今回の旅行で、日本人があまり観光に行かないバーモント州を目的地の一つに入れた理由が、この図書館をぜひ訪れてみたかったからです。
図書館とオペラハウスが同じ建物にあるのが珍しいからではなく、建物が歴史的建造物に指定されていているからでなく、Haskell図書館が特殊なのは、アメリカとカナダの国境上に建てられているからです。
(↑エントランスホール付近の国境線、水色の矢印の先。カーペットの部分は水色の点線を加えた。)
1階が図書館、2階と3階がオペラハウスになっているこの建物は、Martha Haskellと息子のCol. Horace Haskellが地域の交流と文化活動の発展のために建てたもので、1904年に開館。
(↑左:図書館の入り口
右:オペラハウスの入り口)
図書館の入り口とオペラハウスの入り口と駐車場はアメリカ側にあるのですが、書架やステージはカナダ側にあり、アメリカで唯一の「本が一冊もない図書館」で「ステージのないオペラハウス」だそうです。
(←図書室)
1階の部分は事務室と受付、図書館があって、
図書館は一般の書架のある部屋と、子どもの本をそろえた子供のコーナーと読書の部屋の3つの部屋があります。
(国境線は読書室の中を通っています。)
所蔵している本は、大人の本も子供の本も、フランス語と英語の両方を揃えているそうです。
開館日は火曜日~土曜日で、日曜日と月曜日は閉館しているそうです。
(↑読書室を通る国境線。
向かって左がアメリカ側、
向かって右がカナダ側)
開館の時間は、ウェブサイトで確認してくださいとのことでした。
オペラハウスは一般には公開されていません。
5月半ばから10月の半ばまでの期間、図書館の開館している時間帯にツアーがあって、一人5ドル(2014年8月現在)で、オペラハウスも含めた建物全体のガイドをしてもらえます。
(↑オペラハウス2階部分)
(↑チケットブースと開館当時に上演されたオペラのポスター)
公演の入っている日はツアーはできないので、ツアーの時間の詳細は、ウェブサイトに書いてある連絡先に電話で確認してくださいとのことでした。
私たちはウェブサイトを調べていなかったため、ツアーのことを知らなくて、当日その場についてから、英語とフランス語のツアーが交互にスケジュールされていることをしりました。
(←2階部分の観客席の間を通る国境線)
私たちが受付に着いた時には、その日の英語の最後のツアーが出てしまったばかりで、最後のツアーはフランス語しかないと言われましたが、私たちの他には誰もツアー客がいなかったので、特別に英語で案内してもらえて助かりました。
(はるばる来たのに、オペラハウスを見学することなく帰るのは、悲しかったので、ツアーに参加できて良かったです。)
(↑3階部分のバルコニー席から見たステージ)
オペラハウスは約400人(正確な数字はガイドさんが話してくれたのだけれど、書き留めなかったので忘れてしまった)の観客が収容できるそうで、現在は音楽の演奏会やミュージカルの上演が主で、スケジュールは不定期で、チケットの値段も20ドル前後のものが多いそうです。
スケジュールはウェブサイトに掲載されていて、チケットはインターネットで予約できるとのことでした。
(↑楽屋の通路の壁)
オペラハウスの楽屋の通路の壁には、今までオペラハウスで上演や演奏したパフォーマーが書いたサインや絵や(落書き?)が残されていて、古いものは文字が薄れて見えにくくなっているものもあるそうです。
注意!:
アメリカとカナダの国境の上に立っている建物は、Haskell図書館の他にもいくつかあるのですが、どれも個人の持ち物で、一般に公開されていません。
(←アメリカとカナダの国境を示すため、植木鉢で道路が封鎖されている)
現在は国境をまたぐような建物の建設は禁止になっていて、Haskell図書館のような建物は極めて珍しいです。
建物の中は自由に歩き回ることができますが、建物の外の国境の行き来の規制は厳しく取り締まられています。
図書館を利用するにも、アメリカ側の訪問者はアメリカ側に駐車しなければならず、カナダ側の訪問者はカナダ側に駐車して徒歩で入口(アメリカ側にある)に行かなければならないそうです。
(←上:アメリカ側の警告の看板と国境警備の車
下:カナダ側の警告の看板)
以前は国境に関係なく行き来できたようなのですが、図書館を訪問を装って密入国する人がいたため、現在は国境警備の車が24時間常駐しています。
アメリカ側からカナダに密入国する人はほとんどいないためか、カナダ側には警告の看板があるだけで、警備はいっさいなし。
警告の看板に書かれている内容も、
アメリカ側は、
「ここ(This street)からはアメリカに入国できません。
破った場合は5000ドルの罰金か告訴」
と、書かれているのに対して、
カナダ側は、
「重要なお知らせ、アクセス禁止です。
戻って(Stanstedの)国境に出頭して(国境から入国して)ください。」
と、書かれているのみでした。
余談:
アメリカとカナダの国境に建っているので、どちらに税金を払っているの?
と、質問したら。
建物は現在公共の所有で、どちらの国にも税金は払っていないそうです。



























































