私が怪獣と娘を連れて2005年8月にアメリカに留学した当時、怪獣は日本で小学校3年の1学期を終わったところで、誕生日の関係から、エレメンタリースクール(小学校)の4年に転入することになりました。
日本でも言語の遅れがあったのに、小学3年の2学期と3学期を飛ばして、いきなり4年生になってしまって、しかも(当然のことながら)全部英語の授業だったため、授業に全くついて行けず大変なことになってしまいました。
ストレスからか、クラスで問題を起こすようになってしまい、学年を3年に落とす事(留年?)を勧められました。
3年のクラス担任のMs.Dは、学生時代日本で過ごしたことがあり、その当時でも簡単な会話や日本語を読むことができる先生でした。
クラスのテューター(補助)でついていた、大学生で教師の卵のMr.Dは、ハワイ出身でお祖母さんが日本人、英語と日本語のバイリンガルで、クラスのテューターとして働いていたけれど、ほぼ怪獣の専属でついてくれて、アルファベットの発音から怪獣に英語を教えてくれました。
ESLも集団のクラスではなくて、教師と生徒の1対1で、パソコンを使ってゲームで遊びながら英語を学んでいく方法で、テレビゲームの大好きな怪獣のお気に入りの授業になりました。
おかげで、3年生の1年間で、学校生活を送るのには不自由のないくらい成長しました。
(読み書きはまだ遅れはあったけれど…)
怪獣の転入した学校が、たまたま大学のキャンパスの近くの学校で、大学の家族寮も近く留学生の子どもが多く通っている学校で、テューターのアルバイトで来ている学生も、英語以外の外国語が喋れる人が多く採用されていたこと、たまたま日本語と英語のバイリンガルのテューターに巡り会えたこと(日本語のバイリンガルは非常に少ない)など、本当に運が良かったとしか思えない状況です。
その後、仕事の都合などでアメリカの公立学校子どもを通わせることになった日本人から話を聞いたことがあるのですが、ここまで恵まれた環境で最初の一年を過ごせる例は極めて稀なことなんだと、知りました。
(実際、当時中学生だった娘の方は、ホームルームの担任のみが日本語を少し話せる教師で、ESLもスペイン語圏の子どもたちに囲まれた集団の授業で、英語の習得に苦労したようです。)
私たちの渡米から5年後に、夫のアメリカ転勤が決まり、今住んでいる市に移って来た時も、引っ越し先を決める時に近隣に住んでいる知り合いや、不動産屋の評判などから、今通っている高校の学区に引っ越す事を決めました。
知り合いや不動産屋の口コミも、一般的な情報や子どもや自分自身が通ったことがある経験からの情報で、発達障害の教育やサービスについての情報は全くありませんでした。
お金持ちが多いエリアだけあって、学校の設備は整っているし、「引っ越し前に住んでいた州に比べると、サービスはいいなぁ…」と、感じてはいましたが、「評判の良い学区だからなのだろう」くらいにしか思っていませんでした。
今年の2月に、(怪獣のIEPについてきてくれた)元ソーシャルワーカーさんと知り合いになる機会があって、彼女の話から私たちの住んでいるカウンティ(郡)は、発達障害や知的障害者の就労プログラムが全米でも最も充実している地域で、州内からだけでなく州外からも就労サービスを受けるために引っ越してくる人がいることを知りました。
元ソーシャルワーカーさんは、退職する前は主に障害者の就労支援の仕事をしていて、今年卒業する怪獣の進路を探していく上で彼女がIEPに参加してくれたのは本当に助かりました。
彼女と知り合いになったのも、2月に我が家の車が故障してしまい、私が昼間に車を使う用事があって、友人に誰か用事に行く先に乗せていってくれる人って知らないかどうか相談したら、「同じ場所にたまたま同じ日に行く人がいるので、紹介してあげる」と、言われて、紹介してもらったのが、元ソーシャルワーカーさんでした。
車が故障してなかなか直らなかった時は「ついてないなぁ…」と、思っていたのですが、車が故障したお蔭で元ソーシャルワーカーさんに会えたのだから凄い。
渡米したての頃、日英バイリンガルのテューターに出会えたのも、夫のアメリカ転勤が決まって今の家に引っ越して来たのも、ソーシャルワーカーさんと知り合いになれたのも、ラッキーが重なったとしか言いようがないです。
もっと遡れば、留学のためのビザが取得できたことも、日本の小学校で色々あって、あの時期に留学を決意したことも、怪獣にとっては全て良い結果に繋がっているように思えます。
必要な時に必要な場所で必要な人や必要な出来事と巡り会えるなんて、もしかしたら怪獣ってかなりラッキーな男なのかも…
こんにちは~
返信削除いろんなことがラッキーだったと思えることって、
今が幸せだからですよね・・・
怪獣くんのラッキーもあるのかもしれないけど、
やっぱりyuukiさんや旦那さまの正しい選択あってのことなんでしょうね~
投稿: モッチーヌ。 | 2015年5月13日 (水) 11時17分
>モッチーヌさん
削除こんにちは~
いつも、コメントありがとう~
うちの息子が小学生の頃は、IEPなんかなかったから、日本に住んでいたら高校に行っていなかったかも…
(国語が苦手なので、特別支援学校の高等部の試験にも受かっていなかったと思う。)
子どもにとって良い選択をしたとしても、選択したように事が運ぶとは限らないので、思った以上にいい状態に恵まれたうちのケースは、本当にラッキーだったと思います。
投稿: yuuki | 2015年5月16日 (土) 04時21分