めて訴える事はしませんでした。

      その文句を言った同僚が辞めた後も、そのパワハラ上司が処分を受ける事もなかったです。

      投稿: yuuki | 2024年7月 1日 (月) 16時04分

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  2. 興味深く読ませていただきました。

    ご主人、大変でしたね。お疲れさまでした。

    雇用形態の違いのせいか、最近ではアメリカの方が日本よりパワハラで辞める人がずっと多いイメージがあります。

    何年か前のNew York Timesがすっぱ抜いたAmazonの職場の記事もひどくてびっくりしました。

    昔はアメリカの職場の方がおおらかなイメージがあったのに、いつから逆転してしまったのでしょうね。時代は変わりますね。

    投稿: ケロッピ | 2024年7月 8日 (月) 15時49分

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    1. >ケロッピさん

      長い記事を読んで頂いて、コメントまで頂いてありがとうございます。

      80年代くらいまでは同じ会社に長く勤めている人も多かったようですが、最近は平均3年くらいで転職する事が多いそうです。

      長く務めると基本給が上がるので、企業も給料が安くで雇える新人の方を好みます。

      新人を雇ったとしても社員を育てる会社はほぼ皆無で、企業は即戦力になる人材を採用したがります。

      あくまでも利益や利潤追求で、人材もその道具の一つでしかないです。
       
      投稿: yuuki | 2024年7月10日 (水) 13時13分

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  3. ハングオン2025年6月18日 13:03

    ニコッとタウンから転載

    ハングオン
    2024/06/30 07:53
    読みましたょ。
    そぅ波風立てずに 辞めておくと、後での 見返りも大きいと思います。
    意外に 社長とか同志で つながっているので 変な辞め方をすると
     その情報は 大きく伝わっていくものですから。
    私の周りでも 辞める時 グチャグチャにしていった 他社の社員は
     例え 私の所に来ても面接に来ても どんなに腕がよくても 雇いませんからね。
    大事な事は 言葉より 行動よりも 「生きる姿勢」。

    これだけ しっかりしていれば、苦境の時でも 誰か(何か)が 助けてくれますょ。
    良い旦那さんですね。

    老婆心ながら 経営を30年していた私からの コメントです。

    さて、バイク乗りにいこっと。。。

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  4. ニコッとタウンから転載

    ねこまろ
    2024/06/30 11:57
    何とか上手く脱出できましたね。
    良かったです。おめでとうごぜます。
    それに全く孤立してた訳でなく同僚や本社部長など理解ある方々も
    いらっしゃったのも心強かったでしょうね。人脈ですね。

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  5. ニコッとタウンから転載
    yuuki
    2024/07/09 22:31
    >ハングオンさん
     コメントありがとうございます。
     日本は経営者同士が繋がっていることが多いのですが、アメリカは転職する際は離職の証明を前職のHR(人事)に出してもらうのですが、その時にトラブルなどで辞めた場合は転職先のHRに報告されます。
    At-will employmentでも波風たてて辞めるのは危険です。
     バイクで流すのはいいですねぇ…
    うちのバイクたちも修理しないと、折角の夏なのに乗れないです。
     

    >ねこまろさん
    コメントありがとうございます。
    お陰様で今は転職先で頑張っているようです。
    夫の転職前の職場の人間関係は、件のパワハラ上司以外はかなり良かったのです。
    同僚が辞めていくたびにパワハラが酷くなって、遂に耐え切れずに辞めた感じです。

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